TikTokでバズるハッシュタグはある?企業244社・6,943本を実測し、よく使われるタグ28個のバズ率を一覧にしました

TikTokでバズるハッシュタグはある?企業244社・6,943本を実測し、よく使われるタグ28個のバズ率を一覧にしました

最終更新日:2026年10月13日
執筆:BeeMedia編集部(株式会社BEEM)/監修:豊田優人(株式会社BEEM 代表取締役)

この記事はこんな方に向けて書いています
  • 会社のTikTokで、投稿のたびにどのハッシュタグを付けるか迷っている方
  • 「バズるハッシュタグ◯選」をコピーして使っているけれど、効いている実感が無い方
  • #fypや#おすすめを付けるべきか、タグは何個がいいのか、根拠のある答えが欲しい方
結論:付ければバズるタグは、企業アカウントのデータには見つかりませんでした

日本の企業TikTokアカウント244社の直近6,943本について、投稿文に付いたハッシュタグと「その動画が当たったか」を突き合わせました。わかったのは次の4つです。

  • #fyp・#おすすめなどの汎用タグは、付けた回も付けない回も、その会社のいつもどおり(社内比0.98と1.01)でした
  • タグの数を増やすほど当たる形にはなっていません。同じ会社の中では、ふだんよりタグが少ない回のほうが高めでした(社内比1.26。多い回は0.92)
  • 求人・採用のタグが付いた動画は低め(0.81)。#求人募集は61本でバズが0本でした
  • BEEM公式の流入元には「ハッシュタグ」という項目がありません。数字に出ているのは「検索」のほうです

だからタグ選びに時間をかけるより、動画の中身を表す言葉と、検索されそうな言葉を投稿文に入れる。この記事では、よく使われるタグ28個の一覧と、企業アカウントのタグの決め方をまとめています。

動画の編集が終わって、あとは投稿するだけ。最後に投稿文の欄で手が止まります。別のタブで「TikTok バズるハッシュタグ」の一覧を開き、#fyp、#おすすめ、それに業界のタグを2〜3個コピーして貼る。毎回なんとなくこれで出している、という担当者の方は多いのではないでしょうか。

検索上位の記事を開くと、個数は「3〜5個」という答えが多く(4〜6個、5〜8個とする記事もあります)、#fypについては「今は効かない」と書く記事もあります。ただ、2026年10月に私たちが上位の記事を読んだ範囲では、どの答えにも裏付けになる実測データは示されていませんでした。

そこで、TikTok運用の支援のために集めている日本の企業アカウントのデータから、244社・直近6,943本の投稿文を取り出し、付いていたハッシュタグを1本ずつ数えました。そのタグが付いた動画は、その会社の中で当たっていたのかを見ています。

読む前に:「バズ」と「社内比」の意味

バズ:その会社の直近約30本の再生数の中央値を「ふだんの再生数」とし、その5倍以上、かつ3万回以上再生された動画。6,943本のうち560本(8.1%)が当てはまりました。大きな会社の3万回と小さな会社の3万回を同じに扱わないための物差しです。

社内比:そのタグが付いた動画が、その会社の「いつもの当たりやすさ」と比べてどうだったかを表す数字です。1.0倍ならいつもどおり。もともとバズりやすい会社がよく使っているタグは、バズ率だけ見ると高く出てしまいます。社内比は、その会社ごとの差を取り除いて比べるために使っています。

【一覧】企業アカウント244社がよく使うハッシュタグ28個とバズ率

先に、この表の読み方を書いておきます。ここに並んでいるのは「付ければバズるタグ」ではありません。日本の企業アカウントが実際によく使っているタグと、そのタグが付いた動画の結果です。タグは動画の中身と一緒に付きます。#クイズはクイズの動画に、#求人は求人の動画に付きます。表の数字が高くても低くても、それがタグのおかげなのか、その中身のおかげなのかは分けられません。

見るときは、右端の社内比を中心にしてください。社内比が1.0倍を大きく上回るタグは「そのタグが付くような動画が、その会社のいつもより当たっていた」という意味です。

