最終更新日:2026年10月13日
執筆:BeeMedia編集部(株式会社BEEM)/監修:豊田優人(株式会社BEEM 代表取締役)
- 会社のTikTokを担当していて、何時に投稿すればいいのか決めきれずにいる方
- 「21時以降」「朝7〜9時」「火曜と木曜」と、記事ごとに違うおすすめ時間を見て迷っている方
- 投稿時間を変えてみたけれど、効いたのかどうか判断できなかった方
日本の企業TikTokアカウント244社の直近6,943本を、日本時間に直して集計しました。9時から23時のあいだは、どの時間帯に出してもバズ率は7.7〜9.5%で、ほとんど差がありません。差が見えたのは、早朝・深夜(0〜8時)がやや低いこと、そして曜日では日曜(11.3%)と土日の昼が高いことの2つだけです。
「何時が正解か」を探し回るのはやめて、9〜23時の中で自社の視聴者がいる時間を1つ決めて固定し、浮いた時間を動画の中身に回す。これが、このデータから私たちが提案する順番です。この記事では、その時間の決め方を4ステップでまとめています。
「TikTok 伸びる時間」で検索して、上から3つ記事を開いてみてください。おそらく答えが3つ出てきます。「21時以降がおすすめ」「平日は朝7〜9時・昼12〜13時・夜19〜22時」「火曜と木曜が伸びる」。どれもそれらしく書かれていますが、2026年10月に私たちが上位の記事を読んだ限りでは、日本の企業アカウントの投稿を実際に数えた記事は見当たりませんでした。
答えがバラバラなら、測ってみるしかありません。私たちBEEMは、TikTok運用の支援のために日本の企業アカウントの投稿を集めています。その中から244社・直近6,943本を取り出し、投稿した時間と、その動画が「当たったかどうか」の関係を数えました。
先に一つだけ、この記事の「バズ」の意味をそろえておきます。
そのアカウントのふだんの再生数(直近約30本の再生数の中央値)の5倍以上、かつ3万回以上再生された動画を「バズ」と数えています。
再生数そのものではなく、「その会社の中で当たったかどうか」を見ているのがポイントです。フォロワー10万人の会社の5万回と、フォロワー1,000人の会社の5万回では、意味がまったく違うからです。この定義で、6,943本のうち560本(8.1%)がバズでした。
結論:TikTokが伸びる時間は「9〜23時ならどこでもほぼ同じ」
投稿時刻を日本時間に直し、3時間ごとに区切って集計した結果がこちらです。
| 投稿した時間帯(日本時間) | 本数 | 投稿全体に占める割合 | バズ率 | 社内比 |
|---|---|---|---|---|
| 0〜5時 | 142本 | 2.0% | 5.6% | 0.71倍 |
| 6〜8時 | 347本 | 5.0% | 4.9% | 0.75倍 |
| 9〜11時 | 839本 | 12.1% | 7.7% | 1.02倍 |
| 12〜14時 | 866本 | 12.5% | 9.5% | 1.06倍 |
| 15〜17時 | 1,927本 | 27.8% | 8.1% | 1.02倍 |
| 18〜20時 | 2,175本 | 31.3% | 8.1% | 1.01倍 |
| 21〜23時 | 647本 | 9.3% | 8.3% | 0.97倍 |
| 全体 | 6,943本 | 100% | 8.1% | ― |
出典:BEEM調べ。日本の企業TikTokアカウント244社の直近約30本(計6,943本・2026年10月8日取得)。社内比は次の段落で説明します。
9〜11時が7.7%、12〜14時が9.5%、15〜17時と18〜20時がどちらも8.1%、21〜23時が8.3%。9〜23時の中で一番高い時間帯と一番低い時間帯の差は、2ポイントに満たない程度です。100本出したときに、バズが8本前後になるか9本前後になるか、という差です。
表の右端の「社内比」は、時間帯ごとのその会社のいつもとの比較です。たとえば、ふだんバズ率10%の会社が12〜14時に10本出していれば、いつもどおりなら1本バズるはずです。実際に2本バズっていれば2倍、1本なら1.0倍。これを全社分足し合わせています。バズりやすいアカウントが特定の時間に偏っているだけ、という見かけの差を取り除くための数字です。9〜23時の社内比は0.97〜1.06倍で、どの時間帯も「いつもどおり」に収まっています。
