TikTokアナリティクスの使い方|数字を見た「あと」の話をします。次の1本で何を変えるかの対応表つき

TikTokアナリティクスの使い方

最終更新日:2026年10月13日
執筆・監修:豊田優人(株式会社BEEM 代表取締役)

この記事はこんな方に向けて書いています
  • TikTokのアナリティクスは開けるようになったけれど、見たあと何をすればいいのか分からない中小企業のマーケ・販促担当者の方
  • 「数字が悪かった」までは分かるのに、次の1本で何を直せばいいのかが決まらない方
  • 毎月レポートは作っているのに、投稿の中身が先月と変わっていない方
先に、この記事の立ち位置をお伝えします

この記事は「アナリティクスの数字を見たあと、次の1本で何を変えるか」だけを書きます。どの数字をどの順番で読むか——という読み方は、併走記事「TikTokインサイトの見方」に全部置いてありますので、本記事では繰り返しません。中心に置くのは2つです。ひとつは、指標の状態から次にいじる場所と、それをいつ引くかを決められる対応表(4章)。もうひとつは、弊社代表が『毒上司』シリーズで実際にやっていたコメント欄を「次の企画の在庫置き場」として使う運用を、リストの列・補充手段・返信の型まで落としたもの(6章)です。コメント数を「エンゲージメントの一指標」として眺めている限り、あの数字はただの飾りで終わります。なお本記事も、視聴完了率◯%といった合格ラインの数値は書きません。代表への確認が取れていない項目は、4章の対応表の中で「どこまで確認が取れているか」を都度お伝えしながら進めます。

グラフの資料とノートパソコンを上から写した机
イメージ(写真:photoAC)

この記事の役割:「読み方」ではなく「使い方」だけを書きます

最初に、はっきりさせておきたいことがあります。

「TikTok アナリティクス」と「TikTok インサイト」は、同じ画面の、同じ数字を指しています。ですので、このテーマで記事を2本書くと、ふつうは同じ内容が2回並ぶだけになります。それは読者にとって何の得もありません。

なので、うちのメディアでは役割を割りました。

記事 担当する問い 中心にあるもの
TikTokインサイトの見方 どの数字を、どの順番で見るか 見る順番、比べる相手(基準線)の作り方、指標の意味の一覧、市場の構造の話、成果につながる導線の話
この記事 見た数字を、次の1本にどう反映するか 指標の状態別の改善アクションと、コメントの企画在庫化

で、あなたが今いるのはどちらでしょうか。画面は開けている。数字も並んでいる。先月より落ちているのも分かった。——でも、次の動画で何を変えればいいのか決まらない。そこで止まっているなら、この記事です。逆に「そもそもどの数字から見ればいいのか」で止まっているなら、先に併走記事のほうを読んでいただいたほうが早いです。

正直に言うと、世に出ているアナリティクス記事のほとんどは前者(読み方)で終わっています。指標名が並んで、それぞれの意味が1〜2行ずつ書いてあって、最後に「PDCAを回しましょう」。その「P」の中身が書かれていないのが、いちばん困るところだと思うんです。次の1本の企画に落ちなければ、分析は趣味です。

この記事で答えること
  • 数字にたどり着くまでの最短経路と、使う前にそろえる準備(2〜3章)
  • この指標がこの状態なら、次の1本で何を変えるのか。そして、それをいつ引くのか(4章。本記事の背骨です)
  • 改善案を選ぶときの判断軸3つ(5章)
  • コメント数を「次の企画の在庫」に変える運用。リストの列・補充手段・返信の型まで(6章。ここが本記事を書いた理由です)
  • いちばんやってはいけない使い方(7章)
  • 弊社136本を、併走記事とは別の切り口で開けたらどうなったか(8章)

前提:アナリティクスとインサイトは同じ画面の話です

※この章の画面名称・導線に関する記述は、公式ヘルプに手順の記載を確認できなかったため、弊社の実機操作と運用経験に基づきます。アプリの画面名称と導線は改定されるので、実行の直前にアプリでご確認ください。以降、各項目では繰り返しません。

ここは短く済ませます。用語で迷っている方と、まだ画面にたどり着けていない方だけ読んでください。

TikTokの数字を見る機能は、日本語のアプリ内では「インサイト」、公式ヘルプや広告側の管理画面では「アナリティクス」「データ指標」といった呼ばれ方をしていて、呼び名が揃っていません。PCのブラウザから入ったときと、スマホアプリから入ったときで、目に入る言葉が違うこともあります。ただ、指している中身はほぼ同じです。ですので「アナリティクスが見当たらない」と「インサイトが見当たらない」は、同じ相談として扱って大丈夫です。

そして、見当たらない場合の原因も同じところにあります。個人アカウントのままだと、十分に使えません。TikTok for Businessのヘルプでは、ビジネスアカウント(一般)について「パフォーマンスデータ指標、オーディエンスインサイト、クリエイティブツールなどの機能を備え、ブランドがTikTokで一貫したマーケティング戦略を構築できる公開プロフィール」と説明されています※1。数字を見る機能は、アカウントの種別に紐づいているということです。切り替えに費用も審査もかからず、フォロワーや過去の投稿は引き継がれます。