ハッシュタグ 本数 使った社数 バズ バズ率 社内比
#職人 309本 31社 21本 6.8% 0.77倍
#建設業 306本 34社 25本 8.2% 0.71倍
#採用 241本 31社 15本 6.2% 0.82倍
#おすすめ 204本 29社 21本 10.3% 1.03倍
#fyp 164本 23社 10本 6.1% 1.09倍
#求人 146本 27社 13本 8.9% 1.10倍
#現場仕事 135本 15社 5本 3.7% 0.54倍
#社長 124本 21社 13本 10.5% 1.13倍
#運送会社 113本 12社 8本 7.1% 1.02倍
#トラック 109本 13社 4本 3.7% 0.64倍
#現場 107本 19社 4本 3.7% 0.58倍
#営業 103本 14社 7本 6.8% 0.89倍
#クイズ 97本 27社 23本 23.7% 1.73倍
#新卒 97本 11社 8本 8.2% 1.27倍
#転職 95本 16社 6本 6.3% 0.69倍
#就活 93本 17社 7本 7.5% 0.67倍
#足場 90本 10社 5本 5.6% 1.25倍
#新卒採用 66本 10社 9本 13.6% 1.63倍
#求人募集 61本 15社 0本 0.0% 0.00倍
#仕事 61本 17社 4本 6.6% 0.73倍
#会社 56本 11社 3本 5.4% 0.87倍
#vlog 50本 19社 3本 6.0% 0.88倍
#ドッキリ 46本 15社 9本 19.6% 1.22倍
#建築 43本 11社 1本 2.3% 0.48倍
#従業員募集中 40本 11社 2本 5.0% 0.77倍
#ゲーム 36本 13社 9本 25.0% 1.55倍
#思い出 34本 11社 2本 5.9% 0.71倍
#チャレンジ 30本 14社 8本 26.7% 1.40倍
全6,943本 6,943本 244社 560本 8.1% ―

BEEM調べ。日本の企業TikTokアカウント244社の直近約30本(計6,943本・2026年10月8日取得)のうち、10社以上が使っていたタグを本数の多い順に並べています。アプリ名・人名を含むタグ(2つ)は除きました。

上位に建設・職人、運送、採用まわりのタグが多いのは、今回集めた244社の顔ぶれを映しています(#建設業は34社、#職人は31社が使用)。「全国で流行っているタグ」の一覧ではなく、日本の企業アカウントが実際に選んでいるタグの一覧だと考えてください。

バズ率と社内比が食い違うタグがある

表を見比べると、バズ率と社内比の向きが合わないタグがあります。たとえば#fypはバズ率6.1%と全体(8.1%)より低いのに、社内比は1.09倍。#足場もバズ率5.6%で社内比1.25倍です。これは、そのタグを使っている会社がもともとバズの少ない会社だった、ということです。その会社の中で比べれば、いつもと同じか少し上でした。バズ率だけで「このタグは弱い」と読むと、見誤ります。

似た言葉のタグでも、結果が逆を向くことがある

30本以上・5社以上で使われたタグまで広げると、もう一つ目に付くことがあります。#鳶は56本・6社で社内比1.61倍なのに、#鳶職は0.43倍。#社長は1.13倍なのに、#社長と部下は0.52倍、#上司と部下は0.55倍でした。言葉はよく似ていても、結果は逆を向いています。タグの言葉そのものより、どの会社のどんな動画に付いたかで数字が決まっていると見るのが自然です。

  • 社内比が高めだったタグ(30本以上・5社以上・バズ5本以上):#クイズ1.73倍、#新卒採用1.63倍、#鳶1.61倍、#ゲーム1.55倍、#チャレンジ1.40倍、#社会人の日常1.30倍(42本・6社)、#新卒1.27倍、#足場1.25倍、#ドッキリ1.22倍、#解体1.13倍、#社長1.13倍
  • 社内比が低めだったタグ:#ドライバー0.20倍(54本・8社でバズ1本)、#運送業0.25倍(51本・5社でバズ1本)、#鳶職0.43倍、#建築0.48倍、#おすすめにのりたい0.52倍、#社長と部下0.52倍、#現場仕事0.54倍、#上司と部下0.55倍、#現場0.58倍
  • 30本以上・5社以上で使われたのに、バズが1本も無かったタグ:#求人募集(61本・15社)、#警備員(47本・6社)、#広報(46本・7社)、#採用担当(34本・5社)、#建設会社(30本・5社)

高いほうに並んだタグも、本数は30〜90本台がほとんどです。#チャレンジの26.7%は30本のうち8本で、2〜3本違えば大きく動きます。この一覧は、タグの効き目の表というより、企業アカウントでどんな中身の動画が当たっていたかの地図です。タグだけを借りてきて付けるのではなく、「この中身は当たっていた」という企画の手がかりとして使ってください。