一方、0〜8時は5.6%と4.9%で、社内比も0.71〜0.75倍と低めです。ただし本数が全体の7%ほどしかなく、ぶれも大きい数字です。言えるのは「早朝・深夜にわざわざずらす理由は、このデータからは見つからない」というところまでです。
| 時刻(日本時間) | 本数 | バズ率 | 社内比 |
|---|---|---|---|
| 0時台 | 48本 | 8.3% | 0.74倍 |
| 1時台 | 24本 | 0.0% | 0.00倍 |
| 2時台 | 16本 | 6.2% | 1.45倍 |
| 3時台 | 11本 | 27.3% | 2.18倍 |
| 4時台 | 15本 | 0.0% | 0.00倍 |
| 5時台 | 28本 | 0.0% | 0.00倍 |
| 6時台 | 89本 | 7.9% | 1.17倍 |
| 7時台 | 134本 | 2.2% | 0.35倍 |
| 8時台 | 124本 | 5.6% | 0.85倍 |
| 9時台 | 246本 | 5.7% | 0.99倍 |
| 10時台 | 250本 | 9.6% | 1.32倍 |
| 11時台 | 343本 | 7.9% | 0.85倍 |
| 12時台 | 300本 | 8.3% | 0.92倍 |
| 13時台 | 240本 | 10.4% | 1.20倍 |
| 14時台 | 326本 | 9.8% | 1.08倍 |
| 15時台 | 381本 | 8.4% | 0.98倍 |
| 16時台 | 475本 | 7.8% | 0.97倍 |
| 17時台 | 1,071本 | 8.2% | 1.07倍 |
| 18時台 | 976本 | 7.1% | 0.94倍 |
| 19時台 | 713本 | 10.4% | 1.18倍 |
| 20時台 | 486本 | 7.0% | 0.86倍 |
| 21時台 | 339本 | 8.0% | 0.98倍 |
| 22時台 | 208本 | 9.6% | 1.03倍 |
| 23時台 | 100本 | 7.0% | 0.82倍 |
1時間ごとに分けると本数が少なくなり、数字が跳ねます。たとえば3時台の27.3%は11本中3本で、偶然でも十分に起こる幅です。100本未満の時間帯は参考程度に見てください。9〜23時のうち100本以上ある時間帯は、バズ率が5.7〜10.4%の間に収まっています。早朝の7時台は134本で2.2%でした。
「定義を変えたら結果も変わるのでは?」という疑問もあると思います。基準を甘くして「いつもの3倍以上かつ1万回以上」にすると、9〜23時のバズ率は14.4〜15.3%。厳しくして「10倍以上かつ10万回以上」にすると2.9〜3.9%。どの物差しで測っても、9〜23時が横並びになる形は変わりませんでした。
要するに、9時から23時のあいだで「この1時間に出せば伸びる」という時間は、日本の企業アカウントのデータには出てきませんでした。
投稿が集中する17〜18時は、バズりやすい時間ではなかった
表をもう一度見ると、投稿の偏りが目に入ります。17時台に1,071本(全体の15.4%)、18時台に976本(14.1%)。企業アカウントの投稿の約3割が、この2時間に集まっています。
では、みんなが出している時間はバズりやすいのか。17時台のバズ率は8.2%、18時台は7.1%で、全体の8.1%とほぼ同じでした。「多くの会社が選んでいる時間」と「当たりやすい時間」は、別物です。逆に、本数が少ない21〜23時でもバズ率は8.3%で、他と変わりません。空いている時間に出せば有利、という形にもなっていませんでした。
もう一つ、動画の種類によって出される時間も違います。TikTokの動画データに付いているジャンルの分類で見ると、18〜20時に出された割合は、全体では31.3%なのに対し、コメディでは45%、ドッキリでは42%でした。時間帯と中身は一緒に動きます。ある時間帯のバズ率が高く見えても、それが時間のおかげなのか、その時間に出されやすい企画のおかげなのかは、このデータだけでは分けられません。
つまり、「何時に出すか」は「何を出すか」とセットで決まっていて、時間だけを取り出して効き目を語るのは難しい、ということです。
同じ会社の中で比べても、時間帯の差は小さかった
ここまでは244社をまとめた数字でした。「でも、うちの会社には当たる時間があるのでは?」と思う方もいるはずです。そこで、会社ごとに見てみました。
