最終更新日:2026年10月21日
執筆:BeeMedia編集部(株式会社BEEM)/監修:豊田優人(株式会社BEEM 代表取締役)
- 「TikTok用の動画、1本いくらで作ってもらえるか調べておいて」と頼まれた方
- 見積もりの金額が会社ごとに大きく違い、何が違うのかを説明できずにいる方
- 動画を作ってもらうだけでいいのか、投稿や分析まで任せる運用代行にするかで迷っている方
- 1本あたりの料金、または本数つきの料金を公式ページに載せていたのは42社中18社(43%)。料金を公開している会社の真ん中は、編集のみ2.5万円(幅4,900円〜5万円)、撮影+編集3万円(1.8万〜30万円)、企画から出演者の手配まで9万円(4.5万〜約33.3万円)
- 撮影+編集は幅が広く、3万円と30万円は「撮影込み」という同じ名前でも、撮り方がまるで違うプランです
- 出演者(キャスト)と交通費は料金表とは別建てにしている会社が多く、撮影日を「1日いくら」で決める会社も3社ありました。「1本◯円〜」の「〜」は、本数をまとめたときの値になっていることがよくあります
- 運用代行の月額を本数で割ると、料金を公開している7社の真ん中は1本5万円(幅2.7万〜11.25万円)。投稿と振り返りを社内で持てるかどうかで、動画だけ頼むか運用ごと頼むかが分かれます
頼まれた調べものへの返事は、「TikTok用の動画は、外に頼むと1本◯万円ほどです」の一文で済ませたいところです。ところが、取り寄せた見積もりの単価が1本3万円と1本30万円に分かれていると、◯に入れる数字が決まりません。安いほうを書けばあとで足りなくなりそうですし、高いほうを書けば、その場で話が止まりそうです。
一言で書けないのには、わけがあります。公式ページで料金を確かめていくと、3万円の会社も30万円の会社も、同じ「撮影込み」の区分に並んでいました。片方はスマホや手軽な機材で撮って本数を作る前提、もう片方は撮影日を1日取ってプロの撮影隊が入る前提で、撮り方からして別のものです。
確かめたのは、TikTok向けの動画制作や運用代行を手がける42社の公式ページです(2026年10月21日)。そのうち18社が、1本あたりか本数つきの料金を載せていました。
TikTok動画制作の費用は1本いくら?料金を公開する18社の範囲と真ん中を、頼む範囲で分けて見る
料金を公開していた18社の金額を、どこまで頼むかで3つに分けたのが下の表です。1社がいくつかの区分にプランを持っているときは、区分ごとに1つずつ数えています。
| どこまで頼むか | 社数 | いちばん安い | 中央値 | いちばん高い |
|---|---|---|---|---|
| ① 編集のみ(素材は自社で撮って渡す) | 6社 | 4,900円(60本まとめなら2,900円) | 2.5万円 | 5万円 |
| ② 撮影+編集(企画・台本つきが多い。出演は自社の社員) | 9社 | 1.8万円 | 3万円 | 30万円 |
| ③ 企画から出演者の手配まで(キャスト・モデル・TikTokerを含む) | 6社 | 4.5万円(60本まとめなら2.98万円) | 9万円 | 約33.3万円 |
| 参考:運用代行の月額を本数で割った値(撮影込み) | 7社 | 2.7万円 | 5万円 | 11.25万円 |
各社の公式ページ(料金表・サービスページ)で2026年10月21日に確認。1本だけ頼めるプランは1本だけ頼んだときの単価(表示の最低価格)、月額プランしかない会社はいちばん小さいプランの月額を本数で割った値です。税込で表示していた2社(マジカル・メディアエクシード)は1.1で割って税抜に直しました。税込か税別かの記載がない会社が18社中6社あり、その6社は表示どおりの金額で数えています。中央値は、金額の順に並べたときの真ん中の値です。

撮った素材を渡して編集だけを頼む①なら、料金を公開している会社の真ん中は2.5万円で、幅は4,900円〜5万円です。撮影から頼む②は、真ん中が3万円でも、幅は1.8万〜30万円まで開きます。出演する人まで探してもらう③は真ん中が9万円。ただ6社の料金は4.5万円から約33.3万円まで散らばっていて、9万円のあたりに集まっているわけではありません。
区分を分けずに「1本いくら?」と聞くと、この3つが混ざった答えが返ってきます。社内への返事の◯が1つの数字に決まらないのも、そのためです。