#fyp・#おすすめは効くのか

「バズるハッシュタグ」と聞いて真っ先に浮かぶのが、#fypや#おすすめだと思います。#fypは「For You Page」の略とされ、TikTokのおすすめフィードを指す言葉です。おすすめに載せたい、という気持ちで付けるタグですね。

#fyp・#おすすめ・#foryou・#バズれ・#おすすめにのりたい など、動画の中身に関係なく付けられる「おすすめ狙い」のタグをまとめて比べました。

  • 汎用タグを1つでも付けた動画:363本(47社)・バズ率8.3%・社内比0.98倍
  • 付けていない動画:6,580本・バズ率8.1%・社内比1.00倍

ほぼ同じです。ただ、汎用タグを好んで使う会社と使わない会社では、もともとの当たりやすさが違うかもしれません。そこで、付けた回と付けない回の両方がある46社だけに絞って、同じ会社の中で比べました。

  • 付けた回:355本・バズ率8.5%・社内比0.98倍
  • 付けない回:958本・バズ率9.4%・社内比1.01倍

同じ会社の中でも、付けた回と付けない回の差はほとんどありませんでした。個別に見ると、#おすすめ(204本・29社)は1.03倍、#fyp(164本・23社)は1.09倍で、いずれも「いつもどおり」の範囲です。#おすすめにのりたい(48本・9社)は0.52倍と低めでしたが、本数が少なく、これ1つで「逆効果」とまでは言えません。

TikTokの公式の説明とも矛盾しません。TikTokは2020年に、おすすめの判断に使う情報の一つとして「動画の情報」を挙げ、その例に投稿文や音源と並べてハッシュタグを挙げています※1。同じ説明の中で、長めの動画を最後まで見たかのような強い興味のサインは、弱いサインより重く扱うとも書かれています。ハッシュタグは「この動画が何か」を伝える材料の一つであって、付けるだけでおすすめに載せる仕組みとしては説明されていません。

付けて損はしていませんが、得をしてもいません。#fypや#おすすめは、付けるかどうかで悩む必要の無いタグです。

ハッシュタグは何個付けるべきか

個数を比べる前に、データの注意点を1つ書いておきます。今回取得した投稿文のうち、20.1%(1,396本)はデータ上72文字前後で途中が切れていて、末尾のハッシュタグが欠けていました。タグは投稿文の最後に並べることが多いので、切れた投稿をそのまま数えると「タグ0個」が実際より多く出てしまいます。そこで個数の比較は、投稿文が切れていない5,547本だけで行いました。

付けたタグの数 本数 社数 バズ率 社内比
0個 2,268本 237社 10.3% 1.25倍
1〜2個 382本 85社 10.2% 1.12倍
3〜4個 1,394本 148社 8.9% 0.93倍
5〜6個 1,289本 150社 6.2% 0.83倍
7〜10個 199本 44社 10.1% 1.44倍
11個以上 15本 8社 6.7%(1本) 0.70倍

BEEM調べ。244社・6,943本のうち、投稿文が途中で切れていない5,547本を集計。

0個から5〜6個までは、タグが増えるほどバズ率が下がっていきます。ところが7〜10個で10.1%(社内比1.44倍)に戻り、11個以上は15本しかありません。7〜10個が高いのは44社・199本の結果で、隣の5〜6個は0.83倍です。「多いほど当たる」でも「少ないほど当たる」でもなく、一直線の関係にはなっていません。

タグの数は会社ごとのクセも大きく、ふだんタグを付けない会社(切れていない投稿でタグ数の中央値が0個の会社)が244社中73社ありました。そこで、その会社のふだんのタグ数と比べて、多い回・少ない回で分けています。

  • ふだんよりタグが2個以上少ない回:1,163本・バズ率11.3%・社内比1.26倍
  • ふだんとほぼ同じ回:3,749本・8.4%・1.03倍
  • ふだんよりタグが2個以上多い回:635本・8.3%・0.92倍

同じ会社の中でも、タグを増やした回のほうが当たっていた、という結果にはなりませんでした。むしろ少ない回のほうが高めです。ただし、タグを減らした回にどんな中身の動画が多かったのかは分けられていないので、「タグを減らせばバズる」とは読めません。言えるのは、タグを足すことで当たりやすくなる形はデータに無いというところまでです。上位記事に多い「3〜5個が最適」という答えも、このデータからは裏付けられませんでした。

