最終更新日:2026年10月21日
執筆:BeeMedia編集部(株式会社BEEM)/監修:豊田優人(株式会社BEEM 代表取締役)
- カウンセリングで、お客さんからTikTokの髪型の動画を見せられることが増えてきた方
- お店のアカウントを作るか、スタイリストそれぞれのアカウントに任せるかで迷っている方
- 撮るなら、予約やスタッフの募集につながるものにしたい方
- 「美容室 TikTok」の検索上位には、美容室のアカウントそのものが並んでいます。お客さんは髪型を探しながら、お店も一緒に探しています
- 企業アカウント244社の中の美容の動画は74本で、6割強が2社の投稿でした。「美容室はバズりやすい」と言える数字ではありませんが、不利という形も見えません
- 企業アカウント全体では、問いかけで始まる回・参加型・密着が当たった動画の中に多く、映像だけで始まる回は少なめでした
- 投稿文で「ご来店お待ちしています」と呼びかけた37本は、どれも当たりに入っていませんでした。予約の案内は、動画の中よりプロフィールにまとめるのがおすすめです
- 「美容室 TikTok」の検索上位は、美容室のアカウントそのものだった
- 数字を読む前に:244社の中に、美容室はほとんどいない
- 企業アカウントの中の美容の動画74本:数字は高めだが、2社の偏りが大きい
- 美容室のTikTokで何を撮るか:仕上がりの映像より、問いかけから始める
- 予約につなげる置き場所は、動画の中ではなくプロフィール
- お店のアカウントとスタイリスト個人のアカウントは、役割で分ける
- 美容室のTikTokで、集客と求人を両立させる撮り方
- お客さんが映る動画の、撮影の同意・映り込み・効果の言い方
- 営業の合間で撮るなら、週1本からで足りるか
- 美容室のTikTokについてよくある質問
- まとめ:お客さんが探しに来る場所に、お店の入口を置いておく
カウンセリングの席で、お客さんが差し出すスマホ。そこに映っているのは、保存した写真でしょうか。それとも、TikTokの動画でしょうか。
「この人みたいな感じにしたくて」と再生された動画の隅に、どこかの美容室の名前が入っている。そんな画面を見ながら、うちもお店のアカウントを作ったほうがいいのか、と考えたオーナーの方もいるのではないでしょうか。作るとしても、店の名前でやるのか、スタイリストそれぞれに任せるのか。何を撮れば予約や求人につながるのかも、すっきりしないままです。
この記事では、まず「美容室 TikTok」の検索結果に何が並んでいるかを確かめます。そのあとで、BEEMが集めた日本の企業アカウント244社・6,943本の実測から、美容室にも当てはめられることと、当てはめられないことを分けて書いていきます。
「美容室 TikTok」の検索上位は、美容室のアカウントそのものだった
2026年10月21日に、Googleで「美容室 tiktok」と検索した結果の上位は、こんな顔ぶれでした。
- TikTok上の美容室のアカウントのページ:4件
- お客さん側の質問「美容室でTikTokの動画を見せてもいいか」:1件
- 有名な美容師の動画の再生数ランキング:1件
- 美容室の集客を解説した会社のブログ:1件
オーナーに向けた解説記事は、1件だけです。上位の多くは、髪型や美容師を探しているお客さんがたどり着く場所で、そこに表示されているのが美容室のアカウントでした。髪型を探す流れの中で、お店も一緒に探されているわけです。
探しに来る人の通り道は、数字にも出ています。美容とは別の業種の1社の数字ですが、BEEMの公式アカウントでは、直近365日の再生のうち18.3%が検索から、21.7%がプロフィールから来ていました。流れてきた動画をたまたま見る人だけでなく、自分から探しに来る人にも、アカウントは見られています。
お客さん側の疑問:TikTokの画面を見せて「この髪型に」と頼んでいい?
