最終更新日:2026年10月21日
執筆:BeeMedia編集部(株式会社BEEM)/監修:豊田優人(株式会社BEEM 代表取締役)
企画を決め、手の空いた社員に声をかけて撮り、本業が片づいた夕方に編集する。TikTokを兼任で任されていると、週1本でもかなりのやりくりです。それなのに「TikTok 投稿頻度」と調べると「毎日投稿が理想」「週3〜5本はほしい」と出てきます。上司からも「もっと出せば伸びるんじゃない?」と言われているなら、なおさら気になるところです。
週1本じゃ意味がないのか。1週間あいたら、次の回の再生は落ちるのか。1日に2本まとめて出すのはありなのか。この記事では、BEEMが集めている日本の企業アカウント244社の投稿日時と再生回数で、こうした問いを1つずつ確かめます。
- 企業アカウントの投稿頻度は、真ん中の会社で週1.11本。毎日(週7本以上)出していたのは、237社のうち6社だけでした
- 同じ会社の中で前の投稿からの間隔を6つに分けると、真ん中の回の再生はふだんの0.94〜1.01倍。当たりの割合は、1〜2週あいた回5.8%(1〜7日あいた回は8%台)、同じ日の2本目以降6.2%(1本目は8.2%)と、低めの区分がありました
- 週の本数と、1本のふだんの再生・バズ率の順位相関は+0.05/−0.05。会社単位では、本数の順と再生の順がほとんどそろっていません
- おすすめの本数は決まった数ではありません。自社のいまの1本から見積もる合計と、増やす1本分の準備時間を比べて決めます(6章)
TikTokの投稿頻度は週何本?企業アカウントの半数は週1.11本以下
ほかの会社は、実際どれくらいのペースで出しているのか。数えたのは、244社のうち直近の投稿が10本以上あった237社です。直近約30本を何週間かけて出したかから、週あたりの本数に直しています。
237社のうち、本数でちょうど真ん中に来る会社は週1.11本。週に1本と少しです。少ないほうから4分の1の境目は週0.55本で、2週に1本ほど。多いほうから4分の1の境目でも週2.26本にとどまり、毎日、つまり週7本以上出していた会社は6社しかありません。フォロワー1,000人を超えた企業アカウントの中では、毎日投稿はかなり珍しいやり方です。
週1本がやっと、というペースは、この237社の真ん中あたりです。検索上位の記事でよく見る「週3〜5本」は、上から4分の1の境目(週2.26本)より、さらに多い側に入ります。
「TikTok公式が週3回(2日に1回)を推奨している」という説明もよく見かけます。2026年10月に検索上位の記事を読んだ範囲では、そう書く記事はいくつもありましたが、公式の発表やヘルプへのリンクはどれにも付いておらず、私たちも一次資料を確認できていません。勧めているともいないとも言い切れないので、この記事では「週3回」を合格ラインにせず、実際の会社のペースと再生の関係を追います。
投稿頻度を上げると、1本の見られ方は変わる?237社を週の本数で7つに分ける
本数の違う会社どうしで、1本あたりの見られ方を比べてみます。ペース別のふだんの再生の相場はTikTok企業アカウントの記事でも扱っているので、ここでは237社を週7本以上まで7つの帯に細かく分け、1本あたりの再生と、本数を増やしたときの合計を分けて見ます。

会社ごとに直近約30本を再生の多い順に並べ、ちょうど中ほどの1本の回数をとります。たまの大当たりにも不発にも引っぱられにくい、その会社のいつもの1本です。表の「ふだんの再生」の列は、帯に入る会社のこの値を、もう一度同じやり方でまとめたものです。「バズ」は、再生がふだんの5倍以上で、なおかつ3万回以上だった動画のこと。244社の6,943本では560本、100本に8本ほどがこの線を越えていました。
| 週あたりの投稿本数 | 社数 | ふだんの再生(1本あたり・帯の中央値) | 帯の動画のバズ率 |
|---|---|---|---|
| 週0.5本未満 | 54社 | 5,172回 | 9.8% |
| 週0.5〜1本 | 56社 | 4,998回 | 6.4% |
| 週1〜2本 | 59社 | 7,724回 | 8.6% |
| 週2〜3本 | 33社 | 3,644回 | 6.9% |
| 週3〜5本 | 25社 | 10,020回 | 10.6% |
| 週5〜7本 | 4社 | 33,875回 | 2.5% |
| 週7本以上(毎日以上) | 6社 | 12,593回 | 5.0% |
BEEM調べ(日本の企業TikTokアカウント244社の直近約30本・計6,943本・2026年10月8日取得)。投稿ペースを出せた237社の数字です。バズ率は、帯に入る会社の動画を全部合わせた本数のうち、バズだった動画の割合です。