BEEMの公式アカウントでも数えてみました。前後30本の再生数の中央値の2倍以上を「当たり」とすると(全体18.9%)、タグ2〜4個の416本は20.4%、5〜6個の122本は17.2%、7個以上の63本は12.7%でした。ただし7個以上のうち51本は2025年の投稿に集中していて、その時期の企画や運用の違いと分けられません。参考程度に見てください。

個数で迷ったら、少なめで始めて問題ありません。何個にするかより、何を付けるかで決めてください。

どんな種類のタグが当たりやすい傾向にあったか

個別のタグでは本数が少ないので、似たタグをまとめて比べました。タグに含まれる言葉で3つの種類に分け、その種類のタグを1つでも含む動画と、含まない動画を比べています。

タグの種類(含まれる言葉の例) 本数 社数 バズ率 社内比 含まない動画の社内比
企画の型(クイズ・ドッキリ・チャレンジ・あるある・ゲームなど) 335本 70社 17.9% 1.38倍 0.97倍
求人・採用(求人・募集・採用・転職・就活・新卒・バイトなど) 856本 98社 6.7% 0.81倍 1.03倍
業種・職種(建設・職人・現場・鳶・運送・トラック・ドライバーなど) 1,549本 121社 7.4% 0.83倍 1.05倍

BEEM調べ(244社・6,943本)。含まない動画のバズ率は、企画の型7.6%、求人・採用8.3%、業種・職種8.3%。

企画の型のタグが高いのは、中身の差

クイズやドッキリなど企画の型を表すタグが付いた動画は、社内比1.38倍と高めでした。ただ、ここが一番読み違えやすいところです。#クイズはクイズ動画に付きます。高く出ているのは「#クイズ」という文字ではなく、クイズという企画のほうと考えるのが自然で、タグだけを付けても同じ結果にはなりません。企画の型ごとの当たりやすさは、親記事「TikTokでバズる方法」(近日公開)で、動画の中身から比べています。企画の立て方そのものはTikTokの企画の考え方にまとめています。

求人・採用のタグは低め。#求人募集は61本でバズ0本

求人・採用の言葉を含むタグが付いた動画は856本・98社で、社内比0.81倍でした。中でも#求人募集は15社が61本で使い、バズは1本もありません。一方で#新卒採用は66本・10社で1.63倍、#求人は1.10倍と、同じ求人まわりでも結果はばらばらです。

#求人募集が付いた61本が何を映していたのかは、今回は動画の中身を分類していないので分かりません。タグを外せば当たる、という話でもありません。採用目的でTikTokを運用している会社の方は、タグの選び方より先に、どんな動画が応募につながるのかを見てください。採用につながる動画の作り方はTikTokの採用動画の記事で解説しています。

業種・職種のタグも0.83倍と低めでした。業種名のタグを付けたことで下がった、とは読めません。業種のタグが付きやすい動画(現場の紹介など)がどうだったか、という数字です。

BEEM公式の流入元に「ハッシュタグ」は無かった

ここで視点を変えて、BEEMの公式アカウント(@beem_official・フォロワー約47万人)のデータを見ます。TikTok Studioでは、動画ごとに「どこから見られたか」(流入元)を確認できます。表示される項目は次の7つでした。

  • おすすめ(For You)
  • プロフィール
  • フォロー中
  • 検索
  • 音源
  • DM
  • その他

「ハッシュタグ」という項目そのものがありません。タグのページから見られた再生がどこに数えられているのかは、画面からは分かりません。仮に「その他」に入っているとしても、詳しいデータが残る2023年1月以降の251本で「その他」の割合は中央値0.2%でした。

一方、「検索」ははっきり数字に出ています。動画ごとの中央値は1.6%と小さいものの、アカウント全体で見ると、直近365日の流入元は次のとおりでした。

  • おすすめ:56.4%
  • プロフィール:21.7%
  • 検索:18.3%
  • フォロー中:3.6%
  • 音源:0%

直近28日に限るとおすすめ86.2%・検索4.0%なので、時期による波はあります。それでも、1年で見れば再生の2割近くが検索から入っていました。

検索で見つけてもらうには、見る人が打ちそうな言葉が動画の情報に入っている必要があります。先ほどのTikTokの説明でも、投稿文はハッシュタグと並ぶ「動画の情報」でした※1。そこで私たちは、タグを何個付けるか考えるより、検索されそうな言葉を投稿文の文章に入れることを優先する、という順番を提案しています。自社の動画の流入元を確かめる方法はTikTokインサイトの見方にまとめています。