お客さんの立場でこのページに来た方へ、短くお答えします。画面を見せるのは、イメージを伝える方法の一つです。言葉だけで「軽めの感じで」と伝えるより、仕上がりの形は共有しやすくなります。
ただ、髪の量やくせ、今の長さによっては、同じ形にならないこともあります。見せたうえで「自分の髪だとどうなりそうか」を聞いてみると、話が進みやすいはずです。お店ごとに考え方は違うので、気になるなら予約のときに確かめておくと安心です。
オーナーの側から見ると、ここに一つの手がかりがあります。お客さんが差し出す画面に映っているのが、よその店ではなく自分の店の動画だったら。その場面をつくることが、美容室がTikTokを始めるいちばんの理由になりそうです。
数字を読む前に:244社の中に、美容室はほとんどいない
ここから先の数字の元は、日本の企業TikTokアカウント244社(BEEMが集めたもの)の、直近約30本ずつ、計6,943本です。このデータで言えないことは、ここでまとめて書いておきます。
- 244社は美容室のリストではありません。フォロワー1,000人を超えるところまで発信を続けた会社(会社名の公式215社と、社長・社員の個人名で会社を発信する29社)で、業種の項目もデータにありません
- 美容の動画は、投稿文の言葉とTikTokが付けた分類で拾っても74本・24社だけ。そのうえ、6割強が2社の投稿です
- 施術の言葉が入った15本、求人の言葉が入った10本、来店の呼びかけの37本のように、本数の少ない区分は傾向の参考にとどまります。当たりが1本増えるか減るかで、割合はがらりと変わります
- プロフィールが開かれた回数や、予約数・来店数は、244社については公開されている数字からは分かりません
- 再生数は2026年10月8日時点の累計です。ある1日で切り取った断面なので、数日前に出た動画はその後も伸びているかもしれません
この記事で「当たり(バズ)」と呼ぶのは、その会社の直近約30本を再生の多い順に並べたときの真ん中の値(ふだんの再生)の5倍以上で、しかも3万回以上になった動画です。6,943本のうち560本、8.1%。244社の動画をひとまとめにして数えると、12本に1本ほどがこの条件を満たしていました。
「美容室のデータじゃないなら、読む意味あるの?」と思われたかもしれません。美容の動画そのものの数字は、次の3章の74本だけです。4章から先は、業種を問わない企業アカウント全体の数字を、美容室の現場に置きかえて読んでいきます。どちらの数字なのかは、その都度書き分けます。
企業アカウントの中の美容の動画74本:数字は高めだが、2社の偏りが大きい
美容の動画は、2つの拾い方を合わせて数えました。TikTokが動画に付けた分類(Hair・Beauty & Care・Beauty・Nail Art)が付いているか、投稿文に「美容室」「美容院」「ヘアサロン」「サロン」「美容師」「カット」「カラー」「縮毛」「ヘアセット」「ヘアアレンジ」のどれかが入っている動画です。
| 拾った動画 | 本数・社数 | 当たり(バズ)の割合 |
|---|---|---|
| 美容の動画すべて | 74本・24社 | 13.5% |
| 本数の多い上位2社を除いた残り | 27本・22社 | 11.1% |
| 投稿文に「カット・カラー・縮毛・パーマ」 | 15本・13社 | 6.7% |
| 投稿文に「求人・募集・採用」 | 10本・3社 | 20.0% |
| (比べる相手)美容以外の動画 | 残りすべて | 8.0% |
BEEM調べ(日本の企業TikTokアカウント244社の直近約30本・計6,943本・2026年10月8日取得)。2〜4行目は、1行目の74本の内訳です。Hairの分類が付いていた動画は、74本のうち9本でした。
74本の当たりの割合は13.5%。美容以外の動画の8.0%より、数字の上では高く出ています。
「じゃあ、美容の動画は当たりやすいってこと?」と言いたくなるところですが、そうは読めません。74本のうち47本は、たった2社の投稿です(29本と18本)。この2社を外すと、残る27本・22社の割合は11.1%まで下がります。それでも8.0%より高めですが、27本の数字で「美容は当たりやすい」と言い切るのは無理があります。2社の出来ぐあいが、74本全体の数字をかなり動かしています。