「週3本以上の帯は、どれも1万回を超えてるね。やっぱり出せば伸びるんだよ」
この表を上司に見せたら、まず下の3行を指されるかもしれません。たしかに週3〜5本は10,020回、週5〜7本は33,875回、週7本以上は12,593回。週3本未満の4つの帯(3,644〜7,724回)より、ひと回り高く見えます。
この3つの帯は、合わせても35社。週5本以上の2行は10社しかありません。1社入れ替わるだけで大きく動く数です。バズ率も、週3〜5本の10.6%に対していちばん少ない週0.5本未満が9.8%で、本数の順には並んでいません。さらに、本数を出せる会社がもともと再生の多い会社だったのか、出したから再生が増えたのか。この並びからは、どちらとも決められません。
帯で区切らず、237社を1社ずつ数えると、話が変わります。本数の多い順と、ふだんの再生の多い順がどれくらいそろうかを表す数(順位相関。まったく同じ順番なら1、関係がなければ0)は+0.05。バズ率の高い順とは−0.05です。会社単位で見ると、本数の多い順と、1本の再生・バズ率の高い順は、ほとんどそろっていませんでした。
毎日投稿は必要か、という問いに、ここまでの数字で答えるなら「必須とは言えない」です。毎日出していたのは237社中6社で、ふつうは週1本前後。そのうえで、本数の多い会社ほど1本の再生が多い、という順にもなっていないからです。
本数を2倍にしたら、合計の再生も2倍になるのか
では、合計のほうはどうでしょう。「もっと出せば」の頭にあるのは、たぶん掛け算です。
仮に、同じ会社が週1本を週2本にして、1本あたりの再生も当たりの割合もそのまま保てたとしましょう。その場合、合計は2倍になる計算です。この掛け算は、計算の上では合っています。
引っかかるのは「保てたなら」のほうです。もう1本分の時間をどこから出すかで、保てるかどうかは会社ごとに変わります。だから合計の話は6章で、自社の数字に置き換えて考えます。
1週間あけたら落ちる?同じ会社の中で、間があいた回と詰めた回を比べる
たとえば繁忙期にぶつかって、1週間なにも出せなかったとします。翌週の1本の再生は、いつもより落ちるのでしょうか。
この問いは、会社どうしを比べても答えが出ません。知りたいのは、自分の会社の次の1本のことだからです。ここからは物差しを変えて、同じ会社の中で比べます。1本ずつ、前の投稿から何時間・何日あいていたかで分け、その回の再生がその会社のふだんの何倍だったかを見る。これを「ふだん比」と呼び、1.00ならいつもどおり、0.50ならいつもの半分です。
表の「真ん中の回」は、その区分に入った回をふだん比の小さい順に置いたとき、ちょうど半分の位置に来る回のこと。この値は、もともと1.00の近くに出やすい物差しです。
| 前の投稿からの間隔 | 本数 | ふだん比(真ん中の回) | バズ率 |
|---|---|---|---|
| 6時間未満 | 351本 | 1.00 | 6.0% |
| 6〜24時間 | 865本 | 1.01 | 8.9% |
| 1〜3日 | 1,912本 | 1.00 | 8.4% |
| 3〜7日 | 1,843本 | 1.01 | 8.3% |
| 1〜2週 | 890本 | 0.95 | 5.8% |
| 2週以上 | 810本 | 0.94 | 7.4% |
BEEM調べ(企業244社の直近約30本・2026年10月8日取得)。ふだん比は、その回の再生を、同じ会社のふだんの再生(直近約30本の中ほどの1本)で割った値です。
間があいた回の再生は、いつもの何倍だったか
ふだん比は、6時間未満から1週間までが1.00〜1.01。1〜2週あいた回が0.95倍、2週以上あいた回が0.94倍です。ふだん5,000回の会社に当てはめると、4,700〜4,750回くらいです。
一方でバズ率は、1〜2週あいた回の5.8%が6つの区分でいちばん低く、1〜7日あいた回の8%台とは2.5ポイントほどの開きがあります。2週以上あいた回は7.4%で、1〜2週の回より高く出ています。
撮影日に3本撮れたら、その日に全部出すか、日を分けるか
撮った日のうちに全部出してしまうのが、手間はいちばん少なく済みます。検索上位の記事には、「1日2本まで」「間隔は数時間あける」といった1日の本数の上限や、出しすぎるとおすすめに載りにくくなるという説明もよく出てきます。根拠の資料が付いた記事は、見当たりませんでした。
手元の数字では、前の投稿から6時間たたずに出した回が351本で、バズ率6.0%。同じ日の2本目以降(419本)は6.2%、その日の1本目は8.2%です。ふだん比はどちらも1.00です。