まず、企業アカウントの多くは、時間をそれほど固定していません。244社中236社が2つ以上の時間帯(3時間区切り)に投稿していて、3つ以上の時間帯に出している会社も207社ありました。1社の投稿のうち一番多い時間帯が占める割合は、中央値で50%です。
次に、3本以上投稿した時間帯が2つ以上ある212社について、その会社の中で再生が一番よかった時間帯を数えました。
- 18〜20時:57社
- 15〜17時:56社
- 12〜14時:33社
- 9〜11時:31社
- 21〜23時:21社
- 6〜8時:9社
- 0〜5時:5社
夕方が多いのは、夕方に出している本数がもともと多いことも影響しています。上位の2つでも212社の半分ほどで、「一番伸びた時間帯」は会社ごとにバラバラで、全社に共通する正解の時間は見当たりません。
業種で分けても同じでした。投稿文のキーワードから業種を推定すると、建設・職人の75社では18時以降の社内比が1.13倍、12〜17時が0.88倍。物流・運送の27社では逆に、11時までが1.20倍、18時以降が0.91倍でした。差の向きが業種によって反対で、しかもどれも1.0倍から大きくは離れていません。「建設業なら夜」のような業種別の法則を立てられるほどの差は、出てきませんでした。
ここから言えるのは、他社の「おすすめ時間」を借りてくるより、自社のアカウントで確かめたほうが早いということです。確かめ方は6章でまとめます。
曜日で差が出たのは、日曜と土日の昼
9〜23時の中では時間帯の差が出なかった一方で、曜日には差がありました。
| 曜日(日本時間) | 本数 | 投稿全体に占める割合 | バズ率 | 社内比 |
|---|---|---|---|---|
| 月曜 | 1,113本 | 16.0% | 7.5% | 0.95倍 |
| 火曜 | 1,029本 | 14.8% | 8.3% | 0.98倍 |
| 水曜 | 1,115本 | 16.1% | 7.4% | 0.94倍 |
| 木曜 | 1,134本 | 16.3% | 7.2% | 0.87倍 |
| 金曜 | 1,356本 | 19.5% | 8.0% | 1.00倍 |
| 土曜 | 620本 | 8.9% | 8.7% | 1.13倍 |
| 日曜 | 576本 | 8.3% | 11.3% | 1.34倍 |
出典:BEEM調べ(上の表と同じ244社・6,943本)。
平日は7.2〜8.3%で横並び。日曜だけが11.3%、社内比1.34倍と頭ひとつ抜けています。「日曜に出している会社が、たまたまバズりやすい会社だった」可能性も確かめました。日曜に1本でも投稿したことがある149社だけに絞っても、日曜は11.3%、他の曜日は6.8〜9.4%で、差は残ります。2026年に投稿された動画だけで数え直しても、日曜は12.3%でした。
おもしろいのは、日曜と土曜に投稿している企業アカウントが少ないことです。日曜の投稿は全体の8.3%、土曜は8.9%。平日の半分ほどしかありません。出している会社が少ない曜日のほうが、バズ率は高く出ていました。
時間帯と組み合わせると、もう一つ差が見えました。土日の12〜14時に出した動画は、133本中25本がバズ(18.8%・社内比1.77倍)。土日の21〜23時も11.5%(156本・1.42倍)と高めです。平日の12〜14時は7.8%なので、同じ昼でも平日と土日で倍以上の開きがあります。ただし土日の昼は133本と少ないため、ここは「試す価値がある候補」として受け取ってください。
海外の調査では、日曜の評価が真っ二つ
海外のSNS管理ツールの会社も、TikTokの投稿時間を調べて公開しています。ところが、日曜の評価は正反対です。
どちらも世界中のアカウントのデータです。測っているものも2社で違い、Bufferは「いいね・コメントなどの反応(エンゲージメント)の率」、Sprout Socialは「エンゲージメントの数」を見ています。どちらも、この記事の「その会社の中で当たったかどうか」とは物差しが違います。日本の企業アカウントに限ると、日曜が高く出たのはBufferの結果に近い形でした。
要は、平日の中で曜日を選ぶ意味はほとんどなく、差が出るとしたら週末だということです。平日しか運用できない体制でも、予約投稿を使えば週末に出せます(6章のSTEP4)。