カットやカラーなど施術の言葉が入った15本では、当たりは1本でした(本数は少ない)。美容の動画が企業アカウントの中で特に不利、という形は見えない。けれど「美容室だから当たる」という形も、この74本からは見えてきません。
保存のされ方は全体と同じでした。保存の割合の真ん中は0.10%です。尺の真ん中の値は34秒で、企業アカウント全体の41秒より少し短めでした。1,000回見られて、1件ほど保存される計算になります。投稿文に「美容師」「スタイリスト」「アシスタント」とある回も20本ありましたが、すべて1社の動画でした。
美容室のTikTokで何を撮るか:仕上がりの映像より、問いかけから始める
何を撮るかは、ここから業種を問わない企業アカウント全体に広げて、当たった動画の中身から考えていきます。
BEEMは、当たった560本と、その会社にとってふつうの再生だった300本、計860本について、企画の型や冒頭の形をAIで分類しています。ここに出てくる「◯倍」は、当たる確率の倍率ではありません。当たった動画の中で占める割合が、ふつうの動画の中で占める割合の何倍かを表しています。
数字だけだと伝わりにくいので、1つ例を挙げます。問いかけやクイズで始まる動画は、当たった動画の中では20.0%、5本に1本でした。ふつうの動画の中では14.0%です。20.0を14.0で割った1.43倍が、この記事でいう倍率になります。
| 企業アカウント全体の形 | 倍率 | 美容室に置きかえるなら(例) |
|---|---|---|
| 冒頭が問いかけ・クイズ | 1.43倍 | カットの前に「この長さ、何分で切れると思う?」と聞く |
| 冒頭が映像・動きから | 0.65倍 | 言葉なしで、仕上がりの髪が揺れる映像から始める |
| 企画がクイズ・参加型 | 1.85倍 | カラーの候補を2つ並べて「似合うのはどっち?」とコメントで聞く |
| 企画がVlog・密着 | 1.28倍 | 開店前の準備や、閉店後の練習会についていく |
| 企画が現場・作業紹介 | 1.10倍 | カット台の手元を映しながら、切り方の理由を話す |
| 企画がインタビュー・対談 | 0.47倍 | スタイリストと向かい合って、質問を重ねていく |
BEEM調べ(企業244社のうち、当たり560本とふつうの300本をAIで分類)。業種を問わない企業アカウント全体の数字です。右の列は、編集部が考えた置きかえの例です。
当たった動画に多かったのは、見ている人が答えを考えたり、自分ならどうするかを思い浮かべたりできる形でした。反対に、映像や動きだけで始まる回は、当たった動画の中で少なめです。美容室でいえば、きれいに仕上がった髪の映像から入る動画が、こちら側に入ります。
「仕上がりを見せないで、何を見せるの?」という声が聞こえてきそうです。仕上がりを見せるな、という話ではありません。最初の一言を問いかけにして、仕上がりは答え合わせとして最後に置く。順番を入れかえるだけで、同じ素材がクイズの形に変わります。
作業しながら話す形も、美容室では撮りやすい型です。現場・作業紹介は1.10倍で、当たった動画にもふつうの動画にも同じくらい入っていました。手を止めずに撮れるので、営業の合間でも続けやすいはずです。インタビュー・対談は0.47倍と少なめでした。スタッフ紹介を向かい合っての質問だけで作るより、作業の手元や練習会の様子と混ぜたほうが、当たった動画の形に近づきます。
企画の型をもっと幅広く見たいときは、TikTok企画の一覧で15の型を比べています。問いかけの作り方は、TikTokのクイズ動画の記事が参考になります。
予約につなげる置き場所は、動画の中ではなくプロフィール
動画の最後に「ご来店お待ちしています」と入れたくなる気持ちは、よく分かります。せっかく見てもらえたのなら、お店に来てほしいですよね。
ところが企業アカウント全体で、投稿文に「来店」「ご来店」「お待ちして」が入っていた動画37本(19社)には、当たりが1本もありませんでした。