企業アカウントのハッシュタグを決める5ステップ

ここまでのデータを、投稿画面でやることに落とします。付け方そのものは簡単で、投稿画面の説明文の欄に「#」と言葉を続けて入力すると候補が表示されるので、そこから選ぶだけです。迷うのは付け方より「何を付けるか」なので、次の順番で決めておくと毎回悩まずに済みます。

STEP.1
動画の中身を表す言葉を、1〜2個タグにする

「この動画は何の動画か」を一言で表す言葉をタグにします。クイズの動画なら#クイズ、現場の1日を追った動画なら職種の言葉、という具合です。投稿文が切れていない5,547本では、1〜2個の社内比は1.12倍でした。3章のとおり数を増やした回が当たっていたわけではないので、少なく始めて問題ありません。

#fypや#おすすめなどの汎用タグ、動画と関係の無い人気タグは、足さなくてかまいません。汎用タグは付けても付けなくても社内比0.98倍と1.01倍で、差がありませんでした。

STEP.2
検索されそうな言葉は、投稿文の文章にも入れる

「建設会社の1日」「新卒1年目の本音」のように、見る人が検索窓に打ちそうな言葉を、タグではなく投稿文の文章として書きます。BEEM公式では直近365日の再生の18.3%が検索から入っていました。タグを並べるだけの投稿文より、何の動画か一文で分かる投稿文を目指してください。

STEP.3
社名タグを1つ決めて、毎回付ける

自社の名前のタグを1つ決めて固定します。これはバズを狙うタグではなく、自社の動画に付ける名札です。BEEMの公式アカウントも、公開607本のうち483本に社名タグを付けています。表記を毎回変えると名札の意味が無くなるので、1つに決めてください。

STEP.4
業種のトレンドは、Creative Centerで確かめる

TikTokの公式ツール「Creative Center」では、注目されているハッシュタグを業種別に見られ、業種と期間で絞り込めます※2※3。流行っているタグを探すときは、まとめ記事の一覧より、こちらで自社の業種の動きを見るほうが確実です。アプリの検索窓に言葉を入れて、関連するハッシュタグを探す方法もあります。ただし、流行りのタグも動画の中身と合っていなければ付けません。トレンドを企画に取り込む方法はTikTokのトレンドの記事で解説しています。

STEP.5
効いたかどうかは、タグ単位ではなく企画単位で見る

タグを変えた回だけ数字が良くても、その回の企画が良かった可能性が残ります。当たった・外れたは「どの企画だったか」で振り返り、タグは中身に合わせて付け直す、という順番にしてください。振り返りに使う数字の取り方はTikTokアナリティクスの記事、企画の見直し方はTikTokの企画の考え方にまとめています。

STEP.1〜3を一度決めてしまえば、投稿のたびにタグで迷う時間はほとんど無くなります。その分の時間を、企画と動画の中身に回すのが、このデータから私たちが提案するタグとの付き合い方です。

この調査の方法と限界

ハッシュタグの数字は、数え方ひとつで大きく変わります。今回いちばん効いたのは、投稿文の途中が切れているデータの扱いでした。数え方と、このデータの守備範囲をまとめておきます。

何を、どう数えたか

  • 対象:BEEMが集めた日本の企業TikTokアカウント244社。各社の直近約30本、合計6,943本(2026年10月8日取得)
  • ハッシュタグの数え方:投稿文(キャプション)の中の「#」から始まる言葉を数えました。投稿文が切れた末尾に出る「…」だけのタグ(92本)は一覧から除いています
  • タグの個数:投稿文の20.1%(1,396本)がデータ上72文字前後で切れていたため、個数の比較は切れていない5,547本だけで行いました
  • バズ:その会社の直近約30本の再生数の中央値の5倍以上、かつ3万回以上。6,943本中560本(8.1%)
  • 社内比:そのタグ(または種類)の動画のバズ本数を、各動画の会社のバズ率を足し合わせた「いつもどおりならバズる本数」で割った値
  • タグの種類:タグに含まれる言葉で機械的に分けました。動画の中身を見て分類したものではありません
  • BEEM公式アカウント:公開されている607本(累計4.61億再生・100万再生超え137本、2026年10月13日時点)と、TikTok Studioの流入元のデータ

