最終更新日:2026年10月21日
執筆:BeeMedia編集部(株式会社BEEM)/監修:豊田優人(株式会社BEEM 代表取締役)
- 会社のアカウントで流行りの曲を付けようとしたら、選べなかった
- 「商用楽曲ライブラリから選べばいい」と聞いたものの、どこにあって何が入っているのか分からない
- 商用楽曲ライブラリ(CML)は、TikTokが商用利用の許諾を前もって取ってある曲の棚。公式ヘルプでは「100万もの楽曲」で、企業は無料で使えると書かれています
- ビジネスアカウントで「サウンドの追加」を開くと、並ぶのはCMLの曲だけ(公式ヘルプの説明)。会社のアカウントで流行りの曲が見つからないときは、まずこの仕組みが考えられます
- CMLの曲も、使えるのはTikTokの中だけ。TikTokが権利を失えば、あとから動画の音がミュートされたり、動画が削除されたりすることがあると規約にあります
撮影も編集も終わって、あとは音を付けて投稿するだけ。最近よく流れてくるあの曲を会社のアカウントで探したら、一覧に出てこない。あるいは、使えないという表示が出た。調べてみると「商用楽曲ライブラリ」という言葉に行き当たった。もしそんな流れでこのページを開いたのなら、知りたいことは2つほどではないでしょうか。
そのライブラリはどこにあって、何が入っているのか。そして、会社のアカウントで使っていい音と、使わないほうがいい音の境目はどこなのか。
どちらも、TikTokの公式ヘルプと利用規約に答えがあります。この記事では2026年10月21日時点のページを日本語版と英語版の両方で読み、言い方がずれている箇所は並べて書きました。
TikTokの商用楽曲ライブラリとは?会社の投稿に使える、許諾済みの曲の棚
ひとことで言えば、商用利用の許諾をTikTokが前もって取ってある曲やサウンドを集めた棚です。企業やブランドは「別途ライセンスを取得することなく」独自のコンテンツを制作できる、とTikTokヘルプセンターは説明しています※3。会社で使う曲の許諾を、担当者が一から取りに行かなくていい棚、と考えると分かりやすいかもしれません。
英語ではCommercial Music Library、略してCML。広告主向けのTikTok for Businessのヘルプでは「商用音楽ライブラリ」、TikTokヘルプセンターでは「商用楽曲ライブラリ」と呼び方が分かれていますが、どちらにも「CML」と添えてあり、同じものを指しています。
棚の大きさは「商用利用が許可されている100万もの楽曲」※1。英語版は “a pre-cleared global music library of 1 million songs” で、日英とも「以上」や「約」は付いていません。企業は無料で使え、インディーや新進のアーティストから大手の音楽会社まで入っている、とも書かれています(ページの最終更新は2025年7月)。検索上位の記事には50万曲と書くものも見かけますが、2026年10月21日時点の公式ヘルプにある数字は100万です。
使う場面としては、広告ではないふつうの投稿(オーガニック)、動画広告、ブランドコンテンツの3つが挙がっています。ふつうの投稿の例は日英で少しずれていて、英語版の “duet, react, or stitch” のうち stitch(つぎ足し)が、日本語版では「リミックス」になっています。
商用楽曲ライブラリはどこにある?アカウントの種類で曲の一覧が変わる
「会社のアカウントだと、流行りの曲は全部使えないってこと?」
最初に引っかかるのは、たぶんここです。会社のアカウントがビジネスアカウントなら、新しい動画で「サウンドの追加」を開いた時点で、一覧に並ぶのはCMLの曲だけ。そう説明されています※2。ヘルプの中では、これらの曲は「商業利用可能な音楽」と呼ばれています(最終更新2026年7月)。
個人アカウントの一覧には、すべての曲が出ます。CMLの曲だけに絞りたいときは、「サウンド」ボタンからドロップダウンで「商業利用可能な音楽」を選ぶ形です。
どの棚に入れるかも、アカウントの種類で分かれています※3。個人アカウント(ヘルプセンターでの呼び名は一般TikTokアカウント)は、一般楽曲ライブラリとCMLの両方に入れる。認証済みビジネスアカウントと組織アカウントは、一般楽曲ライブラリに入れない。入れない理由として、ヘルプセンターは一般楽曲ライブラリの曲が「商用利用が許可されておらず、個人的な娯楽目的での利用に限定されているため」と書いています。