「でも、動画で言わないと予約してもらえない気がする」。そう感じるのは自然なことです。ここで分かっているのは、当たった動画の中に、来店の呼びかけの回が1本も入っていなかったということです(37本と本数は少ない)。
では、動画を見た人はどこで「行ってみようかな」と決めるのか。ここはBEEMの公式アカウント1社の数字で見ます。直近365日で、再生1,000回ごとにプロフィールが40.8回開かれていました。25回見られて1回ほど、誰かがアカウントの入口まで来ている計算です。
動画を見て気になった人の一部は、こうしてアカウントの入口まで来ています。予約の案内は、その入口であるプロフィールにまとめておくのが筋がいい、というのが編集部の考えです。
プロフィールに置いておきたいのは、次のようなものです。
- 店名と最寄り駅(どこにある店か、ひと目で分かるように)
- 予約の入口(予約サイトのお店のページ、LINEなど)
- 得意なメニューや価格帯を一行で
- スタッフを募集しているかどうか
リンクの欄を使えない場合でも、プロフィールの文章に店名と駅名を書いておけば、予約サイトで探してもらえます。お店のアカウントをビジネスアカウントに切り替えるときの注意は、TikTokビジネスアカウントの記事でまとめています。
お店のアカウントとスタイリスト個人のアカウントは、役割で分ける
店の名前でやるか、人の名前でやるか。美容室のTikTokでは、ここも迷いやすいところです。検索上位の記事では、お店のアカウントよりスタイリスト個人のアカウントのほうが指名につながりやすい、という見方が多く見られました。
正直に書くと、店と個人のどちらが伸びるかを数で比べたデータは、この記事にはありません。244社には社長や社員の個人名で発信するアカウントが29社ありますが、美容室かどうかが分からないので、比べる材料にはならないからです。
そのうえで、役割で分ける考え方を表にしておきます。どちらか一方に決めるより、何をどちらに任せるかを先に話しておくほうが、始めてから迷いにくくなります。
| お店のアカウント | スタイリスト個人のアカウント | |
|---|---|---|
| 受け持つこと | 予約の受け皿、場所とメニュー、スタッフ募集 | 指名、得意なスタイルの発信 |
| 撮りやすいもの | 開店前の準備、練習会、店の雰囲気 | カット台の手元、カウンセリングで大事にしていること |
| プロフィールの行き先 | お店の予約ページ | 本人の予約ページと、お店のアカウント |
| 先に話しておくこと | 誰が撮り、誰が出す前に確かめるか | 退職や独立のとき、アカウントとフォロワーをどうするか |
最後の行は、後回しにされやすいところです。個人のアカウントが育つほど、そのスタイリストが店を離れたときの影響も大きくなります。始める前にお店とスタッフで話しておけば、あとで気まずくならずに済みます。
美容室のTikTokで、集客と求人を両立させる撮り方
美容室にとってTikTokは、お客さんだけでなく、美容師を目指す人や転職を考えている美容師に向けた窓口にもなります。お店のアカウントを作るなら、予約と求人のどちらに使うかも早めに考えておきたいところです。
美容の動画74本のうち、投稿文に「求人」「募集」「採用」が入っていたのは10本・3社で、当たりは2本。割合だけなら20.0%と高く見えます(本数は少ない)。一方、業種を問わない企業アカウント全体では、目的が求人の動画は当たった動画の中で少なめ(0.68倍)です。向きが逆の2つの数字なので、求人を前に出すかどうかで悩むより、集客にも求人にも届く撮り方から考えるほうが話が早そうです。
開店前の準備に密着する、閉店後の練習会を見せる、アシスタントがカット台に立つまでを追う。こうした回は、お客さんには「この店の空気」として、働く場所を探している人には「ここで働く自分」として見てもらえます。企業アカウント全体でも、Vlog・密着は当たった動画の中に多い型(1.28倍)でした。