このデータで言えないこと

  • タグの効果と中身の効果は分けられません:タグは中身と一緒に付くので、「このタグを付けたからバズった」とは言えません。同じ動画にタグを付ける・付けないで出し分けた実験ではなく、実際の投稿を後から数えたデータです。この記事の倍率は「そういう傾向があった」という意味で読んでください
  • タグ別の本数には数え漏れがあります:一覧や種類別の数字は全6,943本から数えているので、投稿文が切れた動画の末尾のタグは数に入っていません。なお「タグを1つも付けていない動画は全体の43.9%」という数字も、切れた投稿を含んだ全体での値です
  • 本数の少ないタグはぶれます:30〜50本台のタグは、バズが数本違うだけで社内比が大きく動きます
  • 直近の投稿はまだ伸びている途中かもしれません:再生数は2026年10月8日時点の数字です
  • 集めた会社の顔ぶれの影響を受けています:よく使われるタグに建設・職人や運送のタグが多いのは、今回の244社の構成によるものです。業種が違えば、よく使われるタグも変わります
  • 企業アカウントの結果です:個人のクリエイターや海外のアカウントは入っていません。ただ、タグを企画単位で振り返る見方は、個人のアカウントでもそのまま使えます
  • 流入元はBEEM公式1アカウントの例です:「ハッシュタグ」という項目が無いことは画面の仕様ですが、検索の割合などの数字は他のアカウントでは違う可能性があります

TikTokのハッシュタグについてよくある質問

TikTokの公式ツール「Creative Center」のハッシュタグのトレンドで、注目されているタグを業種別に見られます。業種と期間で絞り込めるので、自社の業種で今どんなタグが使われているかを確かめるのに向いています※2※3。まとめ記事の一覧は書かれた時点のものなので、流行りを知りたいときは公式のツールを見てください。

日本の企業アカウント244社のデータでは、付ければバズるタグは見つかりませんでした。社内比が高く出たタグ(#クイズ1.73倍など)もありますが、クイズのタグはクイズ動画に付くので、高いのはタグではなく企画のほうだと考えられます。#fypや#おすすめなどの汎用タグも、付けた回と付けない回で差がありませんでした(同じ会社の中で0.98倍と1.01倍)。

企業アカウントなら、①動画の中身を表す言葉(1〜2個)、②自社の社名タグ(1つに固定)の組み合わせで十分です。加えて、検索されそうな言葉はタグではなく投稿文の文章に入れてください。よく使われるタグの一覧と結果は、1章の表にまとめています。

「何個が正解」と言えるほどの差は、データに出ていません。投稿文が切れていない5,547本では、0個10.3%、1〜2個10.2%、3〜4個8.9%、5〜6個6.2%、7〜10個10.1%で、一直線の関係ではありませんでした。同じ会社の中で比べると、ふだんよりタグが少ない回が社内比1.26倍、多い回が0.92倍です。迷ったら少なく始めてかまいません。

#fypは「For You Page」の略とされ、TikTokのおすすめフィードを指す言葉です。244社のデータでは、#fypを付けた164本(23社)の社内比は1.09倍で、その会社のいつもどおりの範囲でした。#fyp・#おすすめなどの汎用タグ全体でも、付けた回と付けない回で差はありません。付けても付けなくても同じなので、悩む必要の無いタグです。

2026年10月13日時点で、投稿後にハッシュタグ(投稿文)を編集できる条件を、TikTokの公式ヘルプでは確認できませんでした。「投稿から7日以内なら編集できる」という非公式の情報もありますが、公式の記載では確かめられていません。あとから直せる前提にせず、投稿前に決めておくのが確実です。とはいえ、汎用タグの有無では差が出ておらず、タグを足した回が当たっていたわけでもないので、投稿後にタグを足し直すことに手間をかける必要はあまりありません。

そんなことはありません。投稿文が切れていない5,547本のうち2,268本はタグを1つも付けておらず、そのバズ率は10.3%(社内比1.25倍)でした。244社中73社は、ふだんからタグをほとんど付けていない会社です。タグを付けないこと自体が不利になっている形は、データには出ていません。

求人・採用の言葉を含むタグが付いた動画は社内比0.81倍と低めで、#求人募集は61本でバズが0本でした。ただ、#新卒採用は1.63倍、#求人は1.10倍と、同じ求人まわりでも結果はばらばらで、タグを外せば当たるとは言えません。見直すなら、タグより動画の中身のほうです。採用目的の動画の作り方はTikTokの採用動画の記事で解説しています。