「何時間後に伸びる?」「1日2本は?」投稿後と投稿間隔のデータ
検索結果の「関連する質問」には、時間帯の次に、この2つの疑問がよく並んでいます。手元のデータで答えられる範囲で答えます。
投稿してから何時間後に伸びるのか
BEEMの公式アカウントでは、TikTok Studioで投稿後48時間の1時間ごとの再生数を見られるのが直近の3本だけで、そのうち1時間ごとの記録がそろっているのは2本でした。その2本では、48時間分の再生のうち83〜86%が、最初の24時間に集まっていました。投稿後1時間で入ったのは48時間分の16〜17%で、6時間たっても52〜68%でした。
2本しかないので、「何時間後に伸びるか」を言い切ることはできません。ただ、私たちのアカウントでは、投稿直後の1時間に入る再生は、2日間の再生のうち2割にも届いていませんでした。1時間後の数字だけで「この時間はダメだった」と判断せず、少なくとも1日は待ってから比べてください。
1日に2本出してもいいのか、間隔はどれくらいか
244社のデータで、同じ日に何本出したかと、前の投稿からどれだけ空いていたかを見ました。
- その日の投稿が1本だけだった動画:バズ率8.4%(社内比1.04倍)
- 同じ日に2本出した日の動画:6.2%(0.85倍)
- 同じ日に3本以上出した日の動画:7.4%(0.84倍)
前の投稿からの間隔で分けると、社内比は6時間未満が0.83倍、6〜24時間が1.14倍、1〜2日が1.04倍、2〜4日が1.12倍、4〜7日が0.89倍、1〜2週が0.83倍、2週以上が0.97倍でした。間隔が長くなるほど上がる、あるいは下がる、という一定の向きはありません。
同じ日に重ねて出した動画は、その会社のいつもより少しバズりにくい傾向がありました。ただ、差は0.85倍前後と大きくはなく、1日2本が禁止というほどではありません。ちなみに244社の投稿ペースは中央値で週1.1本です。毎日出している会社はごく一部で、「毎日投稿しないと伸びない」という形にもなっていませんでした。
まとめると、同じ日に重ねた動画はやや低い(0.85倍前後)。それ以外の間隔には一定の向きが無い、というのがこのデータの答えです。
自社アカウントの投稿時間を決める4ステップ
ここまでのデータを、実際の運用に落とします。9〜23時ならどこでも大差ない、と分かっていれば、候補を何十個も試す必要はありません。2つに絞って、候補ごとに5本ずつ出して決めて、あとは固定します。
TikTok Studio(アプリ、またはパソコンのブラウザ)の[インサイト]を開き、アカウントの[視聴者]の項目で、視聴者がアクティブな時間を確認できます※2。画面の読み方はTikTokインサイトの見方で解説しています。
参考までに、BEEMの公式アカウント(フォロワー約47万人)の直近30日では、TikTokを使っていたフォロワーの数が一番多かったのは22時台で、一番少ない4時台の約5.1倍でした。上位は22時・21時・20時・23時・19時の順で、朝は8時台に小さな山があります。
候補は「いま出している時間」と「もう1つ」の2つで十分です。もう1つは、STEP.1で視聴者が多かった時間か、4章で差が出た日曜・土日の昼がおすすめです。0〜8時は、自社の視聴者がその時間に多いと分かっている場合を除いて、候補から外してかまいません。
比べる物差しは、この記事と同じ「いつもとの比較」がおすすめです。直近30本の再生数の中央値を出し、テスト中の各動画の再生数をその中央値で割ります。1.0なら「いつもどおり」、2.0なら「いつもの2倍」です。再生数をそのまま比べると、企画の当たり外れに引っぱられて、時間の差が見えなくなります。
期間は週数ではなく本数で区切ってください。244社の投稿ペースは中央値で週1.1本なので、2〜4週では候補ごとに数本しか集まりません。候補ごとに少なくとも5本ずつそろうまで続けます(週1本ペースなら10週前後)。
判定は、候補ごとに「いつもとの比較」の中央値を出して並べるだけです。244社のデータでも、9〜23時の時間帯の差は社内比で0.97〜1.06倍の幅に収まっていました。1割前後の差なら誤差の範囲と見て、今の時間のまま固定してかまいません。片方がはっきり上回ったときだけ、そちらへ移します。