表を読むときに気をつけたいのは、区分ごとに、入っている会社の顔ぶれがそろっていないことです。間があいた区分には、もともと週0.5本未満、つまり2週に1本より少ないペースの会社(54社)のいつもどおりの回が入りやすくなります。逆に連投や同じ日の2本目以降の区分には、もともと本数の多い会社の回が集まります。この差には、こうした顔ぶれの違いも混ざっている可能性があります。
連投しても間をあけても、真ん中の回のふだん比は0.94〜1.01の幅に収まっていました。当たりの割合のほうは、1〜2週あいた回(5.8%)、6時間未満の連投(6.0%)、同じ日の2本目以降(6.2%)が、1〜7日あいた回や同じ日の1本目の8%台を数ポイント下回っています。日を分けるなら予約投稿で置いておけるので、曜日と時間帯はTikTokが伸びる時間の記事で選べます。
この数ポイントの差と、撮った3本をその日に出してしまえる手軽さ。どちらを重く見るかは、撮る人の手間と相談して決める所です。
BEEMのアカウントの66か月では、本数の多い月ほど再生が多かった。ただし時期が重なる
他社ではなく、BEEMが運用するアカウント(@beem_official)ではどうだったのか。公開中の607本を66か月に分けて、月ごとに動画の再生の中央値を出し、月の本数の帯でまとめてみると、こう並びます(帯に入る月の値の中ほど)。
- 月1〜3本の月(17か月):約21.7万回
- 月4〜7本の月(22か月):約22.7万回
- 月8〜14本の月(13か月):約33.6万回
- 月15〜30本の月(13か月):約57.0万回
- 月31本以上の月:1か月だけ
本数の多い月ほど、その月の1本の再生も多くなっています。月の本数と再生の順位相関は+0.40です。
ここだけを切り取ると、「もっと出せば」の裏づけに見えます。けれど、BEEMがいちばん多く出していたのは2021年で、1年で201本。その年は、半数の動画が91.8万回以上再生されています。本数が多かった時期は、アカウント全体が伸びていた時期と重なっています。
本数を増やしたから見られたのか、見られていたから本数を増やせたのか。月ごとの数字だけでは、どちらが先かは決められません。
他社の数字を自社に当てはめる前に、押さえておきたい前提
自社の本数の決め方に入る前に、ここまでの他社の数字がどんな前提で取ったものかを確かめておきます。社内の資料にこの記事の数字を貼るときも、一緒に添えておくと、あとで話が食い違いにくくなります。
対象は、フォロワー1,000人超の日本の会社のアカウント244社です。内訳は、会社名で出しているものが215社、社長や社員の名義で自社のことを発信しているものが29社。各社の直近約30本、計6,943本の投稿日時と再生回数を、2026年10月8日に取りました。個人のクリエイターと海外の会社は入っておらず、投稿ペースは直近の投稿が10本以上あった237社で出しています。
いちばん大きいのは、フォロワー1,000人を超えるところまで続けた会社を数えていることです。取得した時点で最後の投稿が90日以上前だった会社も58社含まれますが、毎日投稿で始めて、フォロワー1,000人に届く前にやめた会社は入っていません。
ほかに、次の点も添えておいてください。
- 数字は直近約30本という一時点の切り取りで、途中でペースを変えた会社の前後の違いは見えていない
- 会社ごとの合計の再生は数えておらず、本数を増やした会社が1本あたりの再生を保てたかどうかは分からない
- 再生回数は取った日までの累計なので、直前に出たばかりの回はまだ伸びる途中だった可能性がある
- 同じ日の3本目以降だけを分けた数字は取っていないので、1日に何本からが多すぎるかは分からない
- BEEMのアカウントの月別は、1社だけの数字
- 244社のデータには業種の項目が無く、各社がアカウントを始めた時期も数えていない
- どの表も、違う会社や違う回を比べて見えた傾向で、本数や間隔を変えたら再生がどう動くかを試したものではない
投稿頻度のおすすめは、自社の合計の見込みと、もう1本にかかる時間で決める
続けられる本数から始めて、無理が出たら下げるという考え方はTikTok企業アカウントの記事が扱っています。ここで考えたいのはその先、本数を足して増える合計の見込みと、そのために払う時間の2つです。
合計の側は、自社のいまの1本から見積もる
見込みは、ほかの会社の帯の数字ではなく、自社の数字から出します。まず、TikTokの再生回数の平均と目安の記事のやり方で直近の動画のふだんの再生を出し、当たった回の割合も書き出します。ふだんの再生が5,000回の会社なら、週に1本増やすごとに5,000回ほどが上乗せされる、という見積もりになります。これは5,000回を本数に掛けただけの目安です。増やした回がいつもを下回れば合計はこれより少なく、大当たりが出ればこれより多くなります。