この記事の表を引くための、最短経路だけ置いておきます

併走記事が公開される前にこのページに着いた方のために、数字にたどり着くまでの経路だけ3行で書きます。①プロフィールを開く ②右上のメニューから「ビジネススイート」または「インサイト(アナリティクス)」に入る ③全体の「概要」ではなく、個別の動画を開いて、その動画のデータを見る——本記事の対応表は1本ごとに引く道具なので、必要なのは③です。PCで見る場合は、ブラウザでTikTokにログインしてプロフィールから同じ場所に入れます。月末に基準線を引き直す作業(3章)だけはPCのほうが速く終わります。

ここに書いたのは表を引くための最短経路だけです。画面の詳しい歩き方、各指標が何を意味しているのかの一覧、切り替えの是非の判断材料は、併走記事に置いてあります(「TikTokインサイトの見方」/「TikTokビジネスアカウントに切り替えて損しないのか」)。

TikTokビジネスアカウントに切り替えて損しないのか?最大のデメリット「流行曲が使えない」に、自社136本の実測で答えます TikTokビジネスアカウントに切り替えて損しないのか?最大のデメリット「流行曲が使えない」に、自社136本の実測で答えます
ひとつだけ、この記事の書き方について
本記事にはアナリティクス画面のスクリーンショットが入っていません。弊社の画面を記事に載せる件は、掲載可否の確認も含めてまだ社内で整理中だからです。ですので「画面のこのボタンの右」といった、現物を見ている前提の説明はしていません。代わりに、どの画面から入っても引ける形——指標の名前と状態で対応表を作りました(4章)。お手元の画面と言葉が違う場合は、意味のほうで読み替えてください。

数字を使う前に、比べる相手を1本だけ用意してください

ここは前置きなので3分で終わります。ただ、飛ばすと4章の対応表が使えません。

アナリティクスの数字は、単体では何も意味しません。再生数8,200回。これが良いのか悪いのか、この数字だけを見て判断できる人はいません。判断できるのは「前の10本と比べてどうか」だけです。

ですので、対応表を使う前に、直近10本の中央値=あなたのアカウントの基準線を1行だけ作ってください。作り方は併走記事「TikTokインサイトの見方」に手順として置いてあるので、ここでは要点を3行にまとめます。

基準線の作り方(詳しい手順は併走記事へ)
  1. 直近10本を表に書き出す(投稿日/尺/再生数/平均視聴時間/総再生時間/2秒を超えた割合/コメント/シェア/保存/フォロワー増加数)。総再生時間が画面に出ていなければ「平均再生時間(秒)× 再生数」で作れます——平均再生時間は「総再生時間を再生回数で割ることで算出されます」と定義されている値なので※3、掛け算で戻せます
  2. 各列の中央値を出す(平均ではありません。1本跳ねると平均は壊れます)
  3. その1行を表の一番上に固定して、「今月の基準線」と呼ぶ。月に1回引き直す

なお、優先順位についてもひとつだけ。弊社が最初に見る数字は再生数ではなく総再生時間です。理由の説明は併走記事に譲りますが、対応表を引くときの前提になるので、代表の言葉だけ置いておきます。

豊田優人

とりあえず時間を食べさせることが1番大事です。冒頭2秒で離脱されたかどうかも、平均視聴率も、僕はその手段として見ています。

要はこういうことです。比べる相手(基準線)と、優先順位(総再生時間が先)。この2つがあれば、次の章の表が引けます。

【対応表】この数字がこの状態なら、次の1本でここを変える

本記事の背骨です。左から順に読んでください。

使い方は単純で、「基準線と比べたときの状態」を左端で探して、右へ進むだけです。ひとつ注意していただきたいのは、1本の動画に対して直す場所は1つに絞ってください。2つ以上同時に変えると、次の1本で何が効いたのか永遠に分からなくなります。分析が趣味になる、いちばんよくある入口がここです。

それから、正直な但し書きを表の中に混ぜてあります。うちが代表に確認を取れている範囲には限りがあって、「◯%以上なら合格」という水準は、この記事では出せません。ですので該当する行では、その都度「どこまで確認が取れているか」を書き添えています。読み飛ばさずに、セルごと読んでいただくのが正しい使い方です。