企画の型(クイズ、あるある、インタビューなど)はなるべくそろえて、片方の時間にだけ自信作が集まらないようにしてください。数字の取り方はTikTokアナリティクスの記事にまとめています。
パソコンのブラウザ版TikTokでは、投稿の予約ができます。手順は、ログインして[アップロード]から動画を上げ、編集が終わったら[投稿予約]をオンにして日時を選び、[投稿予約]を押すだけです(日時はパソコンのタイムゾーンで指定されます)。公式ヘルプによると、予約できるのは15分後から10日後までで、使えるのはビジネスアカウントか、フォロワー1万人以上のアカウントです※1。ビジネスアカウントに切り替えると使える楽曲が変わるなどの注意点もあるので、切り替える前にTikTokビジネスアカウントの記事で確認してください。平日しか作業できない体制でも、金曜に撮って日曜の昼に出す、という運用ができます。
ちなみに、BEEMの公式アカウントは、公開されている607本のうち94.6%を17〜21時に出しています。100万再生を超えた137本のうち134本も17〜21時の投稿ですが、これは全体の割合どおりの数字で、時間を固定した効果とは読めません。BEEMは投稿時間をほとんど動かしていないので、自社のデータでは「時間帯でどれだけ差が出るか」を比べられないのです。この記事で時間帯の比較に244社のデータを使っているのは、そのためです。
その244社では、9〜23時のどこに出してもバズ率の差は小さいものでした。だからこそ、投稿時間は、正解を探し当てるものというより、決めて固定するものだと考えています。
時間を決めたら、次に見る数字
投稿時間を固定したら、時間について考えるのはいったん終わりにして大丈夫です。その時間を、動画の中身に回してください。手がかりになるのが、BEEMの公式アカウントの次のデータです。
詳しい数字が残っている2023年1月以降の251本で、前後20本の再生数の中央値の2倍以上になった動画を「当たり」として数えました(38本)。動画が始まって2秒の時点で残っていた視聴者の割合で、本数がほぼ同じになるように4つのグループに分けると、残った割合が一番低いグループ(60%以下・67本)の当たり率は6.0%(4本)、一番高いグループ(67%超・47本)は23.4%(11本)という傾向がありました。ただし、当たり動画とそれ以外で2秒時点の残存率の中央値を比べると、65%と64%でほとんど差がありません。つまり、1本ごとに「この動画は当たる」と予測するのには使えず、本数を重ねたときに見えてくる傾向です。
もう一つ、動画ごとに再生のうち「おすすめ」フィードから来た割合を見ると、中央値で当たり動画は85%、それ以外は66%でした。ただしこれは、当たった結果として上がる数字です。手を入れる対象ではなく、当たったかどうかを確かめるときに使ってください。
豊田優人
代表の豊田が、投稿後に見る数字について話していた言葉です。ここでの「時間」は投稿時刻のことではなく、視聴者が動画に使う時間、つまり視聴時間のことです。冒頭2秒で離れずに見続けてもらえているかを確かめる、という見方につながります。冒頭2秒の残り方は、TikTok Studioの動画ごとのインサイトにある視聴維持率のグラフで確認できます。見方はTikTokインサイトの見方、伸びない原因の切り分け方はTikTokが伸びないときの記事にまとめています。企画の型や冒頭のつかみ方をデータで比べた親記事「TikTokでバズる方法」も近日公開します。
この調査の方法と限界
代表の経験談ではなく、データだけでこの記事を書いています。そのぶん、何をどう数えたのか、何が言えないのかを書いておきます。
何を、どう数えたか
- 対象:BEEMが集めた日本の企業TikTokアカウント244社。各社の直近約30本、合計6,943本(2026年10月8日取得)。投稿文から業種を推定すると、建設・職人が75社、物流・運送が27社含まれています
- 投稿時刻:TikTokの動画IDには投稿時刻(世界標準時)が入っています。これを日本時間(+9時間)に直して使いました
- バズの定義:その会社の直近約30本の再生数の中央値の5倍以上、かつ3万回以上。6,943本中560本(8.1%)。バズが1本以上あったのは176社です
- 社内比:その会社のバズ率から計算した「いつもどおりならバズる本数」と、実際にバズった本数の比