| アカウントの種類(ヘルプセンターでの呼び方) | 「サウンドの追加」での曲の一覧(使用方法ヘルプの説明) | 一般楽曲ライブラリ |
|---|---|---|
| 一般TikTokアカウント(個人アカウント) | すべての曲が出る。「サウンド」ボタン→「商業利用可能な音楽」でCMLの曲を選べる | アクセスできる(個人的な娯楽目的での利用に限定) |
| 認証済みビジネスアカウント | CMLの曲(商業利用可能な音楽)だけが出る | アクセスできない |
| 組織アカウント | 使用方法ヘルプに記載なし | アクセスできない |
使用方法ヘルプは「ビジネスアカウント」「個人アカウント」、アカウントタイプのヘルプは「一般TikTokアカウント」「認証済みビジネスアカウント」「組織アカウント」と書くため、呼び方を合わせて並べました。アプリでの表示名やボタンの位置は、お使いの画面で確かめてください(※2・※3をもとに作成。2026年10月21日確認)。
じゃあ、会社のアカウントを個人アカウントに戻せば、流行りの曲も使えるのでは。
そう考えたくなりますが、一般楽曲ライブラリに入れることと、その曲を会社の宣伝に使ってよいことは、公式の説明では分けて書かれています。個人アカウントにとっても、一般楽曲ライブラリは「個人的な娯楽目的での利用に限定」された棚です※3。商用音楽ライブラリのヘルプにも「一般的な音楽ライブラリを商用利用することはできません」とあります※1。この一文の英語版で主語が「企業」になっている点と、切り替えの損得の話は、ビジネスアカウントへの切り替えを扱った記事に譲ります。
商用楽曲ライブラリの使い方:公式ヘルプにある3つの手順
CMLの中で曲を探す流れは、3つの手順に分けて説明されています※2。画面の名前やボタンの位置は公式ヘルプの言葉のままです。
地域を選ぶと、その地域で使える曲が表示されます。日本で使えるCMLの曲が何曲あるかは、公式ヘルプには書かれていません。
一度に表示できるのは最大1万曲です(英語版は “Up to 10,000 Commercial Sounds can be displayed at a time.”)。100万曲が一度に並ぶわけではないので、実際の探し方は次の手順3になります。
フィルターは、プレースメント・テーマ・ジャンル・ムード・使用期間の5つです。使いたい曲の名前が分かっているなら、検索ボックスで曲名を探せます。
ここで紹介しているのはヘルプに書かれた流れで、画面の名前や並びはお使いの画面で確かめてください。
紛らわしいのが、フィルターの「使用期間」です。英語版では同じ項目が duration(長さ)になっていて、曲の長さで絞る項目と読めます。日本語の字面だけを見ると「いつまで使えるか」の期間に見えるので、迷ったら英語版と見比べてください。
選んだ曲は、ふつうの投稿にも有料広告にも使える、とヘルプにあります。反応がよかった投稿を、あとで広告に回すつもりがあるなら、最初からCMLの曲で作っておくと話が早くなります。
流行っている曲がCMLに入っているかどうかは、手順1で地域を選んだうえで、手順3の検索ボックスに曲名を入れて確かめるのが手早い方法です。
企業アカウントで使える音源・使えない音源を、公式の書き方で分ける
会社のアカウントの動画に入る音は、大きく4つに分けられます。CMLの曲、自分たちで用意した音(話し声や自作の音)、ほかのユーザーが作ったオリジナル音源、CMLの外にある曲です。それぞれについて、公式ヘルプと利用規約に書かれていることを表にしました。
| 音源の種類 | 公式ヘルプ・規約に書かれていること | 使う前に確かめること |
|---|---|---|
| CMLの曲 | 商用利用の許諾を事前に取得済みで、企業は別途ライセンスを取らずに使える。ただし使えるのはTikTokの中だけ(5章) | 公開する地域で選べるか。TikTokの外に出す予定はないか |
| 自分たちで用意した音(話し声・自作の音) | オリジナル音源を使う場合、コンテンツの開示設定をオンにしたときに「Music Usage Confirmation」への同意が必要(英語版ヘルプ) | 著作権で保護された音楽が入っていないか |
| ほかのユーザーのオリジナル音源 | 自社の法務に相談し、適切な許可を得ているか確かめるよう注意書きがある | 法務への相談。使うならMusic Usage Confirmationへの同意 |