3万円の見積もりも30万円の見積もりも、②の幅に収まります。3万円は②の真ん中と同じ額で、30万円は②でいちばん高い会社の料金と同じ額です。
「撮り方が違うだけで、10倍も変わるもの?」
その答えは3章で、会社ごとの撮り方を並べて確かめます。先に、この表の18社がどんな会社なのかを書いておきます。表の数字を社内で「相場」として使うなら、ここは外せないところです。
公式ページで確かめた42社のうち、1本あたりか本数つきの料金を載せていたのは18社
「TikTok 動画制作 費用」で調べると、下は1万円から上は50万円まで、記事ごとに桁の違う目安が並びます。TikTok動画の制作費や制作会社を調べたときに上位に出る記事のうち、相場の金額を出していたのは8本。何社をいつ調べた数字なのかは、どれにも書かれていませんでした(2026年10月21日確認)。編集だけの値段と撮影込みの値段を、1つの幅にまとめている記事も目立ちます。この記事が公式ページの料金だけを使っているのは、そのためです。

比較サイトや運用代行の紹介記事で名前が挙がっていた会社を候補にして、各社の公式ページを開きました。TikTok向けの制作サービスを持っていなかった会社など5社を外すと、残りは42社。その内訳はこうなっています。
- 1本あたりの料金か、本数つきの料金を公開:18社(43%)
- 金額は書いてあるが、本数や作業の範囲がなく1本に直せない:3社
- 料金は非公開(問い合わせ・資料請求で案内):19社(45%)
- ページを開けなかった:2社
半分近くは、問い合わせるまで金額が分かりません。そのうえ、公開している18社には偏りがあります。料金を載せていたのは、中小の会社や、ショート動画に絞った会社が中心でした。Crevo、studio15、コムニコ、Leading Communicationなど、TikTokの動画制作でよく名前を見る会社は、公式ページに1本の料金を載せていません。
1章の表が示しているのは、料金を公開している会社の範囲と真ん中までです。制作会社ぜんぶの相場ではありませんし、名前の知られた会社に頼んだときの金額が表のどのあたりに入るのかも分からないままです。それでも、問い合わせる前に手元に置いておける物差しとしては、公式ページで確かめた金額がいちばん足場がしっかりしています。
比較サイトの金額は、集計に使わなかった
候補探しには比較サイトも使いましたが、そこに載っていた金額は使っていません。公式ページと照らし合わせると、食い違う例が見つかったからです。
たとえばMteam(ウミガメ)。ある比較記事では「ライト40万円・月4本・6ヶ月」と紹介されていましたが、公式の料金表は「ライト30万円〜・月6本・12ヶ月」でした。しかも同じ公式ページのFAQには「40万円〜・6ヶ月」とあり、1つのページの中でも数字がそろっていません。フェリエストも、比較記事では「4本・6本・10本」のプランとされていたのに、公式では「3本・6本・8本」です。
料金は書き換わるものなので、比較サイトの情報が古いだけかもしれません。見積もりの前に金額を確かめるなら、各社の公式ページを、見た日付と一緒に控えておくのが確実です。この記事の金額も、すべて2026年10月21日に確かめたものです。
3万円と30万円の差は、撮影の組み方・出演者・本数から生まれる
まず、編集の中身から。①編集のみの料金表では、ムビサク(2万円/本〜・税の記載なし)がカット・テロップ・BGMを1本の料金に含めています。Lumii(3万円/本〜・税抜)は、カット・色の調整・テロップ・BGMや効果音・ナレーション・サムネイルまでが1本の料金の中です。料金表で中身まで書いていたこの2社では、テロップやBGMは1本の料金に入っていました。見積もりでは「編集に入っているか」を確かめておけば、別料金の見落としを防げます。
1本の値段を大きく動かしていたのは、撮影の組み方、出演者を頼むかどうか、そして本数でした。
「撮影込み」でも、スマホで撮る3万円と、撮影日を丸1日取る30万円がある
②撮影+編集の9社を安い順に並べると、6社目までが1.8万〜3万円。7社目から10万円、15万円、30万円と跳ね上がります。
1.8万〜3万円の会社は、スマホや手軽な機材で撮って本数を作る前提です。TaTap(3万円/本〜・税別)の料金には、企画・台本・スマホやOsmoでの撮影・編集・サムネイル・3つの媒体向けの書き出しまでが入っています。