- BEEM公式アカウント:公開されている607本(2020年9月〜2026年10月・累計4.61億再生・100万再生超え137本、2026年10月13日時点)と、TikTok Studioのデータ
このデータで言えないこと
- 因果は言えません:観察したデータなので、「日曜に出したからバズった」とは言えません。2章で書いたとおり、時間や曜日は動画の中身と一緒に動いています。この記事の倍率は「そういう傾向があった」という意味です
- 再生数は取得日時点の累計です:投稿から日が浅い動画は、まだ伸びきっていない可能性があります
- 期間がそろっていません:直近30本がカバーする期間は会社によって違い、中央値で約半年です。全体の7割は2026年の投稿です(2026年だけで数え直しても、傾向はおおむね同じでした)
- 早朝・深夜と土日の昼は本数が少ない:0〜8時の489本、土日12〜14時の133本は、他の時間帯より数字がぶれやすくなっています
- 個人のクリエイターや、海外のアカウントは含みません:企業アカウントの、日本時間での結果です
- 投稿後48時間の推移は2本だけ:5章の「何時間後に伸びるか」は、BEEM公式の直近3本のうち、1時間ごとの記録がそろっている2本の例です
なお、この記事では動画の中身をAIで分類したデータ(企画の型など)は使っていません。
TikTokの伸びる時間についてよくある質問
日本の企業アカウント244社・6,943本では、9時から23時のどの時間帯もバズ率は7.7〜9.5%で、「この時間が一番」と言えるほどの差はありませんでした。3時間区切りで一番高かったのは12〜14時(9.5%)ですが、9〜23時の中で一番低い9〜11時(7.7%)との差は2ポイントに満たない程度です。曜日で見ると日曜(11.3%)が一番高く、土日の12〜14時は18.8%でした(本数が少ないので参考値)。
9〜23時の中で選ぶ限りは、関係が小さいというのが私たちのデータの答えです。ただし、早朝・深夜(0〜8時)はバズ率が4.9〜5.6%とやや低く、曜日では日曜が高めでした。「どの時間でもまったく同じ」ではなく、「9〜23時の中なら、どこを選んでも差は小さい」と考えてください。
BEEM公式で1時間ごとの記録がそろっている2本では、48時間分の再生の83〜86%が最初の24時間に集まりました。投稿後1時間で入ったのは48時間分の16〜17%、6時間で52〜68%でした。2本だけの例なので一般化はできませんが、投稿後1〜2時間の数字で見切らず、少なくとも1日は様子を見ることをおすすめします。
0〜5時に投稿された142本のバズ率は5.6%(社内比0.71倍)で、9〜23時より低めでした。ただし本数が少なく、ぶれの大きい数字です。自社の視聴者が深夜に多いと分かっている場合を除けば、わざわざ深夜を選ぶ理由はデータからは見つかりませんでした。
同じ日に2本出した日の動画のバズ率は6.2%(社内比0.85倍)で、1本だけの日(8.4%・1.04倍)より少し低めでした。禁止するほどの差ではありません。前の投稿からの間隔で見ると、6〜24時間が1.14倍、2〜4日が1.12倍、1〜2週が0.83倍などと上下していて、間隔が長いほど有利・不利という一定の向きはありませんでした。244社の投稿ペースは中央値で週1.1本でした。
平日(月〜金)は7.2〜8.3%でほぼ同じです。差が出たのは日曜(11.3%・社内比1.34倍)で、日曜に投稿したことがある会社だけに絞っても差は残りました。企業アカウントは土日の投稿が少ないので、平日しか作業できない場合は、予約投稿で日曜に出すのを一度試してみてください。
今回の244社には、投稿文から業種を推定すると、建設・職人が75社、物流・運送が27社含まれています。その範囲では、業種で分けても時間帯の差の向きはそろいませんでした(3章)。求職者が見る時間を想像して決めるより、TikTok Studioで実際の視聴者のアクティブ時間を見て、2つの候補で試すほうが確実です。
今回の244社のデータは、視聴者の年齢や属性で分けることができません。そのため、「学生向けなら何時」「社会人向けなら何時」というターゲット別の正解時間は、このデータからは出せません。代わりに、6章のSTEP.1で自社の視聴者が実際にアクティブな時間を見てください。たとえばBEEMの公式アカウントでは、フォロワーの76.6%が18〜34歳(18〜24歳34.8%+25〜34歳41.8%)で、アクティブなフォロワーが一番多いのは22時台でした。こうした自社の数字から候補を選び、STEP.3の方法で確かめるのが確実です。
