TikTok運用の効果は?企業244社の実測で見る「何本・どれくらいの期間で、どれくらいの会社に」

TikTok運用の効果 企業244社の実測

最終更新日:2026年10月21日
執筆:BeeMedia編集部(株式会社BEEM)/監修:豊田優人(株式会社BEEM 代表取締役)

この記事で確かめられること
  • TikTokを運用すると、どんな効果が、どこまで数字で追えるのか
  • 何本・どれくらいの期間で、どれくらいの会社に大きく伸びた回が出ているのか
  • 効果が出ていないと判断していいのはどんなときか。提案書の「期待できる効果」欄に何と書くか

提案書の「期待できる効果」の欄に、何と書けば社長は首を縦に振るでしょうか。

「認知拡大」「採用強化」と書いて出したら、「本当に効果あるの? 若い子が踊ってるだけでしょ。何本出したら結果が出るの?」と返ってきた。たとえばそんな差し戻しを受けたなら、欄に足りなかったのは言葉の上手さではなく、数字のほうかもしれません。

社長の問いをほどくと、3つになります。運用すると、どんな効果が出るのか。どれくらいの会社に出ているのか。何本、どれくらいの期間で見ればいいのか。

この記事では、BEEMが集めた日本の企業アカウント244社の直近約30本と、BEEMの公式アカウントの607本を使って、この順に答えます。244社のうち、最近の約30本に、その会社のふだんより大きく伸びた回(数え方は2章)が1本でもあった会社は72%。BEEM公式では、新しく増えたフォロワーの46.4%が、7本に1本ほどの回から来ています。一方で、244社の大きく伸びた回の中に、商品の売り込みや求人を前に出した動画は少なめでした。

欄にそのまま写せる3行は7章に置きました。扱うのは、広告を使わずに会社のアカウントで投稿を続ける「運用」の効果です。お金をかけて届ける広告の効果は、TikTok広告の効果の記事にまとめています。

TikTok運用で得られる効果は「見られる→開かれる→動いてもらう」の3段

「効果」とひとことで言っても、決める側と提案する側で、思い浮かべているものが同じとは限りません。TikTokを運用して起きることを順に並べると、次の3段になります。

  • 見られる(認知):動画がおすすめに流れ、会社を知らなかった人の画面に届く
  • 開かれる(関心):見た人が会社のプロフィールを開き、ほかの動画を見たり、フォローしたりする
  • 動いてもらう(行動):応募する、問い合わせる、お店に来る、商品を買う

よく挙がる「認知の拡大」「採用」「集客」は、この3段のどこかに入ります。数字で追いやすいのは、上の段ほどです。

1段目から2段目へ、どれくらいの人が進むのか。BEEMの公式アカウント(@beem_official)の直近365日では、動画が1,000回見られるごとに、プロフィールが40.8回開かれていました。1万回見られて、プロフィールが開かれたのは400回ほどです。同じ期間の再生の56.4%は、おすすめの画面から来ています。

フォローまで進む人は、さらに絞られます。2023年1月以降の251本を動画ごとに見ると、1,000回の再生あたりの新しいフォロワーは、前後の回より大きく伸びた「当たり」の回(数え方は3章)で0.59人、それ以外の回で0.42人。1万回見られて、4〜6人ほどがフォローしていった勘定です。

「1万回見られてフォローが数人なら、チラシと変わらないじゃないか」。社長にそう返されたら、違いは記録の残り方にあります。何回届いたか、そのうち何回プロフィールが開かれ、何人がフォローしたかが、1本ごとに残るのはTikTokのほうです。

検索するとよく並ぶTikTokのメリットも、この記録が残るかどうかで2つに分けておくと、説明しやすくなります。

TikTok運用のメリットを、数字の残り方で分ける

TikTokの画面に数字が残るメリット

  • 会社を知らない人に届く(認知):BEEM公式では、再生の56.4%がおすすめから
  • プロフィールを開かれる(関心):BEEM公式では、1万回見られて400回ほど
  • フォローされる(ファンの入り口):BEEM公式の動画ごとの真ん中の値で、1万回見られて4〜6人ほど
  • どの回がどれだけ届いたかが1本ごとに残り、次の企画を決める材料になる