15万〜30万円の会社は、撮影日を1日取って、プロの撮影隊で撮る前提です。課題解決プラットフォームは1本15万円〜(税抜・15〜60秒)で、1都3県なら出張撮影も料金に入っています。ワントラックは撮影1日・1拠点で本編1本なら30万円(税別)。同じ日にもう1本撮ると10万円の追加で、1日に3本なら50万円です。
では、30万円の会社は高すぎるのか。ワントラックの料金表には、出演する人数で金額が変わらないこと、修正の回数を細かく制限しないことも書かれています(相談から納品まで1〜2ヶ月)。撮る日数も体制も違うので、3万円の会社と同じ物差しで高い安いは決められません。
同じ「撮影込み」の欄に、この2種類が並んでいるので、この記事では平均を出さず、金額の順に並べたときの真ん中(中央値)と幅で示しました。見積もりが3万円と30万円に割れたとき、両社へ最初に聞くことは「何で撮るのか」「撮影日を何日取るのか」の2つに絞れます。金額の差の出どころを探る、最初の手がかりになる2つです。
撮影日を「1日いくら」で決める会社もある
1本ごとではなく、撮影する日の単価で料金が決まる会社もあります。
- Lumii:撮影1日15万円〜(税抜)。編集は別に1本3万円〜
- スナップレイス・タレント:出張撮影1日10万円+アシスタント1日5万円(税別)
- ワントラック:撮影1日・本編1本で30万円、同じ日に3本なら50万円(税別)
この形だと、1日で何本撮るかによって1本あたりの値段が変わります。Lumiiの運用のプランは「撮影1日+編集4本」で27万円(税抜)、1本にすると6.75万円です。撮影日の単価が書かれた見積もりを受け取ったら、その1日で何本撮る想定なのかも、あわせて書いてもらうと比べやすくなります。
出演者(キャスト)の費用は、別に見積もる会社が多い
出演を社員でまかなえないと、費用はもう1段上がります。ただ、その金額を料金表に載せている会社は多くありません。TaTap、Lumii、ヒビミル(フェリエスト)は「キャスティングは別途見積」としていて、金額まで出していたのはアビリブの「モデル手配8万円〜(税別)」でした。
出演者込みの1本の料金を公開していたのは、③の6社です。
- ショートワン(SANN):顔出しのキャスト込みで1本のみ4.5万円。顔を出さないパーツモデルなら1本のみ4万円(税の記載なし)
- 美手紙(ショート動画屋さん):キャスト1名込みの撮影セットで1本5万円(税込5.5万円)
- Mteam(ウミガメ):キャスティング込みのプレミアム月80万円〜・10本で、1本8万円(税抜。初期費用10万円・12ヶ月)
- スナップレイス・タレント:1万名を超えるインフルエンサーの中からTikTokerを選んで月1本、月10万円〜(税別。税込11万円)
- フェリエスト:キャスティング1名・撮影月1回・投稿代行込みのプレミアム月80万円・8本で、1本10万円(税別)
- プルークス:縦型のショートドラマ3話で100万円〜、1話あたり約33.3万円(税の記載なし)
同じ「出演者込み」でも、1本4.5万円の動画と、脚本からキャスティングまで組むショートドラマとでは、作るものが違います。③の真ん中の9万円は、8万円(Mteam)と10万円(スナップレイス・タレント、フェリエスト)のあいだを取った値で、9万円ちょうどの会社はありません。
「1本◯円〜」の「〜」は、まとめて頼んだときの値のことが多い
料金表の「〜」にも気をつけたいところです。本数を増やすと1本の単価が下がる会社が多く、いちばん安い値は、たくさん頼んだときの値になっていることがあります。
- ショートワン(顔出しキャスト):1本のみ4.5万円 → 60本で2.98万円。編集だけなら1本のみ4,900円 → 60本で2,900円
- 美手紙:5本以上で5%引きから、50本以上で30%引きまで
- JPC(バズARMY):月4本のまとめ撮りで1本3万円 → 月8本で2.5万円
- Lumii:撮影1日+編集4本で1本6.75万円 → 12本で4.25万円
同じページの中に、違う「1本いくら」が並んでいることもあります。ムビサクのページには「動画制作が1本5万円〜」の案内と、「編集2万円/本〜・撮影+編集3万円/本〜」の本文が並んでいました。見積もりの単価を比べるときは、何本頼んだときの値段なのかを先にそろえてください。1章の表は、1本だけ頼んだときの値(月額プランならいちばん小さいプラン)でそろえています。