募集の条件や応募の方法は、プロフィールや求人のページに置いておく。動画では、店の日常を見せる。そんな分け方なら、求人の話ばかりが続いてお客さんが離れる、という心配も減らせます。採用に向けた動画の撮り方は、TikTok採用の動画は何を撮るかの記事で役割ごとに整理しています。
お客さんが映る動画の、撮影の同意・映り込み・効果の言い方
美容室の動画には、どうしてもお客さんが映ります。ここは数字の話ではありません。カメラを回す前に、スタッフ全員でそろえておきたい約束ごとです。
- 撮影と掲載の同意は、撮る前にもらう。口頭だけでなく、LINEのやりとりや同意書など、あとで確かめられる形で残す
- 顔を出すか、後ろ姿や手元だけにするかは、お客さんに選んでもらう
- 鏡越しの映り込みに気をつける。ほかのお客さん、予約表、カルテ、名前の書かれたもの
- 会話に出た仕事や住まいの話は、編集で外す
- 「やっぱり消してほしい」と言われたら、すぐ消せるようにしておく
- 「必ず〜になる」「〜が治る」のように、効果を言い切る言い方は使わない
最後の項目は、広告の表現に関わる法律に触れるおそれがあります。シャンプーやトリートメントなど、店で売っている商品を紹介する回は、とくに言い回しを選びます。迷う表現は、出す前に専門家に確かめてください。キャンペーンや景品を絡めるときの考え方は、TikTok販促のやり方の記事にまとめています。
営業の合間で撮るなら、週1本からで足りるか
「TikTokは毎日投稿しないと意味がない」。そんな話を聞いて、始める前から気が重くなっている方もいるかもしれません。
企業アカウント全体の投稿ペースは、直近に10本以上の投稿がある237社の真ん中で、週1.11本でした。毎日(週7本以上)出していた会社は、そのうち6社だけです。会社ごとに、投稿ペースと再生の多さ、投稿ペースと当たりの割合の結びつきを見ても、+0.05と−0.05。ほとんど結びついていない、という数字でした。
投稿の多い会社ほど見られている、という形は見えません。カットとカラーの予約が詰まった週に無理をして本数をそろえるより、定休日の前の晩に1本、のように撮る日を店のリズムに合わせておくほうが、スタッフの負担は軽く済みます。投稿する時間帯の考え方は、TikTokが伸びる時間の記事で扱っています。
ここまでの話を、始めてから2週間の段取りに並べると、たとえばこんな順番になります。
- お店のアカウントを作り、プロフィールに店名と最寄り駅、予約の入口、得意なメニューを書く(5章)
- お客さんが映るときの同意の取り方と、映り込みの確認役を、スタッフで決める(8章)
- 1週目の1本は、カウンセリングでよく聞かれる質問を一つ選び、それに答えながら切る回にする(問いかけで始まり、作業しながら話す形)
- 2週目の1本は、開店前の準備か閉店後の練習会についていく回にする。投稿文には地域名と駅名を入れる
- 2本を見比べて、コメントでどんな質問が来たかをメモし、3本目の問いかけに使う
最初から完璧なアカウントを目指さなくて大丈夫です。2本出してみると、お客さんがどこに引っかかるのかが、店の言葉で見えてくるはずです。
美容室のTikTokについてよくある質問
撮らないほうがいい、ということではありません。企業アカウント全体で当たった動画の中に少なめだったのは、映像や動きだけで始まる回(0.65倍)です。
ビフォーアフターも、最初に「どのくらい切ったと思う?」と問いかけを置いて、アフターを答えとして見せる形にすると、4章で見た当たった動画に多い形に近づきます。
受け持つ場面が違う、と考えるのが自然です。予約サイトを開くのは、髪を切りに行く日が近い人が多いはずです。TikTokでは、まだ美容室を変えるつもりのない人の画面にも、店や人の様子が流れていきます。
TikTokのプロフィールから予約サイトのお店のページへ行けるようにしておき、予約サイトの紹介文にもTikTokのアカウント名を載せておくと、お客さんが行き来しやすくなります。
TikTokの中の数字だけでは、予約や来店までは追えません。