基準線と比べた状態 いつ引くか まず疑う軸(本記事の整理・5章) 次の1本で変えること 変わったかの確認
総再生時間が下(入口も中身も下) 1本ごと。ここから引く。基準線以上なら、以下の行は引かなくていい 軸①時期 細部ではなく企画そのもの。いま世の中の注目が集まっている時期に合わせ直す 次の1本の総再生時間が基準線を超えたか。※「何本外したら企画を捨てるか」という撤退の数値基準は、代表への確認が取れていません。本数ではなく基準線との上下で判断してください
2秒視聴が下(入口で落ちている) 1本ごと。ただし総再生時間が下だったときだけ引く 軸②フォーマットの新しさ 最初のカットと最初の一言を、前の10本と別の型に変える。編集や投稿時間ではありません 2秒視聴数※2 ÷ 再生数が基準線を超えたか。※「2秒到達率◯%以上が合格」という水準は確認が取れていないので、他社の数値ではなく自分の直近10本と比べてください
入口は抜けているのに平均視聴率が下 1本ごと。2秒視聴が基準線以上だったときだけ引く 軸③作り込みすぎ 尺を削るのではなく作り込みを落とす。NGカットを残す、1発撮りにする 平均視聴率と総再生時間の両方。片方だけ見ると尺を削って自滅します
再生数は出ているのにコメントが下 月末にまとめて。1本単位だと振れが大きすぎます 軸②フォーマットの新しさ 視聴者が自分の職場に置き換えられる余白を作る(6章) 件数の増減ではなく「次の1本のテーマがコメント欄から取れたか」
コメントは来ているが、次の企画に使えていない 週1回、在庫リストを開いたとき(6章) 軸なし(運用の問題) コメントを読む係と、企画在庫として書き出す先を決める(6章) 在庫に何本たまったか。0本なら運用が回っていません
再生は出ているのにフォロワーが増えない 月末。1本単位ではほとんど動きません 軸なし(導線の問題) 「どこで知ってもらい、どこへ送るか」のチャネル設計を先に決める(表の下で補足します) 再生数に対する増加数の比。※フォロー率の合格ラインも確認が取れていないため、自分の基準線との差で見てください
再生は出るが、狙った層に届いていない感触がある 月末。コメントの語り口をまとめて読む 軸①時期/音源 音源をターゲットの年齢層とアーティストのファン層が一致するものへ(5章) コメントの語り口が想定読者のものになっているか。※オリジナル音源とトレンド音源の使い分け方針は、代表への確認が取れていません。8章に実測の分布だけ置きます
先月から全部の数字が下 月末の基準線の引き直し時だけ。ここは1本では引かない 軸の前に市場の前提 何も直さない。基準線を引き直す(表の下で補足します) 引き直した基準線に対して、次の10本がどう出るか。※「3ヶ月目に急に落ちる」「シャドウバン」といった説の真偽は、うちでは判定していません

※「いつ引くか」の列について。「投稿後◯時間で伸びる/伸びないが分かる」という初速の判断時間は、代表への確認が取れていません。ですのでこの列は時間で書かず、基準線と比べられる状態になったかどうかで書いてあります。あわせて、比べる相手は同じ尺・同じ企画の型のものだけにしてください。型が違えば視聴者層が違うので、別の物差しが要ります。

この表でいちばん申し上げたいのは、1行目と最後の行です。総再生時間が全体的に足りないときに、テロップの色やハッシュタグの数をいじっても何も起きません。直すのは企画です。そして全部が落ちているときは、直すのではなく物差しのほうを直す——これが実務です。

最後の行「全部の数字が下」だけ、補足します

この行だけは、あなたのやり方が原因とは限りません。代表が直近1年の変化として挙げているのは、アカウント数もクリエイター数も全ジャンルで増え続けていて撤退している業界はひとつもなく、一方でユーザー数のほうは成熟している、という構造です。供給が増えて需要が成熟していれば、1アカウントあたりの取り分は減ります。ですのでこの行では何も直さず、基準線のほうを引き直してください。3章で月に1回引き直すようお願いしているのは、これを防ぐためです。

ただし「市場が落ちているから仕方ない」で止まると、ただの言い訳になります。基準線を引き直したら、次は5章の軸で作り方のほうを変えてください。市場の構造そのものの詳しい話は「TikTokが伸びない|原因の半分は市場の構造です」と「TikTokインサイトの見方」に置いてあるので、本記事では表の引き方だけに留めます。

「フォロワーが増えない」の行にも、表の外側があります

この行の先には、アナリティクスに映らない問題が控えています。代表は、バズっても1円にもならないアカウントの特徴として「何をしている会社か分からない」「会社の信頼性を担保できるものがない」、そして「どこで知ってもらってどこへ送るのか——ホームページなのか求人媒体なのか——のチャネル設計がないまま、TikTokのオーガニックだけで完結させようとしている」ことを挙げています。総再生時間が伸びていても、送り先が無ければ成果はゼロです。

導線の作り方そのものは本記事の担当範囲ではないので、併走記事「TikTokインサイトの見方」に譲ります。本記事側でやることは1つだけ。対応表を引く前に、「どこで知ってもらい、どこへ送るか」を1行で書けるか確認しておいてください。書けないうちは、フォロワーの行を何度引いても表の外に答えがあります。

改善案を選ぶ3つの軸|時期・フォーマットの新しさ・作り込みすぎ

4章の「まず疑う軸」の中身を説明します。この3つは、代表の話(トレンドの捉え方・直近1年の変化・編集でやらないこと)を、本記事の側で改善案を選ぶ軸として整理したものです。各軸の下に、もとになった代表の話を置きます。

軸 問い ずれていたときに出る症状 直す場所
①時期 いま世の中が注目している時期に乗れているか 総再生時間そのものが伸びない 企画のテーマ(カレンダーから逆算する)
②フォーマットの新しさ 今にない、見たことのない形になっているか 2秒で落ちる/コメントが伸びない 最初のカット・最初の一言・見せ方の型
③作り込みすぎ 作られた感が出ていないか 入口は抜けるのに最後まで見られない 編集の手数を減らす。NGを残す

軸①:時期は「TikTokの中」を見ても分かりません

ここは通説とぶつかるところです。「トレンドを追え」と言われたとき、多くの担当者は「TikTokの中で流行っている動画」を探します。代表の考えは違います。

豊田優人

トレンドって、TikTokの中で流行っている動画のことだと思われがちですけど、違います。今この瞬間に世の中の注目が集まっているものがトレンドです。4月なら新社会人、12月ならクリスマス。予測できるんですよ。川の流れに従うのと同じです。

これは、アナリティクスの使い方として非常に実用的です。数字が悪かった1本を「時期に乗れていたか」で振り返ると、次の企画がカレンダーから引けるようになるからです。世の中の注目が集まる時期は予測できるので、先回りできます。