| CMLの外の曲(一般楽曲ライブラリの曲など) | TikTokがCMLの外の音楽について持つライセンスは、コンテンツの中での商用利用をカバーしない(英語版ヘルプ) | 必要なライセンスを自社で取得し、支払いを済ませているか。法務への相談 |
「Commercial use of music on TikTok」は英語版の内容です(※1・※3・※5をもとに作成。2026年10月21日確認)。
会社や商品、サービスを宣伝する投稿なら、CMLの曲から選ぶ。これが公式ヘルプの勧める形です。英語版の「Commercial use of music on TikTok」がそう勧めていて※5、同じページには、表の4行目にある「TikTokがCMLの外の音楽について持つライセンスは、商用利用をカバーしない」という一文も載っています。
ここで気になるのは、自分たちの話し声だけで作った動画にも何か手続きが要るのか、という点ですよね。
手続きが何も無いとは限りません。オリジナル音源やCMLの外の音楽を使う投稿でコンテンツの開示設定(英語では content disclosure setting)をオンにすると、Music Usage Confirmation への同意を求められる、と英語版ヘルプにあります※5。同意の中身は、投稿に著作権で保護された音楽が入っていないこと、または必要なライセンスをすべて取得し、支払いを済ませていることの確認です。
話し声だけのつもりの動画でも、撮影中に後ろで流れていた曲が音として残っていないかは、投稿前に一度聞き直しておくと安心です。ほかのユーザーの音源やライセンス付きの音楽については、自社の法務に相談するよう公式ヘルプも書いています※1。
CMLの曲は「TikTokの中だけ」。ほかのSNSに出す前に読みたい規約
「この動画、会社のInstagramにも載せておいてくれる?」
投稿したあとで、営業部や広報の誰かからそう頼まれる場面もあるかもしれません。CMLの曲が入った動画なら、ここは一度止まってください。CMLの音源(規約での呼び名は Commercial Sounds)を含む動画は、TikTokの中でだけ投稿・共有できる。CMLの利用規約(Commercial Music Library – User Terms)には、そう書かれています※4。TikTokの外での商用利用は認められず、使うなら別途許諾が必要です。
規約には、ほかにも次の条件が並んでいます。
- 音源を動画から切り離して、配布したり演奏したりしてはいけない
- 商用利用に使えるのは Commercial Sounds だけで、ほかのサウンドに商用利用の権利は与えられない
- TikTokが音源の権利を失った場合、TikTokの判断で動画を削除するか、音声をミュートすることがある。その場合、TikTokは責任を負わない
担当者どうしで共有しておきたいのは、3つ目です。CMLの曲で作った動画でも、あとから音が消えることが規約上ありうる。なお、規約は英語のページしかなく、最終更新日の記載もありません。
ほかのSNSや自社サイトにも同じ動画を出す予定があるなら、その予定はCMLの曲を入れる前に決めておくのがおすすめです。TikTokの外に出す版にはCMLの曲を入れない、と社内で決めておけば、投稿後に慌てずに済みます。
企業アカウントの音源で失敗しないための、投稿前の確認リスト
ここまでの公式の決まりを、投稿前に確かめる順番に並べ直しました。社内で音源のルールを作るときのたたき台にもなります。
- 会社のアカウントの種類を確かめる(認証済みビジネスアカウントと組織アカウントは、一般楽曲ライブラリにアクセスできない)
- 会社や商品、サービスの宣伝になる投稿は、CMLの「商業利用可能な音楽」から選ぶ
- 使いたい曲がCMLにあるかは、公開する地域を選んだうえで、検索ボックスで曲名を探して確かめる
- 話し声や自作の音だけで作る動画も、撮影中に流れていた曲などが入っていないか聞き直す
- ほかのユーザーのオリジナル音源やCMLの外の曲を使いたいときは、投稿前に法務へ相談する。使う場合はMusic Usage Confirmationへの同意を求められる
- TikTokの外(ほかのSNS・自社サイトなど)にも出す動画には、CMLの曲を入れない
- CMLの曲でも、権利の事情で削除やミュートがありうることを担当者どうしで共有しておく
いちばん効くのは、撮る前に音を決めておくことかもしれません。編集が終わってから曲が選べないと分かる、という手戻りを避けやすくなります。話し声が主役の動画の撮り方や編集の流れは、TikTok動画の作り方で扱っています。