自社で数える仕組みを用意すると見えてくるメリット

  • 応募が増える(採用):BEEMが自社の社員を募集したときは、TikTok広告に20万円をかけて7名を採用し、1名あたり約2.9万円(広告を使った募集の例。SNS採用の事例の記事)
  • 問い合わせ・来店・売上が増える(集客):再生やいいねの数字には出てこないので、フォームや店頭で「何で知りましたか」と聞いて数える

下の段の2つは、応募フォームの選択肢に「TikTok」を足す、レジで一言聞く、といった仕組みを始める前に決めておくのがおすすめです。30本たまったとき、再生の数字と並べて報告できます。

「何本出したら?」:企業244社の直近約30本では、7割の会社にバズがあった

3つの問いのうち、いちばん答えにくいのが「何本」です。先に断っておくと、ここで答えるのは「始めてから何本目でバズが来たか」ではありません。物差しにするのは、フォロワー1,000人を超えるところまで運用を続けた244社の、最近の約30本です。1,000人に届く前にやめた会社は入っていないので、始めたばかりの会社の見込みとは分けて読んでください。

企業244社の直近約30本の中のバズの本数。0本68社、1本47社、2〜3本71社、4本以上58社

244社の内訳は、会社の名前で運用している公式アカウント215社と、社長・社員個人の名前で自社の話をしているアカウント29社。直近約30本を出すのにかかった期間は中央値で183日、投稿ペースの中央値は週1.11本です。週1本ちょっとで、約半年。ここまで続けてきた会社にとっても、30本はそのくらいの重さがあります。

その30本の中で大きく伸びた回は、「バズ」という線で数えます。その会社のふだんの再生(直近約30本を再生の多い順に並べたときの真ん中の値=中央値)の5倍以上で、なおかつ3万回以上に届いた動画です。ふだん5,000回の会社なら、5倍の2万5,000回ではまだ足りず、3万回に届いた回からがバズになります。

この線で数えると、直近約30本の中にバズが1本以上あった会社は176社、244社の72%にのぼります。

直近約30本の中のバズの本数 社数 244社のうち
0本 68社 28%
1本 47社 19%
2〜3本 71社 29%
4本以上 58社 24%

BEEM調べ(日本の企業TikTokアカウント244社の直近約30本・計6,943本・2026年10月8日取得)。会社ごとのバズの本数の中央値は2本。

動画1本ずつで見ると、244社全体をならしたバズは100本に8本ほど(6,943本中560本・8.1%)です。それを会社ごとに数え直すと、7割の会社が30本のどこかで1本は線に届いていて、2本以上の会社も129社と半分を超えます。

「じゃあ、残りの3割に入ったら、半年が丸ごと無駄になるってこと?」

0本の会社は、実際に68社あります。ここまで続けた会社でも、4社に1社より多い割合です。それでも、30本ぶんの再生・プロフィール表示・フォローの数字は手元に残ります。それを使って次の30本で何を変えるかの物差しは、6章に置きました。

BEEM公式では、新しいフォロワーの半分近くが「当たりの回」から来ていた

大きく伸びた回が、ほかの回と比べてどれだけのものを運んでくるのか。同じ会社の中でそこまで追えるのは、動画ごとの記録が手元にある自社のアカウントだけです。そこで、この章と次の章はBEEM公式の数字を使います。

607本の再生の4割(40.8%)は、多い順に上から60本の回が占めていて、数本だけを取り出して効果を語ると、その60本を引いたかどうかで結論が変わります。

動画ごとのフォロワーの増え方まで記録が残っているのは、2023年1月から後に出した251本です。この251本で、前後20本の中央値の2倍以上に伸びた回を「当たり」として数えると、38本、15.1%。7本に1本ほどです。

この38本が、251本の再生の40.7%と、新しく増えたフォロワーの46.4%を運んできていました。

では、当たり以外の回は出しただけ損だったのか。1章の数字では、当たり以外の回でも、1,000回見られるごとに0.42人がフォローしています。当たりの回はそれが0.59人で、再生そのものも大きい。ふだんの回が少しずつ積み、当たりの回がまとめて運ぶ形です。

この形のアカウントで効果を月ごとに締めると、当たりの回が入らなかった月は「今月は何も起きなかった」に見えます。効果を測るなら、7本に1本ほどの当たりが何本か入るくらいの本数をまとめて見る。月の合計だけで「効果がない」と決めると、当たりの回が来る前に手を止めてしまいかねません。