修正の回数・納期・交通費は、金額の横に書かれている
金額そのものではないものの、あとから費用が増えるかどうかを左右する条件もあります。公式ページに書かれていた例を、項目ごとに並べました。
| 条件 | 公式ページに書かれていた例 |
|---|---|
| 修正の回数 | ショートワン 最大2回/美手紙 構成・編集それぞれ2回まで無料(撮影セットは撮り直し1回も無料)/アビリブ 最大2回(3回目からは別料金)/メディアエクシード 原則1回/TaTap 体裁の修正は料金内、企画からの作り直しは別途/ワントラック 回数を細かく制限しない |
| 納品までの日数 | TaTap 初稿まで最短5営業日、全体で1〜2週間/課題解決プラットフォーム 通常10〜14営業日/美手紙 1本目は編集のみ14営業日、撮影ありは20営業日/メディアエクシード 契約から約2週間/ワントラック 相談から納品まで1〜2ヶ月 |
| 交通費・出張費 | 別にかかる例:マジカル、MOVIS(遠方)、フェリエスト、美手紙(指定の5市以外)、動画ホーダイ、スナップレイス・タレント/料金内の例:課題解決プラットフォーム(1都3県) |
| 動画の長さの上限 | 課題解決プラットフォーム 15〜60秒/アビリブ 最大30秒/美手紙 1分以内 |
| 音源・データ | 課題解決プラットフォーム 商用利用できる音源を使う/アビリブ 制作データの提供は不可/TaTap 3つの媒体向けに書き出して納品 |
各社の公式ページで2026年10月21日に確認。その条件の記載を確かめられた会社だけを載せています。
修正の上限を超えた分、撮り直し、遠方への出張費は、最初の見積もりに入っていないことがあります。3万円の見積もりが、修正と交通費を足すといくらになるのか。5章の質問リストには、この2つも入れてあります。
動画制作だけ頼む場合と、運用代行に頼む場合の違い
見積もりを集めていると、比べたくなるのが運用代行です。いちばん小さいプランの月額を本数で割ると、1本あたりは2.7万〜11.25万円。料金を公開している7社の真ん中は5万円で、②撮影+編集の真ん中(3万円)より1本につき2万円ほど高い計算になります。運用代行の月額の相場は、TikTok運用代行の費用の記事で65社の公式ページから出しています。
ただし運用代行の月額には、動画を作る以外の仕事も入っています。2つを並べると、違いはこうです。
| 動画制作だけ頼む | 運用代行に頼む | |
|---|---|---|
| 頼める範囲 | 企画・台本・撮影・編集(会社によっては編集だけ) | 企画・台本・撮影・編集に、投稿の代行、数字の分析やレポートが加わる(どこまで入るかはプランによる) |
| 料金の決まり方 | 1本いくら。本数が増えると単価が下がる会社が多い | 月額いくらで月◯本。初期費用がかかる例もある |
| 1本あたり | ②撮影+編集:料金公開9社の真ん中3万円(幅1.8万〜30万円) | 月額÷本数:料金公開7社の真ん中5万円(幅2.7万〜11.25万円) |
| 契約の縛り | 1本から頼める会社がある。最低3本(美手紙)、3ヶ月〜(ヒビミル)と下限を決める会社も | 6ヶ月(マジカルのスタンダード)、12ヶ月(Mteamのライト)などの例。期間の縛りがないお試し(マジカルのトライアル)を置く会社も |
| 投稿と振り返り | 自社でやる | 代行する側が持つ(範囲はプランによる) |
各社の公式ページで2026年10月21日に確認。運用代行は、撮影込みのいちばん小さいプランを比べた7社の値です。初期費用の例は、マジカル6.6万円(税込)、Mteam10万円(税抜)、solezore初月3万円(税の記載なし)でした。
この差の中身は、プランごとに違います。「撮影月1回・投稿代行込み」のMOVIS(月27万円・10本・税の記載なし)もあれば、「企画・台本・撮影・編集・月1回の分析」のマジカル(月35万円・税込・8本)もあります。1本換算の金額だけでは、運用代行が割高とも割安とも言えません。