TikTokの商用楽曲ライブラリについてよくある質問
そうは書かれていません。個人アカウント(一般TikTokアカウント)は一般楽曲ライブラリにも入れますが、その曲は「個人的な娯楽目的での利用に限定」とヘルプセンターにあります。ブランドや製品、サービスを宣伝する投稿ではCMLの曲だけを使うよう、英語版ヘルプ「Commercial use of music on TikTok」も勧めています。
アカウントの種類より先に、その投稿が会社の宣伝にあたるかどうかで音を選ぶほうが、迷いが少なくなります。
使える、と公式ヘルプにあります。選んだ曲はオーガニックの投稿と有料広告の両方で使える、というのが「商用音楽ライブラリの使用方法」の説明で、CMLを使う場面にも動画広告とブランドコンテンツが挙がっています。
広告の仕組みや出し方は、TikTok広告とはの記事にまとめています。
CMLの曲が入った動画は、規約上TikTokの中でだけ投稿・共有できます。TikTokの外での商用利用は認められておらず、別途許諾が必要です(CML利用規約・英語)。
CMLの曲が入っていない動画の扱いは、使った音によって変わります。外にも出す予定がある動画は、作る前に法務と音の扱いを決めておいてください。
ありえます。TikTokが音源の権利を失った場合、TikTokの判断で動画を削除するか、音声をミュートすることがあり、TikTokは責任を負わない、とCMLの利用規約に書かれています。
また、使える曲は地域によって変わり、ライブラリでは地域を選んでから曲を探す仕組みです。公開する地域を変えるときは、曲が選べるかを改めて確かめてください。
アーティストの楽曲をCMLに増やし、企業とアーティストをつなぐ「Artist Impact Program」を、TikTokは2023年5月26日に日本のニュースルームで発表しています。発表時点の曲数は「100万曲以上」。アーティストは、広告コンテンツで曲が使われることでTikTok上で収益を得られる、という説明です。
現在の公式ヘルプ(2025年7月更新)の曲数は、1章のとおり「100万もの楽曲」です。
地域ごとの曲数は、公式ヘルプには書かれていません。分かっているのは、ライブラリ全体が「100万もの楽曲」であることと、一度に表示できるのは最大1万曲であることです。
曲数よりも、使いたい曲が日本の地域で出てくるかどうかを、検索ボックスで1曲ずつ確かめるほうが確実です。
まとめ:会社の投稿の曲はCMLから探し、外に出す動画とは分けておく
- 商用楽曲ライブラリ(CML)は、商用利用の許諾を取ってある曲のライブラリ。公式ヘルプでは「100万もの楽曲」で、企業は無料・別途ライセンスなしで使える
- ビジネスアカウントの「サウンドの追加」にはCMLの曲だけが並ぶ。認証済みビジネスアカウントと組織アカウントは、一般楽曲ライブラリにアクセスできない
- 曲は「地域を選ぶ→すべての音楽かプレイリスト(一度に最大1万曲)→フィルターか検索」で探す。「使用期間」は英語版では duration(長さ)
- ほかのユーザーのオリジナル音源やCMLの外の曲について、公式ヘルプは自社の法務への相談とMusic Usage Confirmationへの同意を求めている
- CMLの曲はTikTokの中だけ。権利を失えば、あとから削除・ミュートがありうる
会社のアカウントがビジネスアカウントなら、流行りの曲が一覧に出てこないのは、公式ヘルプに書かれた表示のされ方と同じです。
音の決め方が固まると、次に悩むのは「CMLの曲や自分たちの声で、何を撮るか」のほうになるはずです。音源のルールづくりから企画の組み立てまで、担当者ひとりで抱えるには重いと感じたら、BEEMのTikTok運用代行に今の投稿を持ち込んで相談できます。
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この記事の監修者

豊田優人(とよだ・ゆうと)|株式会社BEEM 代表取締役
フォロワー約47万人の会社アカウント(@beem_official)を運用。公開中の607本で累計4.61億回再生、100万再生を超えた動画は137本(2026年10月13日時点)。株式会社BEEMは、企業のTikTok運用代行・広告運用・採用支援を提供している。
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