BEEM公式の607本では、再生の中央値が年によって大きく上下した

回ごとの偏りに加えて、年単位で見ると、再生の中央値そのものも平らではありません。BEEM公式の607本を、投稿した年ごとに分けたのが次の表です。

投稿した年 本数 再生の中央値 100万回を超えた本数
2020年 48本 101,200回 3本
2021年 201本 918,400回 93本
2022年 107本 469,200回 22本
2023年 55本 272,900回 6本
2024年 46本 145,450回 1本
2025年 133本 353,600回 12本
2026年(10月6日投稿分まで) 17本 92,800回 0本

BEEM公式(@beem_official)の公開607本(2026年10月13日時点)。年ごとの本数が違うので、年どうしは中央値で比べています。

BEEM公式の年ごとの再生の中央値。2020年10.1万回、2021年91.8万回、2024年14.5万回、2025年35.4万回

2025年までの6年で、中央値がいちばん高いのは2021年の91.8万回、いちばん低いのは2020年の10.1万回。その差は9倍強です。100万回を超えた137本のうち、3分の2ほど(93本)は2021年に集まっています。

2024年には中央値が14.5万回まで下がり、翌2025年は35.4万回まで戻りました。2024年の46本だけで締めていたら、「効果が落ちた1年」として結論が出ていたはずです。翌年の数字は、その時点ではまだ見えません。

上下した理由は、この表からは読み取れません。だから、1つの区切りの結果だけで、効果があった・なかったを決めない。1年でも30本でも、区切りを終えたら前の区切りと横に並べておけば、次の区切りで戻ったのか、下がり続けたのかを確かめられます。

年ごとの数字そのものは、TikTokの再生回数の平均の記事にも載せています。

バズの中に少なかったのは、売り込みと求人を前に出した回

社長の「踊ってるだけでしょ」の裏には、どんな動画が伸びているのか、という問いがあります。踊る・踊らないで数えた話はQ2に回し、この章では、バズになった動画を目的で分けて見ます。

材料は、244社のバズ560本と、比べる相手の「ふつうの動画」300本。ふつうの動画は、再生がその会社のいつもの半分から1.5倍に収まった回の中から、くじ引きのように選んだものです。合わせて860本の中身をAIが読み取り、動画の目的ごとに、2つの束の中でどれくらいの割合を占めていたかを並べています。

動画の目的(AIの分類) バズ560本の中 ふつうの動画300本の中 割合の比
認知・バズ狙い 41.1% 29.0% 1.42倍
啓発・地域 12.3% 10.0% 1.23倍
社風・人柄 27.1% 28.7% 0.95倍
求人 12.9% 19.0% 0.68倍
商品・営業 5.2% 11.3% 0.46倍

BEEM調べ(企業244社のバズ560本と、ふつうの動画300本の中身をAIが分類)。割合の比は「バズの中の割合÷ふつうの動画の中の割合」です。

バズの中でいちばん多いのは、まず知ってもらうこと(認知・バズ狙い)を目的にした回で、4割を占めます。次が社風・人柄の27.1%です。

反対に、商品・営業が目的の回は、バズの中で5.2%、20本に1本ほど。ふつうの動画の中の11.3%、9本に1本ほどより少なめです。求人が目的の回も、バズの中では12.9%と、ふつうの動画の中の19.0%を下回りました。

表の比は、その目的の動画がバズになる確率の倍率ではありません。バズの束の中に、売り込みや求人の回が少なかった、という割合の比べ方です。売り込みの回を減らせばバズになる、という因果を示した数字でもありません。

「でも、うちは商品を売るため、人を採るためにTikTokをやりたいんだけど」

目的まで変える必要はありません。この表が役に立つのは、目的と、動画の主役を分けて考えるときです。商品を知ってほしい会社でも、毎回商品を主役にせず、まず会社を知ってもらう回を混ぜる。人を採りたい会社でも、毎回「応募してください」で締めない、という組み方ができます。

目的を企画の型やテーマと並べて見た表はTikTokでバズる方法に、求人の回をどのくらい混ぜていた会社にバズが多かったかは企業のTikTokが痛いと言われる理由の記事にあります。