弊社の『毒上司』シリーズが、まさにこれでした。4月=新社会人という、世の中の注目が集まる時期であること。そこに退職代行という、進行中のトレンドが重なること。この2つを掛けた状態で企画が組まれています。音源にNumber_iの「稲妻」を選んだのも、狙った新卒=23歳前後とアーティストのファン層を一致させるためでした。4章の表の「狙った層に届いていない」行は、この考え方から来ています。

軸②:フォーマットの新しさは、2秒とコメントに出ます

代表が挙げている直近の変化のひとつが、これです。

豊田優人

「運用代行が入っているんだろうな」とステマ的に見る目線のユーザーが増えました。伸びるのは、作り込みすぎない、TikTokの完成動画とInstagramのストーリーズの中間くらいのリアルな空気感の動画です。2025年3月頃からの傾向ですね。

ユーザーの目が育っていて、少しでも見たようなスタイルだと、動画の続きを無意識に予測されてスクロールされます。これが2秒視聴の数字に出ます。つまり「2秒で落ちている=フックが弱い」と読むより先に、「その形、前にも見たことがある形になっていないか」を疑ったほうが早いことが多いです。

軸③:作り込みすぎは、平均視聴率に出ます

編集を頑張るほど数字が落ちる、という逆説です。代表が編集でやらないことは、はっきりしています。作り込まない。NGカットも使い切る。狙うのは「程よく形になりつつ、撮影時間も少なくて、人間味が出る、ちょっと崩れた感じも出る」水準です。作られた感が出すぎる動画はダメだ、と。

これは工数の話としても効きます。作り込みを落とすと、1本あたりの時間が減って本数が出せる。本数が出ると基準線の精度が上がる。アナリティクスを使えるようにするための前提条件が、実は「作り込みをやめること」だった——というのは、うちの中でも面白い発見でした。

木の机に置いた2つの吹き出し
イメージ(写真:photoAC)

コメント欄は、次の企画の「在庫置き場」です

ここが、この記事を書いた理由です。

アナリティクスの解説記事で、コメント数は必ず「エンゲージメント指標のひとつ」として登場します。いいね・コメント・シェア・保存が横並びで、それぞれ1行ずつ説明がついて終わり。あの扱い方だと、コメント数はただの飾りです。件数が増えても減っても、次の行動が決まらないからです。

うちの見方は違います。コメント欄は、次の企画の在庫が入荷してくる場所です。だからコメント数を見るときに確認するのは、件数の増減ではなく「今週、在庫が何本入ったか」です。

『毒上司』では、コメントをそのまま次の動画にしていた

『毒上司』シリーズのコメントについて、代表の言葉をそのまま置きます。

豊田優人

コメントをそのまま次の動画のテーマに転用していました。テーマを考える手間が省けるし、転用された投稿者本人は嬉しいし、それでまたコメントが増える。この循環になっていました。

この3つが同時に起きているのがポイントです。分解します。

コメント転用が作る循環
  1. テーマを考える手間が省ける——企画会議で頭をひねる時間が要らなくなる
  2. 転用された投稿者本人が嬉しい——自分のコメントが動画になった人は、当然もう一度見に来ます
  3. さらにコメントが増える——「自分のも採用されるかもしれない」と思った人が書き込む

そして1に戻ります。回るほど在庫が増えるので、続けるほど楽になる構造です。

企画が「発想」だと思っていると、続けるほど苦しくなります。週5本なら年間260本の発想が要る計算で、一人の頭から出てくる量ではありません。この循環が回っているアカウントは、ネタが尽きません。アナリティクスのコメント数を見る意味は、そこにあります。

ここから先は、この記事の側で運用の形に落とします

※先にお断りします。代表に確認が取れているのは、上の「コメントを次の動画のテーマに転用していたこと」と「循環の3点」までです。在庫をどんな形で持つか、在庫が枯れたときにどこから足すか、採用したときにどう返信するか——ここから先は確認が取れていないので、上の循環を止めないために本記事の側で運用の形に落とした提案としてお読みください。代表の手順そのものではありません。

①在庫リストは、この4列で持ってください

コメントを「メモ帳に貼っておく」だと、3週間で機能しなくなります。原文だけ残しても、どの動画から来たのか・誰の立場の話なのかが消えるからです。スプレッドシートで、この4列にしてください。

列 何を入れるか この列がある理由
拾った原文 コメントをそのまま。要約も敬語への直しもしない 言い回しごと題材です。要約すると、なぜ刺さったのかが消えます
どの動画のコメントか 元の動画のタイトルか投稿日 在庫が偏っていないかが見えます。1本の動画からしか取れていないなら、企画の幅が狭いということです
どの立場の人か 部下側/上司側/転職を考えている側、など。分からなければ「不明」 4章の「狙った層に届いていない」行を引くときの材料になります。立場が1種類に偏っていたら、届いている層も1種類です
使ったか 未使用/採用(+公開日)/見送り 「今週、在庫が何本入ったか」と「何本はけたか」を同じ表で見るためです

拾う基準は、「自分の職場・自分の店に置き換えている」コメントだけを入れてください。「面白い」「草」は在庫になりません。在庫になるのは、具体的な状況が書かれているコメントだけです。作業自体は、アナリティクスでコメント数が基準線より多かった1本を開いて15分あれば終わります。