払う側は、もう1本分の時間をどこから出すか
企画、出演者との日程合わせ、撮影、編集、投稿文。1本を出すまでにいまどれだけかかっているかを書き出すと、週2本にしたときに毎週もう1本分、同じ時間が要ることが見えてきます。
増やすと決める前に、1回の撮影で何本撮れるかを一度試してみるのも手です。企画を数本分まとめて決めておき、出演者がそろった日に続けて撮れれば、日程合わせと撮影の準備は1回で済みます。
それでも足りない時間を、本業から出すのか、いまの1本の準備を削って出すのか。削るなら、合計の見積もりは「1本あたりを保てる」という前提ごと見直しです。削ってよい所の見当は、当たった動画とふつうの動画の中身を同じ244社で比べたTikTokでバズる方法の記事でつけられます。
増やすと決めたら、増やす前と後で自社のふだんの再生と月の合計を書き留めておけば、見積もりが当たっていたかどうかが分かります。
上司と話すときは、1本あたりの見込みの話なのか、月の合計と時間の話なのかを分けて出すと、かみ合いやすくなります。たとえば「もっと出せば?」と言われたら、こんなふうに返せます。
「よその会社237社を数えた調査だと、週の本数と1本の再生の順位相関は+0.05で、ほぼ0です。増やした分だけ合計が増えるのは、うちのいつもの1本を保てた場合の計算です。いまの体制で中身を落とさずに出せるのは週1本です。増やすなら、もう1本分の時間をどこから出すかを先に決めさせてください。」
TikTokの投稿頻度・毎日投稿について、よくある質問
237社では、本数と1本の再生・バズ率の順位相関は+0.05/−0.05で、本数の少ない会社ほど1本の再生が少ない、という並びにはなっていませんでした。一方で、1本あたりの再生が同じなら、月の合計は減らした分だけ小さくなる計算です。そのぶん、1本の準備に使える時間は増えます。減らす前後の自社の数字は、6章で増やすときと同じやり方で比べられます。毎日出しても伸びない原因の切り分けは、TikTokが伸びないときの記事が入り口になります。
評価そのものは外から見えないので、再生で答えます。3章の表で見ると、1〜2週あいた回は、真ん中の回のふだん比(ふだんの再生に対する倍率)が0.95倍、当たりの割合が5.8%でした(1〜7日あいた回は8%台)。2週以上あいた回は、0.94倍と7.4%です。
2026年10月21日時点で、公式の発表やヘルプなど、出典となる資料には行き着けていません。実際の企業アカウントでは、週3本以上出している会社は237社中35社。7社に1社ほどです。
業種別の目安は今回の244社の数字からは出せないので、業種より、自社の体制と自社の再生を物差しにします。最初は、いまの体制で続けられる本数から始め、出した1本ごとの再生を書き留めていきます。何本かたまれば、その中央値が自社のふだんの再生です。本数の決め方の節で「5,000回」と置いた所にその数字を入れれば、1本増やしたときの見込みが自社の数字で出せます。
先に決めやすいのは本数です。本数は、撮影と編集に使える時間で上限が決まってしまうからです。決まった本数を、244社の投稿時刻を数えたTikTokが伸びる時間の記事を見ながら、どの曜日・時間に置くかを考える順になります。
まとめ:上司と投稿頻度を話す前に、そろえておきたい材料
本数の話に持っていく数字は、ほかの会社の分と、自社の分に分かれます。
ほかの会社では、237社の真ん中が週1.11本で、週1本はそのあたり。毎日出していたのは6社でした。本数と1本の再生・バズ率の順位相関はどちらもほぼ0で、間隔を変えた回はふだん比がほとんど変わらないものの、当たりの割合が数ポイント下がる区分がありました。BEEMのアカウントで本数の多い月ほど再生が多かったのは、アカウントが伸びていた時期と重なる話です。
自社の分は、いつもの1本の再生と、1本を出すまでにかかっている時間の2つ。これがそろえば、増やすかどうかを上司と同じ数字を見ながら話せます。
増やしたい気持ちはあっても、もう1本分の時間がどこからも出ない。そんな段階なら、撮影や編集の一部を外に任せる手もあります。BEEMのTikTok運用代行では、手元の投稿ペースと再生の数字をもとに、本数と中身のどちらに手を入れるかの相談を受け付けています。
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この記事の監修者

豊田優人(とよだ・ゆうと)|株式会社BEEM 代表取締役
フォロワー約47万人の会社アカウント(@beem_official)を運用。公開中の607本で累計4.61億回再生、100万再生を超えた動画は137本(2026年10月13日時点)。株式会社BEEMは、企業のTikTok運用代行・広告運用・採用支援を提供している。