予約フォームや来店時のカウンセリングシートに「何を見てご予約されましたか」という項目を足しておくと、TikTokから来たお客さんを店の側で数えられます。TikTokのプロフィールに置く予約のリンクを、ほかの場所と分けておくのも一つの方法です。
カット台の手元を固定したスマホで映し、作業しながら話す形なら、撮る人を別に立てなくても撮れます。企業アカウント全体では、現場・作業紹介の型は当たった動画にもふつうの動画にも同じくらい入っていました(1.10倍)。
話す内容に迷ったら、カウンセリングでよく聞かれる質問を一つ選び、それに答えながら切っていく。それだけでも、問いかけで始まる1本になります。
1章で見たBEEMの公式アカウントの数字では、直近365日の再生のうち56.4%が「おすすめ」から来ていて、フォロー中の画面から来たのは3.6%でした。おすすめはフォローしているかどうかに関係なく流れてくる画面なので、再生の半分以上は「探しに来た人」ではなく「流れてきた人」に届いている、と読めます(1社の数字です)。
フォロワーが少ないうちに気にしたいのは、数より、知らない人が最初の一言で止まってくれるかどうかです。企業アカウントの始め方と、ほかの会社のふつうの数字は、TikTok企業アカウントの始め方の記事で見られます。
Q5で見たとおり、再生の半分以上はおすすめから届いています。どこに住む人に届くかは、店の側では選べません。だからこそ、近くに住む人が「ここなら通える」と気づける手がかりを置いておきたいところです。
プロフィールには店名と最寄り駅を、投稿文には地域名や駅名を書いておく。駅から店までの道や、店の前の通りを少し映すのも手です。検索から来る再生もある(1章のBEEM公式では18.3%)ので、地域名で探す人に見つけてもらう入口としても、書いておいて損はありません。近くの人からの予約がどれだけあるかは、Q3の方法で店の側で数えてみてください。
まとめ:お客さんが探しに来る場所に、お店の入口を置いておく
- 「美容室 TikTok」の検索上位は美容室のアカウントそのもの。お客さんは髪型と一緒に、お店も探している
- 企業244社の中の美容の動画は74本・24社で、6割強が2社の投稿。美容室だから当たる、とも、不利だ、とも言えない
- 何を撮るかは、企業アカウント全体で当たった動画に多かった形を借りる。最初の一言は問いかけに、仕上がりは答え合わせとして最後に。密着や作業しながらの回も撮りやすい
- 来店の呼びかけを入れた37本に当たりは無かった。予約の入口・店名と駅名・メニューは、プロフィールにまとめる
- 店は予約と求人の受け皿、個人は指名、と役割を分ける。お客さんが映るときの約束ごとと、撮る日を店のリズムに合わせることも、始める前に話しておく
次にお客さんがスマホを差し出したとき、その画面に映っているのが自分の店の動画だったら。そこへ向かう最初の一歩は、問いかけで始まる1本と、予約の入口をまとめたプロフィールです。何本か出して、伸びた回とそうでない回の差が気になってきたら、TikTokでバズる方法の記事も開いてみてください。冒頭のつかみや、よく言われる定番のコツを、同じ244社で数え直しています。
どの企画から撮るか、プロフィールをどう組むか。店の中だけで答えが出ないなら、BEEMのTikTok運用代行に相談できます。BEEMは自社の公式アカウントで607本を公開し、累計4.61億回再生、100万再生を超えた動画は137本、フォロワーは約47万人です(2026年10月13日時点)。
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- TikTok販促のやり方
- TikTokビジネスアカウントの記事
- TikTok企業アカウントの始め方(244社のふつうの数字)
- TikTokが伸びる時間
- TikTokでバズる方法
この記事の監修者

豊田優人(とよだ・ゆうと)|株式会社BEEM 代表取締役
フォロワー約47万人の会社アカウント(@beem_official)を運用。公開中の607本で累計4.61億回再生、100万再生を超えた動画は137本(2026年10月13日時点)。株式会社BEEMは、企業のTikTok運用代行・広告運用・採用支援を提供している。