TikTokの公式ヘルプでは、予約投稿の条件(パソコンのブラウザ版・15分後〜10日後・ビジネスアカウントかフォロワー1万人以上)は説明されていますが、予約投稿で配信が変わるという説明は見当たりません※1。今回のデータでは、予約投稿かどうかは区別できていないため、この点は比べていません。
今回のデータは企業アカウントだけなので、個人のクリエイターにそのまま当てはまるかは分かりません。ただ、STEP.3の「いつもとの比較」で時間を比べる方法は、個人のアカウントでもそのまま使えます。
まとめ:時間は「決めて固定する」もの
- 日本の企業アカウント244社・6,943本では、9〜23時のバズ率は7.7〜9.5%でほぼ横ばい。同じ会社の中で比べても、いつもとの差は0.97〜1.06倍だった
- 投稿の約3割が17〜18時に集中しているが、そこでバズ率が上がるわけではない
- 差が出たのは、早朝・深夜(0〜8時)の低さと、日曜(11.3%)・土日の昼(18.8%・本数少)の高さ
- 同じ日に重ねた動画はやや低い(社内比0.85倍前後)。それ以外の投稿間隔には一定の向きが無かった
- 投稿時間はTikTok Studioのアクティブ時間を見て候補を2つに絞り、候補ごとに5本以上そろうまで「いつもとの比較」で確かめて決め、予約投稿で固定する
- 決めたあとは、冒頭2秒の残り方とおすすめからの流入を見る
「何時に出せば伸びるか」は、多くの担当者が一度は悩むところです。ただ、データを並べてみると、時間で動く幅は思っていたより小さいものでした。だから時間は早めに決めて固定し、検証の手間は企画と冒頭の2秒のほうに回す。これが、このデータから私たちが提案する順番です。
とはいえ、企画を毎週出し続けて、数字を見て、次の企画に直す、という回し方を社内だけで続けるのは大変です。自社だけで続けられるか不安なら、一度ご相談ください。BEEMでは、アカウントの数字を一緒に見るところからお手伝いしています。
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この記事の監修者

豊田優人(とよだ・ゆうと)|株式会社BEEM 代表取締役
フォロワー約47万人の会社アカウント(@beem_official)を運用。公開中の607本で累計4.61億回再生、100万再生を超えた動画は137本(2026年10月13日時点)。株式会社BEEMは、企業のTikTok運用代行・広告運用・採用支援を提供している。
出典
- TikTokサポート「動画を投稿予約」。「ビジネスアカウント、またはフォロワーが1万人以上のアカウントのみがデスクトップの投稿予約にアクセスできます」「投稿を予約できるのは、15分後~10日後の期間内です」との記載を参照。2026年10月13日に確認 https://www.tiktok.com/support/faq_detail?id=7078299678101477893
- TikTokサポート「TikTok Studio」。アカウントインサイトの「視聴者:視聴者の主要データ、人口統計、アクティブ時間」との記載を参照。2026年10月13日に確認 https://support.tiktok.com/ja/using-tiktok/creating-videos/tiktok-studio
- Buffer「The Best Time to Post on TikTok in 2026」(2026年9月14日公開)。710万件超の投稿のエンゲージメント率の中央値を集計。2026年10月13日に確認 https://buffer.com/resources/best-time-to-post-on-tiktok
- Sprout Social「Best times to post on TikTok in 2026」(2026年3月31日公開)。約3万社・30.7万プロフィール・約20億件のエンゲージメント(2025年11月27日〜2026年2月27日)を集計。2026年10月13日に確認 https://sproutsocial.com/insights/best-times-to-post-on-tiktok/