②在庫が枯れたときの、補充のしかた

循環が止まるのは、たいてい「最新の1本のコメント欄しか見ていない」ときです。補充の手は3つあります。

  1. 過去の動画のコメント欄を遡る。在庫は最新の1本にしか無い、と思い込みがちですが、半年前の動画のコメント欄にも同じ形のコメントが残っています。しかも過去の動画は、いま伸びている動画からの流入で新しいコメントが増え続けていることがあります
  2. 返信で問いを投げる。「うちにもいます」というコメントには、「その人、なんて言ってきたんですか?」と返す。返信は、お礼ではなく次の在庫を取りにいく手段です。1往復で、具体的な状況が書かれた在庫に変わります
  3. 動画の中で募集する。「みなさんの職場にもいますか、コメントで教えてください」を最後に1行入れる。4章の「コメントが下」の行で「置き換えられる余白を作る」と書いたのは、これも含みます

③採用したときの、返信の型

循環の②——転用された本人が嬉しい——は、放っておいては発生しません。本人が、自分のコメントが使われたことに気づかないからです。ですので採用したら、この3ステップを踏んでください。

採用したコメントへの返信(3ステップ)
  1. 採用を伝える。「これ、次の動画にさせてください」の一言で足ります
  2. どこを使うかを言う。「この『◯◯って言われた』のところ、そのまま使わせてください」。原文のどこが刺さったのかを伝えると、次のコメントの質が上がります
  3. 公開したら、もう一度そのコメントに返信する。ここが抜けがちです。「できました」と伝えて初めて、本人が見に来ます

3を飛ばすと、循環の②が発生しません。ただのネタ拝借で終わるか、コミュニティ運営になるかは、この一手間の差です。

今日からやる手順(15分)

ここまでを、そのまま作業の順番にすると5つです。

  1. 投稿から数日たった動画のコメント欄を開く。アナリティクスでコメント数が基準線より多かった1本を選ぶと効率がいいです
  2. 「自分の職場・自分の店に置き換えている」コメントだけを拾い、4列の在庫リストに1行ずつ入れる。要約しないでください
  3. 入荷がゼロなら、補充の3手(過去動画を遡る/返信で問いを投げる/動画の中で募集する)のどれかを打つ
  4. 次の企画会議は、その在庫リストから選ぶ。ゼロから考える会議をやめる
  5. 採用したら、返信の3ステップを踏む。ここを飛ばすと、循環が止まります

要はこういうことです。コメント数は「反応の量」ではなく「入荷数」。今週の入荷がゼロなら、それは動画に置き換えの余白がなかったか、補充の手を打っていないかのどちらかです。

いちばんやってはいけない使い方:数字を見て「前回の焼き直し」を作る

ここは先回りして潰しておきます。

アナリティクスを真面目に使い始めた担当者が、ほぼ全員通る道があります。伸びた動画を特定して、その動画に似たものをもう1本作る。データドリブンっぽく聞こえますし、社内の説明もしやすい。ですが、代表が「もう通用しない」と名指ししている手法のひとつが、まさにこれです。

豊田優人

会社アカウントのオーガニックでバズらせて認知を取る。昔はこれが一番費用対効果の良い認知獲得手段でしたが、もう通用しません。キャスティングして美女を出す差別化も、新しくもないし、運用が入っていると見透かされます。それから、既存の動画をもとにした焼き直し運用。理由はコンテンツ力の低下ではなくて、アカウント数・クリエイター数が増えてユーザー数が成熟したという構造の変化です。

3つ目です。既存の動画をもとにした焼き直し運用。5章の軸②で書いたとおり、見たことのある形は、続きを予測されてスクロールされます。皮肉なことに、アナリティクスを熱心に見ている会社ほどこの罠にはまります。

同じデータの、間違った使い方と正しい使い方 やること その先に起きること
× 伸びた動画を特定して、似た動画をもう1本作る 当たった型のコピー 既視感が出て2秒で落ちる
○ 伸びた動画から「なぜ当たったか」の軸を1つ取り出す 時期/フォーマットの新しさ/作り込みすぎのどれが効いたのかを特定し、別の見た目で再現する 型は変わるのに、当たりの理由だけが引き継がれる

言い換えると、コピーするのは「動画」ではなく「理由」です。4章の対応表を「まず疑う軸」列で作ってあるのは、これが理由です。表を引いた結果として手に入るのは、次に作るべき動画の完成形ではなく、次に検証すべき軸ひとつ。それでいいんです。

【一次データ】自社136本を、別の切り口で開けてみました

※この章の数字の前提を、先にまとめて開示します。これは「一般的な合格ライン」ではなく、1社の実測分布です。集計対象は弊社(株式会社BEEM)の公式TikTokのうち、記録シートに記載のある136本(2020年9月〜2025年5月投稿分)で、無作為抽出ではなく、反響の大きかった動画から順に転記された集まりです。会社アカウント全体の数字(公開中の投稿から数え直した値で、100万再生超え137本・累計4.61億再生/2026年10月13日時点)とは範囲が違います。しかも136本のうち84本が2021年の投稿に偏っており、再生数トップ15のうち12本が2021年です。したがって絶対値を目標値として使わないでください。使いどころは分布の形と、条件を変えたときの相対差だけです。この断り書きは章の冒頭で1回にして、以降は繰り返しません。