「動画だけ頼んで、投稿は自分たちでやれば、そのぶん安く済むのでは」。社内でそんな声が出たときに確かめたいのが、動画が届いたあとの仕事を本当に社内で持てるかどうかです。毎週の投稿、コメントへの返事、どの回が伸びたかの振り返り。ここまで社内で回せるなら、動画制作だけを1本ずつ頼む形のほうが、契約の縛りも小さく済みます。手が回らず、動画が届いても投稿が止まってしまいそうなら、運用代行の月額で比べるほうが実態に合うはずです。
撮影や編集の一部を社内で持つ場合の段取りはTikTok動画の作り方にあります。運用代行の見積もりを工程ごとに分けて読む方法や、解約したときに手元に残すものはTikTok運用代行とは?中身の7工程と見積書の読み替え方で、採用が目的のSNS運用を任せる場合の月額はSNS採用の費用と運用代行の相場で扱っています。
広告に流す動画は、桁がひとつ上がる
同じ縦型の動画でも、TikTok広告に使う動画は別の値段になっています。JPCの料金表では、投稿用が1本2.5万〜3万円なのに対し、広告用の撮影+編集は1本35万円、2本まとめて撮ると1本30万円です(税の記載なし。絵コンテ・テロップ・行動をうながす一言を含む)。
投稿用と広告用では、同じ会社の中でも10倍以上の開きがあります。JPCのように料金表そのものを分けている会社なら、どちらに使う動画なのかで、見積もりの元になる表が変わります。広告の動画の組み立て方はTikTok広告の動画の作り方、配信にかかるお金はTikTok広告の費用にまとめています。
見積もりを比べる前に、各社へ同じ質問を送っておく
3万円と30万円の見積もりを並べても、書いてある項目が違えば比べようがありません。いちばん早いのは、各社に同じ質問を送って、同じ形で答えてもらうことです。3章で見た差の出どころをもとに、聞いておきたいことを11個にしました。
- この金額は、1本だけ頼んだときの単価か。何本まとめたときの単価か
- 税込か、税別か
- 何で撮るか(スマホか、撮影機材と撮影スタッフが入るか)
- 撮影日を何日取り、1日で何本撮る想定か。撮影日の単価はいくらか
- 出演者は自社の社員か、手配してもらうか。手配するならいくらか
- 企画と台本は料金に入っているか
- 修正は何回まで無料か。撮り直しや、企画からの作り直しはいくらか
- 初稿まで何営業日か。すべての納品まで何日か
- 交通費・出張費は別か。どの地域から別になるか
- BGMや効果音は商用で使えるものか。完成した動画をほかのSNSや広告に使えるか。制作データは受け取れるか
- 最低契約の本数や期間、初期費用はあるか
11個は多く見えますが、修正の回数、納期、交通費の扱いは、3章の表のとおり、公式ページに書いている会社もある項目です。答える側にとっても、珍しい質問ではありません。
11の答えが2社からそろうと、3万円と30万円の差がどの条件から来ているのかが見えてきます。撮影日の数なのか、出演者なのか、本数なのか。それが分かれば、自社に必要なのはどちらの形なのかも、社内で話しやすくなります。
10番目の、動画の使い道とデータの扱いは、権利の判断が関わるところです。この記事では解釈には踏み込みません。契約書にどう書かれているかを確かめ、迷ったら専門家に相談してください。運用代行の契約で、動画・素材・アカウントのどれを手元に残すかの確かめ方は、TikTok運用代行の記事の6章に書いています。
公開されている料金だけでは分からないこと
この記事の数字で言えるのは、公式ページに料金を載せている会社の範囲と真ん中までです。42社を開いても確かめられなかったことを、ここにまとめて書いておきます。
- 名前の知られた制作会社に頼んだときの1本の料金(Crevo・studio15・コムニコなどは非公開)
- 出演者1人あたりの単価。金額を載せていたのはアビリブ(モデル手配8万円〜・税別)だけで、ほかは「別途見積」
- 18社のうち6社の、税込か税別かの区別
- 動画の長さごとの料金。長さの上限を書いた会社はあっても(3章の表)、長さで料金を分けた表は見当たらなかった
表に出した金額は、1本だけ頼んだときの値か、いちばん小さいプランの月額を本数で割った値です。実際の見積もりは、撮影する場所や出演者、修正の回数で上がることがあります。料金はページの書き換えで変わるので、料金を公開している会社の範囲と真ん中を、2026年10月21日時点の記載として読んでください。
TikTok動画制作の費用についてよくある質問