TikTok運用のデメリットと、続けるかやめるかを決める3つの物差し

ここまでの数字は、裏返すと、TikTok運用のデメリットでもあります。始める前に社内で共有しておくと、半年後に「話が違う」となりにくくなります。

  • 時間がかかる:244社でも、直近約30本を出すのに中央値で183日。その間、企画・撮影・編集の手間は毎週かかる
  • 効果が一部の回に寄る:BEEM公式では、新しいフォロワーの半分近くが7本に1本ほどの当たりの回から来ていた。当たりの回の無い月は、数字が動かないように見える
  • 年によって大きく上下する:BEEM公式では、その年の再生の中央値が、2021年の91.8万回から2024年の14.5万回まで動いた
  • 売上や来店は見えにくい:TikTokの画面で追えるのは、プロフィール表示やフォローまで
  • 伝えたいことを、そのまま主役にしにくい:売り込みや求人を前に出した回は、244社のバズの中に少なかった
  • 出した動画が会社の名前で残る:見た人にどう受け取られるかまで含めて、会社の見られ方になる。気をつけたい点は企業のTikTokが痛いと言われる理由の記事に

では、本当に「効果が出ていない」と判断していいのは、どんなときか。約30本たまった時点で、次の3つを順に確かめてみてください。30本にしておくと、244社と同じ本数で自社を並べられます。

  • 30本の中に、バズ(2章の線)に届いた回が1本でもあったか。244社では72%の会社にあった
  • そのバズの回に、プロフィール表示とフォローがふだんの回より多く付いたか
  • 30本のうち、商品の売り込みや求人を前に出した回が何本あったか

ふだんが数千回の会社では、1つ目の線のうち、5倍より先に3万回のほうが壁になります(244社を並べたときの、ふだんの再生の中央値は5,744回)。自社のふだんが244社の中でどのあたりかは、TikTok企業アカウントの始め方と、他社の「ふつう」の数字の表で確かめられます。

確かめた結果は、たとえば次のように読めます。バズの回があり、そこでプロフィール表示もフォローも増えていたなら、フォローを多く運んでくる回をすでに持っている状態です。続ける根拠として、そのまま示せます。

バズの回はあったのに、プロフィール表示もフォローも増えていなかったなら、見られてはいても会社への関心にはつながっていません。動画の終わり方や、プロフィールに何を書いているかを見直す番です。

バズが0本で、売り込みや求人の回が多かったなら、目的の配分を変えてもう30本試す余地があります。バズが0本で、売り込みや求人の回も多くなかったなら、中身の作り方から見直す段階です。どこから見直すかは、TikTokが伸びないときの原因の切り分け方で順番を確かめられます。

どの場合でも、もう30本を社内で回せる人と時間があるかは、数字とは別に確かめておきたいところです。バズが0本で、次の30本を回す人も時間も見込めないなら、いったん止めるのも1つの判断。止める前に30本ぶんの数字を残しておけば、再開するときの出発点に使えます。

社内では回しきれない工程を外に任せるとしたら何を頼めるのかは、TikTok運用代行とはの記事で整理しています。

提案書の欄に写す3行と、数字ごとの出どころ

冒頭の「期待できる効果」の欄に、ここまでの数字を入れると、たとえば次の3行になります。

最初の区切りを約30本とし(週1本のペースなら7か月ほど)、30本目の時点で、バズの有無、その回のプロフィール表示とフォロー、応募や問い合わせの件数を報告します。

フォロワー1,000人を超えるところまで運用を続けた日本の企業アカウント244社の最近の約30本では、その会社のふだんの再生の5倍以上かつ3万回以上に伸びた回(バズ)が1本以上あった会社が72%、1本も無かった会社が28%です(BEEM調べ・2026年10月8日取得)。

BEEMの公式アカウントの2023年1月以降の251本では、前後20本の中央値の2倍以上に伸びた回が7本に1本ほどあり、新しく増えたフォロワーの半分近くがその回から来ています。

3行とも、どんな会社の何本で数えたかを文の中に入れてあります。社長が数字だけを抜き出して社内に回しても、出どころが一緒に残るようにするためです。ほかの数字を引くときも、次の一言を添えて写してみてください。