併走記事では、この136本を「動画の長さ別」「投稿年別」で開けました。本記事では、そちらで扱っていない2つの切り口を出します。どちらも4章の対応表の行に直結するものを選びました。

使用楽曲の内訳|外部の流行曲に乗せれば伸びる、とは限りません

4章の表の「狙った層に届いていない」行に関わる部分です。

区分 本数 平均再生数 平均ER 全体平均との比
自社オリジナル楽曲 116本 206万回 3.93% 1.03倍
外部の楽曲(既存曲・流行曲) 20本 170万回 3.54% 0.85倍

136本の全体平均は201万回・ER3.88%です。そして再生数トップ15のうち14本が、自社オリジナル楽曲でした。

「トレンド音源を使いましょう」という定番のアドバイスと、真逆に見える数字です。ただ、ここで結論を急がないでください。116本対20本と、そもそも本数が違いすぎます。しかも2021年に84本が偏っていて、その時期の弊社の作り方がオリジナル中心だったなら、これは「音源の差」ではなく「時期の差」を見ているだけかもしれません。この表から言えるのは「外部の流行曲に乗せれば伸びる、とは限らない」という程度までです。

そのうえで、代表が企画を出す前に確認している音源の条件は、音源がターゲットの年齢層と一致しているかです。『毒上司』でNumber_iの「稲妻」を使ったのは、狙った新卒=23歳前後とアーティストのファン層を一致させるためでした。

※オリジナル音源とトレンド音源をどう使い分けるか、という方針そのものについては、代表への確認が取れていません。ですのでこの記事では、上の実測値と「年齢層を一致させる」という選び方までをお伝えするに留めます。

ジャンル別の平均再生数|「作り込むな」と矛盾して見えるデータ

もうひとつ、正直に出しておきたい数字があります。5章の軸③(作り込みすぎ)と、一見ぶつかるものです。

ジャンル(TikTok側の分類ラベル) 本数 平均再生数 全体平均との比
Scripted Comedy(台本ありのコメディ) 11本 258万回 1.28倍
Singing & Instruments 3本 223万回 1.11倍
Comedy 71本 206万回 1.02倍
Diary & VLOG 17本 198万回 0.98倍
Pranks 9本 164万回 0.82倍
Finger Dance & Basic Dance 10本 159万回 0.79倍

Scripted Comedy——名前のとおりなら「台本のあるコメディ」——が、全体平均の1.28倍でいちばん高く出ています。「作り込むな」と言っている会社の数字としては、都合が悪い結果です。

それでも載せるのは、ここを隠すと物差しとして使えなくなるからです。そのうえで、この表を「台本を書けば伸びる」という読み方には使えません。理由は3つあります。

  • このラベルはTikTok側の分類であって、実際に台本を書いたかどうかを表しているとは限りません
  • Scripted Comedyは11本しかありません。71本のComedyと同じ精度では比べられません
  • 年の偏りが解けていません。2021年に84本が集中している以上、ジャンル差と時期の差が混ざっています

ですので、この表の使いどころは1つだけです。4章の対応表で軸③(作り込みすぎ)を疑うとき、「作り込みを落とす」を「雑に撮る」と読み替えないでください。代表が狙っているのは「程よく形になりつつ、撮影時間も少なくて、人間味が出る」水準であって、設計を捨てることではありません。実際『毒上司』は、上司側と部下側の両方が自分ごと化して最後まで見るように、視聴者の側を二重にして設計されています。設計はする。作り込みはしない。この2つは両立します。

TikTokアナリティクスのよくある質問

どちらも同じ画面の話です。日本語のアプリ内では「インサイト」、公式ヘルプや広告側の管理画面では「アナリティクス」「データ指標」といった表記が使われていて、呼び名が揃っていません。ですので用語の違いで悩む必要はありません。見当たらない場合の原因も共通で、多くはアカウント種別です(2章)。

直す場所を1つだけ決めてください。4章の対応表を、基準線と比べた状態から引いてください。総再生時間が全体的に足りないなら企画そのもの、2秒で落ちているなら最初のカットと最初の一言、入口は抜けているのに最後まで見られないなら作り込みを落とす、という対応になります。2つ以上を同時に変えないでください。次の1本で何が効いたのか分からなくなります。

件数の目安は出しません。うちがコメント数を見るときに確認しているのは、件数ではなく「次の1本のテーマがコメント欄から取れたかどうか」だからです(6章)。件数が100件あっても「面白い」ばかりなら在庫はゼロ本、10件でも「うちの職場にもこういう人がいる」が3件あれば在庫3本。後者のほうが、次の投稿は確実に楽になります。

そこがいちばんの落とし穴です。代表は「既存の動画をもとにした焼き直し運用」を、もう通用しない手法として名指ししています(7章)。コピーするなら動画ではなく「なぜ当たったか」の軸——時期/フォーマットの新しさ/作り込みすぎのどれが効いたのか——を1つ取り出して、別の見た目で再現してください。同じ見た目を続けると、ユーザーに続きを予測されてスクロールされます。

再生数の天井ごとの原因の違い、シャドウバンの実在、3ヶ月目の失速説については、うちでは判定していません。代表への確認が取れていない領域で、推測で埋めたくないからです。ですので4章の表では、天井の高さではなく「入口で落ちているのか、中身で落ちているのか」という切り分けで引く形にしてあります。この切り分けなら、何再生で止まっていても同じように使えます。手順は、総再生時間が基準線より下かを見る → 下なら2秒視聴を見る → 2秒視聴が基準線以上なら平均視聴率を見る、の順です。