撮影なしでAIを使って作るプランを料金つきで出していた会社では、サモテクが15〜30秒のショート動画を5.5万円〜(税込)としていました。企画構成のサポート、字幕、AIのナレーションが入り、撮影はありません。修正は2回まで、支払いは前払いです(同社のページ内の料金表)。
税抜に直すと5万円です。①編集のみの料金公開6社の真ん中(2.5万円)より高く、幅(4,900円〜5万円)のいちばん上と同じ額なので、撮影がないぶん安くなる、とは限りません。素材サイトの映像とナレーションで組む形なら、美手紙の編集セット(1本3万円・税込3.3万円・1分以内・最低3本。ナレーションは人またはAI)のような例もあります。
料金を公開していた18社の中に、長さで料金を分けた表は見当たりませんでした。書かれていたのは長さの上限で、課題解決プラットフォームは15〜60秒、アビリブは最大30秒、美手紙は1分以内、アビリブの定額制「動画ホーダイ」は30秒まで(プランによっては15秒まで)、といった形です。
上限より長く作りたいときは、見積もりを頼む段階で秒数を伝えておくと、あとから追加料金の話になりにくくなります。企業アカウントの動画が実際に何秒くらいで作られているかは、TikTok動画の長さの記事で扱っています。
1本から頼める料金を出している会社はあります。ショートワンは「1本のみ」の価格を載せていて(編集4,900円、キャストなしの撮影+編集2.8万円、顔出しキャスト込み4.5万円。いずれも税の記載なし)、メディアエクシード(1本11万円〜・税込)、課題解決プラットフォーム(1本15万円〜・税抜)、ワントラック(撮影1日で1本30万円・税別)も1本単位の料金です。
反対に、美手紙は最低3本から、ヒビミルは3ヶ月から、動画ホーダイは6ヶ月からと、下限を決めている会社もあります。運用代行でも、マジカルのトライアル(月15万円・税込・2本・契約期間なし)のように、期間の縛りがないお試しのプランを用意している例がありました。
この記事では、制作会社の公式ページに載っている料金だけを数えたので、個人に頼んだときの値段は入れていません。検索上位の記事にも個人に頼む場合の目安は書かれていますが、どこで何件を調べた数字なのかは書かれていませんでした(2026年10月21日確認)。そのため、ここでは金額を挙げずにおきます。
個人に頼む場合も、修正の回数・納期・音源の扱いは、依頼の前に確かめておきたい項目です。5章の11の質問はそのまま使えます。何人かに同じ質問を送れば、個人の見積もりも、会社の見積もりと同じ項目で比べられます。
使える範囲は会社ごとに違います。料金ページに書かれていた例では、TaTapは3つの媒体向けの書き出しを料金に含めていました。一方でアビリブは、制作データ(完成した動画とは別の、制作に使ったデータ)は提供しないとしています。
「ほかのSNSに出してよいか」「広告に使ってよいか」「制作データを受け取れるか」は、それぞれ別の話です。3つを分けて聞き、答えを契約書に書いてもらうのが確実です。
まとめ:3万円と30万円の見積もりは、同じ質問への答えで比べる
- 手元の見積もりが、①編集のみ(料金公開6社の真ん中2.5万円・幅4,900円〜5万円)、②撮影+編集(9社の真ん中3万円・幅1.8万〜30万円)、③出演者の手配まで(6社の真ん中9万円・幅4.5万〜約33.3万円)のどれに当たるかを分ける
- 撮影込みの見積もりが割れたら、何で撮るのか、撮影日を何日取るのかを先に聞く
- 単価が何本頼んだときの値かをそろえ、出演者・修正・交通費が別になっていないかを確かめる
- 5章の11の質問を各社に送り、同じ項目で答えをそろえてから比べる
- 投稿と振り返りを社内で持てないなら、運用代行の月額(料金公開7社の1本換算の真ん中5万円・幅2.7万〜11.25万円)とも比べる
- どの数字も、42社のうち1本あたりか本数つきの料金を公開していた18社のもの。名前の知られた会社の料金は入っていない(2026年10月21日確認)
3万円の見積もりも30万円の見積もりも、公開されている料金の幅の中にありました。違うのは、何で撮るのか、何日かけるのか、誰が出るのか、何本頼むのか。社内に返す「1本◯万円」の◯には、1つの数字より「撮影+編集なら、料金を公開している会社の真ん中は3万円。撮影日を1日取って撮る会社は15万〜30万円」のように区分と幅を入れておくと、あとで話が食い違いません。そのうえで11の質問を両社に送れば、10倍の差のわけも、社内で言葉にできるようになります。