社名タグは、バズを狙うためではなく「自社の動画の名札」として1つ決めて付けることをおすすめします(5ステップのSTEP.3)。BEEMの公式アカウントも、公開607本のうち483本に社名タグを付けています。一方、検索上位の記事で企業向けとして挙がる#会社紹介のようなタグは、今回の244社では23本・8社の使用にとどまり、10社以上が使ったタグの中には入っていませんでした。近い#会社は56本・11社で社内比0.87倍です。会社を表すタグを足して当たりやすくなった、という数字は出ていないので、付けるなら1つに絞り、タグより動画の中身で会社を知ってもらうほうに時間を使ってください。動画が伸びないときの原因の切り分け方はTikTokが伸びないときの記事にまとめています。

まとめ:タグは「中身の名札」として付ける

この記事の要点
  • 日本の企業アカウント244社・6,943本の実測では、付ければバズるハッシュタグは見つからなかった。社内比が高いタグ(#クイズ1.73倍など)は、タグではなく企画の差と読むのが自然
  • #fyp・#おすすめなどの汎用タグは、同じ会社の中で付けた回0.98倍・付けない回1.01倍で差が無かった
  • タグの数とバズ率は一直線の関係ではない。同じ会社の中では、ふだんより少ない回1.26倍・多い回0.92倍。「3〜5個が最適」も裏付けられなかった
  • 求人・採用のタグは0.81倍と低め。#求人募集は61本でバズ0本
  • BEEM公式の流入元に「ハッシュタグ」の項目は無く、直近365日では検索が18.3%
  • タグは「中身を表す言葉1〜2個+社名タグ1つ」で固定し、検索されそうな言葉は投稿文に入れる。効いたかは企画単位で振り返る

「どのタグを付ければバズるか」を探して一覧を眺める時間は、多くの担当者が一度は経験していると思います。ただ、244社のデータを並べてみると、#fypの有無やタグの数で動く幅は小さく、大きな差が出ていたのは#クイズや#ドッキリのように企画の型と結びついたタグでした。タグは早めに決めて固定し、浮いた時間で企画を一本でも多く試す。これが、このデータから言える一番の近道です。

「タグより中身」と言われても、その中身の企画を毎週考えるのがいちばん大変なところです。どの企画から試せばいいか社内で決めきれないときは、BEEMにご相談ください。いま出している投稿と数字を見ながら、次に試す企画を一緒に絞り込みます。

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この記事の監修者

株式会社BEEM代表取締役 豊田優人

豊田優人(とよだ・ゆうと)|株式会社BEEM 代表取締役

フォロワー約47万人の会社アカウント(@beem_official)を運用。公開中の607本で累計4.61億回再生、100万再生を超えた動画は137本(2026年10月13日時点)。株式会社BEEMは、企業のTikTok運用代行・広告運用・採用支援を提供している。

出典

  1. TikTok Newsroom「How TikTok recommends videos #ForYou」(2020年6月18日公開)。おすすめの判断材料の一つとして「Video information, which might include details like captions, sounds, and hashtags」と記載。強い興味のサイン(長めの動画を最後まで見たかなど)は弱いサインより重く扱うとの説明も参照。2026年10月13日に確認 https://newsroom.tiktok.com/how-tiktok-recommends-videos-for-you?lang=en
  2. TikTok for Business ヘルプ「トレンドを活用する方法」。Creative Centerで注目のハッシュタグを業種別に紹介し、業種・時間枠で絞り込めるとの記載を参照。2026年10月13日に確認 https://ads.tiktok.com/help/article/how-to-use-trends?lang=ja
  3. TikTok Creative Center「ハッシュタグのトレンド」。2026年10月13日に確認 https://ads.tiktok.com/business/creativecenter/inspiration/popular/hashtag/pc/ja
この記事の数字の出どころ
タグ別・タグの個数別・タグの種類別のバズ率と社内比は、BEEMが独自に集めた日本の企業TikTokアカウント244社の直近約30本(計6,943本・2026年10月8日取得)を、投稿文のハッシュタグごとに集計したものです(自社調べ)。会社名やブランド名を含むタグ、個別のアカウント名は掲載していません。流入元とタグ数別の当たり率は、BEEMの公式アカウント(@beem_official)のTikTok Studioのデータ(2026年10月13日取得)です。

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