用途で分けています。1本ごとの確認はスマホ、月末の集計はPCです。3章の基準線の表を作る作業や、社内共有用に数字を書き出す作業は、PCのほうが圧倒的に速く終わります。ただし画面名称と導線は改定されるので、実行の直前にご確認ください(2章の断り書きのとおり、この部分は弊社の実機操作に基づく記述です)。

うちの経験では逆でした。代表いわく、転用された投稿者本人は嬉しいし、それでまたコメントが増えるという循環になっていました(6章)。ポイントは、採用したコメントに返信するか、動画の中で触れることです。黙って題材だけ持っていくと、循環の2番目が発生しません。その一手間があるかどうかで、同じ運用が「ネタ拝借」にも「コミュニティ運営」にもなります。返信の型は6章に3ステップで置きました。

※Q5に挙げたもののほか、視聴完了率などの合格ラインの数値・投稿後何時間で判断できるかという初速の目安・何本で企画を捨てるかという撤退基準の数値も、代表への確認が取れていないため本記事では書いていません。それぞれをなぜ書かないのかの理由は、併走記事「TikTokインサイトの見方」に一覧で開示しています。

まとめ:分析の出口は、次の1本の企画です

最後に要点をまとめます。

この記事の要点
  • 「アナリティクス」と「インサイト」は同じ画面の話。この記事は読んだあとの使い方だけを担当し、読む順番・指標の意味・市場の構造・成果への導線は併走記事に置いてある
  • 数字は単体では意味を持たない。直近10本の中央値=基準線を作ってから対応表を引く
  • 総再生時間が全体的に下なら企画そのものを、2秒視聴が下なら最初のカットと最初の一言を、平均視聴率が下なら作り込みの量を変える
  • 表は「いつ引くか」まで決めてある。総再生時間・2秒視聴・平均視聴率は1本ごと、コメント・フォロワー・全体の落ち込みは月末。初速の判断時間は代表への確認が取れていないので、時間ではなく「基準線と比べられる状態か」で書いてある
  • 1本につき、直す場所は1つだけ。2つ以上変えると何が効いたか分からなくなる
  • 改善案を選ぶ軸は、代表の話を本記事で整理した3つ。①時期に乗れているか ②見たことのない形か ③作り込みすぎていないか
  • トレンドは「TikTokの中で流行っている動画」ではなく、今この瞬間に世の中の注目が集まっているもの。4月=新社会人、12月=クリスマスのように予測でき、カレンダーから先回りできる
  • コメント欄は次の企画の在庫置き場。件数ではなく「今週、在庫が何本入ったか」で見る
  • 在庫リストは拾った原文/どの動画のコメントか/どの立場の人か/使ったかの4列で持つ。原文は要約しない
  • 在庫が枯れたら①過去動画を遡る ②返信で問いを投げる ③動画の中で募集するの3手
  • 採用したら①採用を伝える ②どこを使うか言う ③公開後にもう一度返信する。3を飛ばすと循環が止まる
  • やってはいけないのは数字を見て前回の焼き直しを作ること。コピーするのは動画ではなく「当たった理由」
  • 全部の数字が下がった月は何も直さず基準線を引き直す。ただし「市場のせい」で止めると言い訳になる
  • 弊社の記録シートに記載のある136本(反響の大きかった動画から順に転記・平均ER3.88%)では、自社オリジナル楽曲116本が平均206万回、外部楽曲20本が平均170万回。流行曲に乗せれば伸びる、とは限らない
  • ジャンル別ではScripted Comedyが1.28倍で最上位。ただし11本しかなく、「台本を書けば伸びる」とは読めない。設計はする、作り込みはしない
  • この記事は合格ラインの数値・初速の判断時間・撤退基準・天井別の診断・シャドウバン・3ヶ月目の失速説を書いていません。代表への確認が取れていないためで、該当箇所ではその都度お伝えしています

今日からやることは、これだけです。

  1. 直近10本の中央値を出して、基準線を1行作る(3章)
  2. いちばん新しい1本を、基準線と比べて状態を1つに決める(4章)
  3. 対応表を引いて、次の1本で変える場所を1つだけ決める(4章)
  4. コメント欄を開いて、4列の在庫リストに3行だけ書き出す(6章)
  5. 次の企画会議を、その3行から始める(6章)

この5つを2ヶ月続けると、企画会議で「何撮ります?」と沈黙する時間がなくなります。在庫があるからです。そして在庫は、アナリティクスの数字が良かった月ほど増えます。分析と企画が、そこで初めてつながります。

ちなみに、企画が浮かぶ瞬間について代表が挙げているのは2つのパターンです。

豊田優人

企画が浮かぶのは2パターンです。①なんとなく見ていて「使えそう」と思うパターン②「新しいコンテンツを作りたい」と前提条件をセットして探しているパターン。毒上司は②で、4月に仕掛けると決めた状態でレコメンドを見ていました。

アナリティクスの使い方は、この②そのものだと思っています。基準線と比べて「どこが下か」という前提条件を先にセットして、それからコメント欄という探し場所に降りていく。対応表は、その前提条件を1つに絞るための道具です。前提条件を持たずにコメント欄を眺めても、①の偶然待ちにしかなりません。