動画を作ってもらったあと、投稿や振り返りまで社内で続けられるか自信がない。そんなときは、動画だけ頼む形と運用ごと任せる形のどちらが合いそうか、BEEMのTikTok運用代行に相談できます。
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- TikTok広告の動画の作り方
- TikTok広告の費用
- TikTok動画の長さ
- TikTok企業アカウントの始め方と、他社の「ふつう」の数字
この記事の監修者

豊田優人(とよだ・ゆうと)|株式会社BEEM 代表取締役
フォロワー約47万人の会社アカウント(@beem_official)を運用。公開中の607本で累計4.61億回再生、100万再生を超えた動画は137本(2026年10月13日時点)。株式会社BEEMは、企業のTikTok運用代行・広告運用・採用支援を提供している。
この記事の料金は、各社の公式ページ(自社サイトの料金表・サービスページ)を2026年10月21日に開いて確かめたものです。比較サイトやまとめ記事の金額は使っていません。42社のうち、1本あたりの料金か本数つきの料金を公開していた18社を、編集のみ・撮影+編集・企画から出演者の手配まで・運用代行(参考)の4区分と、AI生成(撮影なし)の別区分に分けました。4区分は区分ごとに1社1つの値で最小・中央値・最大を出し、別区分(サモテク・税込5.5万円〜)は集計に入れずFAQ Q1で紹介しています。1本だけ頼めるときは1本の単価、月額プランしかない会社はいちばん小さいプランの月額÷本数です。税込表示の2社は1.1で割って税抜に直し、税区分の記載がない6社は表示どおりの金額で数えています。「税抜」「税別」は各社の表記に合わせました。BEEM(この記事の運営会社)の料金は、この調査に含めていません。
確認したページ(2026年10月21日)
- ショートワン(SANN):https://short-one.com/lp/
- MOVIS(フラワーズロマンス):https://movis.jp/tiktok/
- ムビサク(アルファノート):https://mvsk.jp/tiktok-consulting、https://mvsk.jp/price/mass-production
- 美手紙(ショート動画屋さん):https://bitegami.com/
- Lumii:https://lumii.co.jp/service/tiktok-account-management/
- アビリブ(アビリブプロモーション・動画ホーダイ):https://www.ab-net.co.jp/abilivepromotion/service/short/、https://www.ab-net.co.jp/movie-hodai/
- solezore:https://solezore.co.jp/services/sns-management/
- TaTap(TaTap Short Studio):https://tatap.jp/service/short-video/
- JPC(バズARMY):https://www.jpc-ltd.co.jp/movie/service/vertical-short/
- フェリエスト(ヒビミル・TikTok運用代行):https://hibimiru.feriest.com/hibimiru/、https://www.feriest.com/services/tiktok/
- メディアエクシード:https://mediaexceed.co.jp/service/video-selling/
- 課題解決プラットフォーム:https://0120.co.jp/video/
- ワントラック:https://onetrack.co.jp/tiktok-douga-hiyou/
- Mteam(ウミガメ):https://mteam.jp/price-youtube-tiktok/
- スナップレイス・タレント:https://snaplace.biz/tiktokope/
- プルークス:https://proox.co.jp/price/
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