  • 「72%」「28%」:フォロワー1,000人を超えるところまで続けた244社の、各社の直近約30本で数えた割合。線は「ふだんの5倍以上かつ3万回以上」(バズ)
  • 「約半年」:244社の中央値で、直近約30本に183日(週1.11本)
  • 「46.4%」「7本に1本」:BEEM公式1社の、2023年1月以降の251本。当たりは前後20本の中央値の2倍以上で、244社のバズとは別の線なので、並べて比べない
  • 年ごとの中央値:BEEM公式1社の、投稿した年ごとの数字(2020〜2025年)
  • 「0.46倍」「0.68倍」:244社のバズ560本とふつうの動画300本の中身をAIが分け、2つの束の中の割合を比べた値

写す前に、数え方の穴もまとめて知っておいてください。まず244社のほうです。フォロワー1,000人に届く前にやめた会社は、244社に入っていません。

各社の直近約30本だけを切り取った断面なので、始めてから何本目・何か月目に最初のバズが来たかも数えていません。約30本という本数も、244社を同じ物差しで比べるために取った範囲で、30本が最適な本数だと示した数字ではありません。

業種の項目は無く、集めたのは公開されている再生やいいねの数です。244社の来店・売上・応募は、このデータからは分かりません。再生数は2026年10月8日までの累計で、その直前に出た回は伸びる途中の数字。5章の目的の分類はAIが判定に自信を持てなかった動画も含んでいて、求人の行はそれを外すと差が縮みます。

BEEM公式のほうは、1社の数字です。2026年は17本と少なく、出たばかりの回も含むので、年の比べ方には入れていません。244社の再生回数を平均と中央値で並べた数字は、TikTokの再生回数の平均の記事にあります。

TikTok運用の効果について、社内で聞かれやすい質問

検索上位の記事でよく見る目安ですが、何社を数えた数字なのかは書かれていませんでした。この記事の数字で月数に近いのは、244社が直近約30本を出すのにかかった183日(中央値)です。

3か月で区切るにしても6か月で区切るにしても、先に決めておきたいのは、区切りの終わりに何を見るかです。BEEM公式では、新しいフォロワーの半分近くが7本に1本ほどの当たりの回から来ていました。月の合計で見ると、当たりの回が入った月と入らなかった月で、同じ運用がまったく違って見えます。

区切りの終わりに「大きく伸びた回があったか、その回でプロフィール表示とフォローがどれだけ増えたか」を数えると決めておけば、3か月でも6か月でも、同じものを見て話せます。投稿ペースごとの他社の数字は、TikTok企業アカウントの始め方と、他社の「ふつう」の数字にあります。

踊る動画でなければバズにならない、という並びにはなっていません。244社のバズを目的で分けると、いちばん多いのは「認知・バズ狙い」の41.1%、次が「社風・人柄」の27.1%です。踊る回そのものも、バズの中ではやや少なめの側だったことを、企業のTikTokが痛いと言われる理由の記事で数えています。

踊る以外にどんな企画があるかは、TikTok企画の一覧で、企業アカウントのバズに多かった型から探せます。

再生やフォローとは別に、TikTokを見て応募してきた人の数を、応募の入口で数えておくのが確実です。1章で触れた数える仕組みを先に用意しておけば、再生が伸びた月と応募が増えた月を並べて見られます。入口での聞き方や、TikTokを採用に使うときに気をつけたい点は、TikTok採用のデメリットの記事にまとめています。

求人が目的の動画は、5章のとおりバズの中に少なめ(0.68倍)です。だからといって、求人の回をやめればいいという話にはなりません。募集していることが伝わる回がなければ、応募する人も出てきにくいからです。

求人の回と会社を知ってもらう回の両方を出し、応募の数で振り返る形が考えられます。広告も使ったBEEMの自社の募集の数字は、SNS採用の事例の記事で公開しています。

まず、その回でプロフィール表示がどれだけ増えたかを見てください。TikTokの中で追えるのはそこまでで、その先の問い合わせや売上につながったかは、TikTokの外で数えるしかありません。動画ごとのプロフィール表示を画面のどこで見るのかは、TikTokインサイトの見方の記事に載せています。