ですのでこの記事の提案としては、対応表は使っていただいたうえで、最後の企画は必ずコメント欄から取ってください。あそこにあるのは、あなたのアカウントにしか集まっていない一次情報です。他社の記事から持ち帰れるのは他社と同じ改善案ですが、コメント欄の在庫は競合がコピーできません。

「対応表は引いたけれど、うちの場合どの軸なのか判断がつかない」「コメントは来ているが、企画に変える運用が社内で回らない」という段階の方は、お気軽にご相談ください。ご相談ではまず、①どんな人材が欲しいのか(それに合わせてコンテンツを組まないと必ず外します)②どこで自社を知ってもらうのか(ホームページ・求人媒体・SNSのどれを前提に組むのか)③リーチをオーガニックで取るのか広告で取るのか——この3点をうかがったうえで、貴社の数字の使い方をご提案します。

※①が「人材」の言葉になっているのは、代表がこの3点を採用の相談を前提に整理しているためです。集客・販促が目的の場合は「どんなお客様に来てほしいのか」に置き換えてうかがいますので、そのままご相談いただいて大丈夫です。

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この記事を書いた人

株式会社BEEM代表取締役 豊田優人

豊田優人(とよだ・ゆうと)|株式会社BEEM 代表取締役

フォロワー約47万人の会社アカウントを含む自社TikTokアカウント群を運用し、100万再生を超えた動画は137本、累計4.61億再生(2026年10月13日時点)。会社アカウントの企画を自ら担当。複数のメディアで取り上げられているほか、大学での登壇歴がある。株式会社BEEMは、TikTokの運用支援・広告運用を提供している。

出典

  1. TikTok for Business ヘルプセンター「TikTokアカウントの種類」。アカウントの種類として8種類が挙げられており、ビジネスアカウント(一般)について「パフォーマンスデータ指標、オーディエンスインサイト、クリエイティブツールなどの機能を備え、ブランドがTikTokで一貫したマーケティング戦略を構築できる公開プロフィール」との記載を参照。2026年8月3日にURLの実在と当該記載を確認済み https://ads.tiktok.com/help/article/tiktok-and-tiktok-business-account-types?lang=ja
  2. TikTok広告マネージャー ヘルプセンター「動画再生のデータ指標」。「動画の2秒視聴数=インプレッションセッション内で動画が2秒以上再生された回数」「動画視聴数=動画の再生開始回数」「再生完了数=動画が100%(最後まで)再生された回数」等の定義を参照。2026年8月3日にURLの実在と当該記載を確認済み。なお本ページは広告マネージャー側の指標定義であり、アプリ内の画面表記と完全に一致するとは限りません https://ads.tiktok.com/help/article/video-play?lang=ja
  3. TikTok for Business ヘルプセンター「TikTok Oneプロジェクトのレポートについて」。「合計再生時間=ユーザーがプロジェクトまたは動画の視聴に費やした累計時間。」「平均再生時間=プロジェクトまたは動画をユーザーが視聴した平均時間。総再生時間を再生回数で割ることで算出されます。」との定義を参照。本記事3章で総再生時間を「平均視聴時間×再生数」で作れるとしているのは、この定義に基づいています。2026年8月3日にURLの実在と当該記載を確認済み https://ads.tiktok.com/help/article/about-tiktok-one-campaign-reporting?lang=ja
本文中のデータについて
本文中の再生数・エンゲージメント率・楽曲別/ジャンル別の集計値は、特記なき限り弊社(株式会社BEEM)の実測データ(自社調べ)に基づきます。集計対象と抽出方法の偏りは8章の冒頭にまとめてありますので、あわせてお読みください。自社TikTokアカウント(@beem_official)は公開されているので、いつでも見に行って確かめていただいて大丈夫です。
なお、公開中の投稿から数え直した実績(2026年10月13日時点)は100万再生超え137本・累計4.61億再生(公開中の投稿607本)で、これは会社アカウント全体の数字です。本文で分布として使っている136本(合計2億7,353万回)は、記録シートに転記のある分に限った数字です。反響の大きかった動画から順に転記されたもので無作為抽出ではなく、会社アカウント全体の数字とは範囲が違うため、両者は一致しません。
シートに記録されているのは各動画の楽曲名・投稿日・再生数・いいね・コメント・秒数・ジャンルラベルとエンゲージメント率です。エンゲージメント率の算出式はシートに記載がなく、いいね数とコメント数だけでは再現できません(差分の分だけシェアや保存が含まれていると見られます)。したがって本文のER値は、アナリティクス画面に表示されるERや他社公表値と定義が一致しない可能性があります。数値そのものではなく、本記事内での相対差としてお読みください。「総再生時間」「平均視聴時間」はこのシートに記録されていません。本文の総再生時間に関する記述は指標の考え方の説明であり、弊社136本の総再生時間の実測ではありません。8章のジャンル区分はTikTok側の分類ラベルであり、台本の有無など制作方法を表すものではありません。
また、5章の3つの軸、6章の「在庫リストの列定義」「在庫が枯れたときの補充手段」「採用したときの返信の型」、および4章の対応表の「いつ引くか」列は、代表の発言そのものではなく、確定している回答を運用の形に落とした本記事側の提案です。本文の該当箇所でもその旨をお伝えしています。
出典番号のない画面名称・導線・操作手順(2章)は弊社の実機操作と運用経験に基づく記述です。仕様・画面名称は改定されるため、実行の直前にアプリと公式ヘルプで最新の内容をご確認ください。

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