プロフィール表示は増えていたのに問い合わせが動かないなら、プロフィールの中身を見直す余地があります。何の会社で、どこに連絡すればいいのかが、開いた人にすぐ分かる書き方になっているか。「増えた気がしない」を、数字で確かめられる形に置き換えるところから始めてみてください。

この記事で扱ったのは、ふだんの投稿だけの効果です。BEEM公式のように新しいフォロワーの半分近くが当たりの回から来る形だと、その回がいつ来るかを前もって決めにくい面があります。広告はお金をかけて狙った人に届けるぶん、期間と金額を区切って結果を見やすくなります。1章のBEEMの採用の例(20万円で7名)も、広告を使ったものです。

広告の費用と効果の見方は、TikTok広告の効果の記事で詳しく扱っています。

この記事のデータからは分かりません。244社には業種の項目が無く、社員数や売上といった会社の規模も集めていないためです。

代わりに確かめられるのは、自社のふだんの再生が244社の中でどのあたりにいるかです。その位置は、TikTok企業アカウントの始め方と、他社の「ふつう」の数字の表で見られます。

まとめ:30本目を出す日を、提案書に書き添えておく

TikTok運用の効果を、数字で説明するための要点
  • 運用の効果は「見られる→プロフィールを開かれる→応募・来店などで動いてもらう」の3段。BEEM公式では、1万回見られてプロフィールが開かれたのは400回ほど。応募や来店は、自社で数える仕組みを先に用意する
  • フォロワー1,000人を超えるところまで続けた企業244社では、各社の直近約30本(中央値で183日・週1.11本)にバズがあった会社が72%。0本の会社も28%あった
  • BEEM公式では、7本に1本ほどの当たりの回が新しいフォロワーの46.4%を運んだ。月ごとではなく、当たりが何本か入る本数で区切って見る
  • BEEM公式の再生の中央値は年で大きく上下した(2024年14.5万回、2025年35.4万回)。1つの区切りの結果だけで決めず、区切りを重ねて並べる
  • 244社のバズの中には、商品・営業(0.46倍)や求人(0.68倍)を前に出した回が少なかった。比は2つの束の中の割合の比べ方で、バズになる確率ではない
  • 提案書に写すときは、「244社の直近約30本」「BEEM公式1社」の一言を、数字と一緒に写す

提案書の最後の行には、30本目を出す予定の日を書き添えておくと、区切りが社長との約束として残ります。その日に6章の3つを数えれば、次の30本を続けるのか、中身を変えるのか、止めるのかを、同じ数字を見ながら決められます。

毎週の企画・撮影・編集・投稿のうち、社内の手が足りない工程があるなら、そこだけをBEEMのTikTok運用代行に任せる形もあります。どの工程を引き受けているかは、サービスのページで確かめられます。

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この記事の監修者

株式会社BEEM代表取締役 豊田優人

豊田優人(とよだ・ゆうと)|株式会社BEEM 代表取締役

フォロワー約47万人の会社アカウント(@beem_official)を運用。公開中の607本で累計4.61億回再生、100万再生を超えた動画は137本(2026年10月13日時点)。株式会社BEEMは、企業のTikTok運用代行・広告運用・採用支援を提供している。

この記事で使ったデータ
2章・5章・6章・7章の244社の数字は、BEEM調べ(日本の企業TikTokアカウント244社の直近約30本・計6,943本・2026年10月8日取得)です。対象はフォロワー1,000人超の日本の会社のアカウントで、会社公式215社と、社長や社員の名前で会社の発信をする29社です。「ふだんの再生」は、その会社の直近約30本の再生数の中央値。バズは、ふだんの再生の5倍に届き、かつ3万回にも届いた回で、244社で560本ありました。5章の割合は、このバズ560本と、再生がいつもの0.5〜1.5倍だった回から選んだ300本の中身を、AIが目的ごとに分けて数えたものです。1章・3章・4章は、BEEMの公式アカウント(@beem_official)の数字で、公開607本(2026年10月13日時点)、動画ごとの記録がある2023年1月以降の251本、アカウント全体の直近365日の3つを使い分けています。3章の「当たり」は、この251本の中で前後20本の中央値の2倍以上に伸びた回で、244社のバズとは別の数え方です。採用の数字は、BEEMが自社の社員を募集したときに公開している実績です。社名やアカウント名、投稿文、使われていた曲の名前など、会社が分かる情報は載せていません。

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